ミュージカル「SINGIN' IN THE RAIN
昨日来日したばかりというアダム・クーパー。しかしその疲れをまったく感じさせない颯爽とした姿で会場に姿を現し、「東京は第2の故郷と思っています。この作品をまた東京に持って来ることができてうれしいです」と挨拶した。続けて本作の、そしてアダム・クーパーの大ファンを公言する天海祐希が登場。天海は「アダムさんの舞台姿がとにかく素敵なんです! そして(舞台を)観た方が必ず幸せになれる作品ですね」と説明する。
本作は計10トンもの本水が降る中、アダム・クーパー演じるドンが歌い踊るシーンが見どころの一つ。クーパーは「全部頭に降ってくるんです」と苦笑いしながら、「かなり滑るので、あのシーンでは転ばないことを特に気をつけています」とエピソードを語ると、天海が「衣装ってお水を含むとすごく重くなるんです。あの衣装を着ながらあれだけ軽やかに、表情も変わらずに踊れる。経験もある身としては、すごいことだなと思いますね」と頷く。
2012年のロンドン初演以来、世界ツアーを行い上演を重ねている本作について、クーパーは「本当に私にとって特別な、何度でも再演したい作品です。そう思う作品は、『スワンレイク』とこの作品の2つ。まったく異なる作品ですが、共通しているのはパフォーマーとして私自身が感動できること、そしてお客様の反応が素晴らしかったことなんです。特に『雨に唄えば』は、タップあり、ダンスあり、ロマンスあり、コメディあり。私がやりたい、本当にさまざまな要素がつまっている作品で、お客様からも今までにない反応が感じられましたね」と笑顔で語る。また上演を重ねるうえで大切にしていることは、「フレッシュな気持ちで役にアプローチをかけること。初演にも出演したオリジナルキャストもいますが新しいメンバーもいて、またツアーも行っていますので、作品はどんどん進化していると思います」と自信をのぞかせる。
そんなクーパーの舞台姿に魅了されたという天海。「アダムさんの指先からレーザービームが出ている、とよく言うんですけど(笑)、アダムさんは舞台だとさらに大きく見えて、その投げかけた手先からこちらにビームが飛んでくるような感じ。とにかくアダムさんの踊りをぜひ生で観ていただきたいです!」と熱弁をふるう。
本作の魅力について天海は、「心の底から幸せになれるステージです。年々熟練の味も加って、ステージ姿の美しさはそのままに、本当に素敵な舞台を観せてくださいます。私も舞台に立ってはおりますが、本作のカーテンコールで客席の皆さんが、一緒に立ち上がって歌っていたことがとても印象的で、なんてすごい風景だろうと思ったんです。同時に、お客様にこれほどの思いを与えるこのステージに嫉妬して、私もいつかこんな舞台ができるようになれたら、と思ったんです。……と天海が言っている意味がわからないと思った方は、ぜひ観てください! 絶対に損はさせません、アダム・クーパーさんが!」と語り、会場が笑いに包まれた。
天海の熱弁を受けてクーパーも「みなさんに観に来ていただきたいです。以前お客様に『どんな気持ちで劇場を訪れてもハッピーな気持ちになって帰れる作品』と言っていただいたのがとてもうれしかったのですが、私も舞台の上でハッピーな気持ちになっていますので、皆さんにもハッピーな気持ちになっていただけたら」と笑顔で語り、会見を締めくくった。
ミュージカル「SINGIN' IN THE RAIN 雨に唄えば」
2017年4月3日(月)~30日(日)
東京都 東急シアターオーブ
脚本:ベティ・コムデン、アドルフ・グリーン
音楽:ナチョ・ハーブ・ブラウン、アーサー・フリード
演出:ジョナサン・チャーチ
振付:アンドリュー・ライト
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