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フラメンコ取り入れた演出も!「マリウス」に今井翼「山田監督は僕の恩師」

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音楽劇「マリウス」製作発表記者会見の様子。左から林家正蔵、瀧本美織、山田洋次、柄本明。

音楽劇「マリウス」製作発表記者会見の様子。左から林家正蔵、瀧本美織、山田洋次、柄本明。

3月に上演される音楽劇「マリウス」の製作発表記者会見が、本日1月19日に都内にて行われ、脚本・演出を務める山田洋次、出演者の今井翼瀧本美織林家正蔵柄本明、松竹株式会社の安孫子正副社長が登壇した。

「マリウス」は、フランス・マルセイユに暮らす人々と港町の風情をコメディタッチで描いた、マルセル・パニョルによる古典喜劇。今回の上演版では、「マリウス」を原作とした映画「愛の讃歌」を手がけた山田により、歌やダンスを盛り込んだ音楽劇として展開される。

まず山田は、マルセル・パニョルの3部作「マリウス」「ファニー」「セザール」から大きな影響を受けたことを明かし、「『マリウス』を上演したいという気持ちが、長い間自分の中にあった。実現することができて夢のような気分です」と喜びを語る。さらにこの3部作が映画「男はつらいよ」にも反映されていると話し、「『男はつらいよ』の博とさくらは結ばれるが、本作のマリウスとファニーは結ばれません。『男はつらいよ』より苦い味をどうやって明るい笑いで包むか、そこが勝負」と意気込んだ。

マリウス役の今井は「僕にとって山田監督は、芝居の根幹から人生に至るまで重要なことを教えてくださる恩師のような存在」と信頼を寄せ、「芝居の魅力を改めて教えてくれたのが山田監督でした。2013年に出演した『さらば八月の大地』の際は、楽しさの向こうにある乗り越えるべき課題を具体的に教えてもらい、目の覚めるような時間を過ごさせていただきました」と振り返る。また「最高なチャンスをいただいたので、共演者の皆さんの胸を借りながら一生懸命取り組みたいと思います」と今作にかける思いを語った。

マリウスの恋人・ファニー役の瀧本美織は「マリウスとファニーだけでなく、いろいろな愛の形を楽しんでいただける作品になると思います。120パーセント、200パーセントの力を出して情熱をぶつけていきたいです!」と笑顔でコメント。「男はつらいよ」シリーズにも出演したセザール役の柄本は、自身を「山田門下生」と称し、「稽古で膨らませた思いを劇場でしっかり形にしたい」と意欲を見せる。

パニス役を演じる林家は、5月に封切られる山田の監督作「家族はつらいよ2」にも参加。「『マリウス』にかける監督の思いを、映画の撮影中にたくさん伺いました。監督が求めている美しいもの、悲しいもの、面白いものがこの作品には詰まっていますので、一生懸命がんばります」と答え、橋爪功ら「家族はつらいよ2」の共演者たちからも熱い激励を受けたことを明かした。

2016年末に本作の舞台となるマルセイユへと赴いた今井は「その地に行かなければ気がつけなかった気持ちを抱けた気がした」と旅を振り返り、「滑稽な中にもじんわりとくる『マリウス』の温かさを自分の中でしっかり解釈して、稽古に臨みたいです」と真摯に回答。さらにフラメンコが堪能な今井について山田は「実際にスペインに留学して学んだと聞いて、翼くんの一途な情熱に感心しました。今回は彼が主演ということで、フラメンコを活かした演出を取り入れられれば」と観客の期待を煽った。なお本作の振り付けは、フラメンコ舞踏家の佐藤浩希が担当する。

音楽劇「マリウス」は、3月6日から27日まで東京・日生劇場にて上演。このほか出演者には、広岡由里子綾田俊樹、ジャニーズJr.の七五三掛龍也らが名を連ねている。チケットの予約受付は1月28日にスタート。

音楽劇「マリウス」

2017年3月6日(月)~27日(月)
東京都 日生劇場

脚本・演出:山田洋次
原作:マルセル・パニョル(「マリウス」「ファニー」より)

出演

マリウス:今井翼

ファニー:瀧本美織

オノリーヌ:広岡由里子
エスカルトフィグ:有薗芳記
クロディーヌ:田中利花
ピコアゾー:阿南健治

ボースン:田口守
トト:松野太紀
郵便配達:北山雅康
火夫:七五三掛龍也

ブラン:綾田俊樹
パニス:林家正蔵

セザール:柄本明
ほか

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