音楽劇「マリウス」が本日3月6日に開幕する。上演に先駆けて囲み取材が行われ、脚本・演出を務める
「マリウス」は、フランス・マルセイユに暮らす人々と港町の風情をコメディタッチで描いた、マルセル・パニョルによる古典喜劇。今回の上演版では、「マリウス」を原作とした1967年公開の映画「愛の讃歌」を手がけた山田により、歌やダンスを盛り込んだ音楽劇として展開される。
今井は初日を迎えた心境について「山田監督の作品でこのような役をいただき、これだけ素晴らしい方たちに支えていただきまして、本当に大船に乗った気持ちです」と挨拶。また「今回監督にご連絡先を伺うことができて。女の子の連絡先を聞いたくらいうれしいです(笑)」と続けて会見場を笑いで包む。瀧本は「初日の実感がまだありませんが、これまで稽古でやってきたこと、そして自分を信じてがんばります」と笑顔を見せた。記者から新たなタッキー&翼が見られますね、と振られると、今井は「タッキー(滝沢秀明)も観に来てくれるはずなので、2人そろうのが楽しみです」と返答した。
柄本は、「僕が今回一番驚いたのは、以前山田監督の映画に出させていただいたときと今回で、監督の毛量が変わらないことなんです」と挨拶し、会見場を和ませる。また「監督は映画の方ですから、舞台の演出家より丁寧ですね。私たちにとって本は大きな舟となりますが、とにかく本が面白い。山田監督が船長で我々が乗組員となり、今日から船出です」と真摯に答えた。
正蔵は「『マリウス』は船の話ですが、いい飛行機のようなんです。“翼”がよいので」とコメントすると、柄本が「師匠、ありがとう」、今井が「座布団、僕が運びます!」と続けて、カンパニーの仲のよさを感じさせた。
また本戯曲をはじめとする、マルセル・パニョルの「マルセイユ劇三部作」は、山田が学生時代に出会い衝撃を受けた作品群で、その後の「男はつらいよ」シリーズにも影響を与えたとされる。山田は今回の上演に際して「初めてこの作品に触れたのは60数年前のことです。その作品を今回手がけることになり、夢みたいでうれしいですね」と感慨を述べる。記者から、故・渥美清さんもどこかから本作を観てくれるのでは?と投げかけられると、「そうですね、渥美さんが観て面白いよ、と言ってくれるような作品にしたいといつも思っているのですが、この作品もそうなれるといいです」と言葉に力を込めた。
なお、劇中では今井が得意とするフランメンコを踊るシーンも。フラメンコに初挑戦の瀧本は「今までやってきたダンスの中で一番難しかったですね。でも翼さんがいろいろ教えてくださって」と語ると、今井は「いえいえ、先生がちゃんといらっしゃるので」と恐縮する。また意気込みをぜひフラメンコで表現してほしいという記者の要望に答え、今井は隣に立つ瀧本も誘い、2人で即興でステップを披露し、「オレ!」と締めくくって会見場をわかせた。
音楽劇「マリウス」は、3月6日から27日まで東京・日生劇場にて上演。このほか出演者には、
音楽劇「マリウス」
2017年3月6日(月)~27日(月)
東京都 日生劇場
脚本・演出:
原作:マルセル・パニョル(「マリウス」「ファニー」より)
出演
マリウス:
ファニー:
オノリーヌ:
エスカルトフィグ:
クロディーヌ:田中利花
ピコアゾー:
ボースン:田口守
トト:
郵便配達:
火夫:
ブラン:
パニス:
セザール:
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