「『ヘンリー四世』第一部 -混沌‐・第二部 ‐戴冠‐」が、11月26日に東京・新国立劇場 中劇場にて開幕する。これに先がけ、本日11月23日にフォトコールと囲み取材が行われた。
本作は、2009年の「ヘンリー六世」、2012年の「リチャード三世」に引き続いて、シェイクスピアの歴史劇を同じキャストとスタッフで上演する新国立劇場のシリーズ企画の1つ。演出はこのシリーズに7年越しで取り組んでいる
フォトコールでは第2部第5幕の一部が上演され、放蕩三昧のハル王子から変貌を遂げた
囲み取材には浦井、ラサール、佐藤、そしてタイトルロールを演じるヘンリー四世役の
「(中嶋)しゅうさんは父親のように見えて舞台上でも自然と涙が出ちゃったり、岡本(健一)さんは目が合うと必ず近寄ってきて『そこは』って僕のお芝居にダメ出しをしてくださって、ラサール(石井)さんと(佐藤)B作さんという尊敬する先輩方は……」と2人に視線を送ると、「またまたー!」と2人からはツッコミが。「俺、本当に尊敬してるんです!」と反論するも、佐藤から「いい笑いとるじゃないか(笑)」とあしらわれ、会場は笑いに包まれた。
浦井はシェイクスピア作品を演じる難しさについて、「岡本(健一)さんとも話してるんですけど、これだけ(のセリフ量を)喋るだけの人間のエネルギーや意思が必要。身体がトーンダウンしちゃうと最後のセリフまで到達できない」と分析。そのためにやってることを記者から尋ねられると「寝る!」と即答し、笑いを誘った。
また本作には「シェイクスピアならこう書くだろう」というアドリブが足されている箇所もあると、ラサールと佐藤が明かす。さらにこの2人が新たに座組に加わった効果について、中嶋は「いい意味で全然違う」とコメント。岡本も「シェイクスピアの、“難しい”とか“高尚”なイメージが、2人がいることで無くなる」と同意した。ラサールは「『いい意味で』って付ければなんでもいいと思って! 色物かよ!」と嘆くも、「鵜山さんの演出ですっごい面白くなってる。ロックもいっぱい掛かるし、動きも面白いし、セットも素晴らしい。全然飽きないと思いますよ」と作品の出来に太鼓判を押した。
最後に佐藤が「(公演を成功させて)うまい酒飲んでやるぞ!」と宣言すると、浦井は「自分はお酒が飲めないので(佐藤)B作さんたちが『おつかれー!』ってなってる横でジンジャーエールが飲めたら」と笑う。さらに「(この公演に関わる)全員が命をかけて時間を費やしてます。お客様にこの時間を心に刻んでいただければ永遠の時間になると思う。そんな『ヘンリー四世』という大作を、“お祭り”ということで楽しんでいただけたらうれしい」と観客へ呼びかけた。
「『ヘンリー四世』第一部 -混沌‐・第二部 ‐戴冠‐」
2016年11月26日(土)~12月22日(木)
東京都 新国立劇場 中劇場
作:
翻訳:小田島雄志
演出:
キャスト
ハル王子:
ホットスパー:
シャロー:
ヘンリー四世:
フォールスタッフ:
※岡崎加奈の「崎」は、たつざきが正式表記。
関連記事
浦井健治のほかの記事
タグ
リンク
- 「ヘンリー四世」第一部 ‐混沌‐・第二部 ‐戴冠‐ | 新国立劇場 演劇
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
Gnews @Gnews__
[エンタメ]ロックにアドリブも?「ヘンリー四世」浦井健治「“お祭り”と楽しんで」 - ナタリー https://t.co/TuPEVLcEXg 「『ヘンリー四世』第一部 -混沌‐・第二部 ‐戴冠‐」フォトコールより。浦井健治演じるヘンリー五世。 「『ヘンリー四世』第一部 -混沌…