ステージナタリー - 舞台・演劇の最新ニュースを毎日配信

鵜山仁演出「ヘンリー四世」浦井&B作がハル王子とフォールスタッフに

343

「『ヘンリー四世』第一部 -混沌‐・第二部 ‐戴冠‐」出演者。左から中嶋しゅう、浦井健治、佐藤B作。

「『ヘンリー四世』第一部 -混沌‐・第二部 ‐戴冠‐」出演者。左から中嶋しゅう、浦井健治、佐藤B作。

「『ヘンリー四世』第一部 -混沌‐・第二部 ‐戴冠‐」が、11月26日から12月22日まで東京・新国立劇場 中劇場にて上演される。

本作は、2009年の「ヘンリー六世」、2012年の「リチャード三世」に引き続いて、シェイクスピアの歴史劇を同じキャストとスタッフで上演する新国立劇場のシリーズ企画の1つ。今回の「ヘンリー四世」二部作では、放蕩三昧のハル王子と、シェイクスピア劇の中でも人気の高いキャラクターである騎士フォールスタッフの活躍がダイナミックに描かれる。

演出はこのシリーズに7年越しで取り組んでいる鵜山仁が担当。過去シリーズに出演した浦井健治がハル王子を、岡本健一がホットスパーを、中嶋しゅうがタイトルロールを演じる。またシリーズ初出演となるラサール石井はシャローに、佐藤B作はフォールスタッフに扮する。

鵜山は上演に際して「『ヘンリー四世』二部作を、先に新国立劇場で上演した『ヘンリー六世』三部作、『リチャード三世』の文脈につなげることで、どんな世界が浮かび上がるか。この貴重な機会に乗じ、新たなキャスト、スタッフとともに、更なる物語の創造に身を委ねたいと思います」とコメントしている。

鵜山仁コメント

「王の登場」は、ひとりランカスター朝のヘンリー四世、あるいはヘンリー五世の即位という歴史的事実にとどまらず、人間社会を形成する上で、重要なファクターである「公」の出現の象徴です。その意味でこれは、我々の日常を支配している「公」と「私」の葛藤、「聖」と「俗」との相克を写し出す、格好の命題だと思います。
「ヘンリー四世」という芝居の面白さは、「公」が「私」とせめぎ合いながら立ち上がって行く醍醐味、この一点にあると言っても過言ではない。一方では、「私」から「公」へ、「王」へと変貌してゆくハル王子の通過儀礼が鮮やかに描かれ、他方、「公」を成立させるために犠牲にしなければならない「私」、「私生活」の総体が、騎士フォールスタッフという登場人物に結晶しています。
「ヘンリー四世」二部作を、先に新国立劇場で上演した「ヘンリー六世」三部作、「リチャード三世」の文脈につなげることで、どんな世界が浮かび上がるか。この貴重な機会に乗じ、新たなキャスト、スタッフとともに、更なる物語の創造に身を委ねたいと思います。

「『ヘンリー四世』第一部 -混沌‐・第二部 ‐戴冠‐」

2016年11月26日(土)~12月22日(木)
東京都 新国立劇場 中劇場

作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:小田島雄志
演出:鵜山仁

キャスト

ハル王子:浦井健治
ホットスパー:岡本健一
シャロー:ラサール石井
ヘンリー四世:中嶋しゅう
フォールスタッフ:佐藤B作

勝部演之立川三貴綾田俊樹水野龍司木下浩之有薗芳記今井朋彦、青木和宣、田代隆秀、那須佐代子、小長谷勝彦、下総源太朗、鍛治直人、川辺邦弘、佐川和正、亀田佳明、松角洋平、松岡依都美、藤側宏大、岡崎加奈、清水優譲

※岡崎加奈の「崎」は、たつざきが正式表記。

ステージナタリーをフォロー