「『ヘンリー四世』第一部 -混沌‐・第二部 ‐戴冠‐」が、11月26日から12月22日まで東京・新国立劇場 中劇場にて上演される。
本作は、2009年の「ヘンリー六世」、2012年の「リチャード三世」に引き続いて、シェイクスピアの歴史劇を同じキャストとスタッフで上演する新国立劇場のシリーズ企画の1つ。今回の「ヘンリー四世」二部作では、放蕩三昧のハル王子と、シェイクスピア劇の中でも人気の高いキャラクターである騎士フォールスタッフの活躍がダイナミックに描かれる。
演出はこのシリーズに7年越しで取り組んでいる
鵜山は上演に際して「『ヘンリー四世』二部作を、先に新国立劇場で上演した『ヘンリー六世』三部作、『リチャード三世』の文脈につなげることで、どんな世界が浮かび上がるか。この貴重な機会に乗じ、新たなキャスト、スタッフとともに、更なる物語の創造に身を委ねたいと思います」とコメントしている。
鵜山仁コメント
「王の登場」は、ひとりランカスター朝のヘンリー四世、あるいはヘンリー五世の即位という歴史的事実にとどまらず、人間社会を形成する上で、重要なファクターである「公」の出現の象徴です。その意味でこれは、我々の日常を支配している「公」と「私」の葛藤、「聖」と「俗」との相克を写し出す、格好の命題だと思います。
「ヘンリー四世」という芝居の面白さは、「公」が「私」とせめぎ合いながら立ち上がって行く醍醐味、この一点にあると言っても過言ではない。一方では、「私」から「公」へ、「王」へと変貌してゆくハル王子の通過儀礼が鮮やかに描かれ、他方、「公」を成立させるために犠牲にしなければならない「私」、「私生活」の総体が、騎士フォールスタッフという登場人物に結晶しています。
「ヘンリー四世」二部作を、先に新国立劇場で上演した「ヘンリー六世」三部作、「リチャード三世」の文脈につなげることで、どんな世界が浮かび上がるか。この貴重な機会に乗じ、新たなキャスト、スタッフとともに、更なる物語の創造に身を委ねたいと思います。
「『ヘンリー四世』第一部 -混沌‐・第二部 ‐戴冠‐」
2016年11月26日(土)~12月22日(木)
東京都 新国立劇場 中劇場
作:
翻訳:小田島雄志
演出:
キャスト
ハル王子:
ホットスパー:
シャロー:
ヘンリー四世:
フォールスタッフ:
※岡崎加奈の「崎」は、たつざきが正式表記。
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kuu @kuu_sora_ame
私は「ヘンリー四世」は浦井ハル王子とB作さんフォールスタッフ↓で親しんでいるけれど、いつか柿澤ハルと横田フォールスタッフも観てみたいと思った今週の #鎌倉殿の13人 (それはそれでまた切ない結末になるけれど) https://t.co/VudPvYcCXL