本作は、第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を受賞。
深田は「ようやく実現に至り、今日のように最高のスタートを切ることができてうれしい」と感慨深げに語る。謎の男を演じた浅野は、本作に参加して「一番ありがたいと思ったのは、監督との出会いだった」と明かし、「どの現場でも毎回学ぶことがあるが、監督の力というものは相変わらずすごい。この作品は深田監督がずっと温めて取り組んできたもので、作品に対する考え方が勉強になった」と力を込める。
現時点で25以上の国際映画祭へ出品が決まっているという本作は、このたびヨーロッパ諸国、アメリカほか世界20カ国以上で配給、公開されることに。深田は、「映画を作るとき、どこの国の人に観てもらおうとは考えない。いつも、自分が面白いと思うのはなんだろう?というところから始まる。でも日本で生まれ育ってきたという“立ち位置”みたいなものが自分にはある」と述べ、「日本人であることを忘れて国際人として作るのではなく、日本人としての視点を持つことが大事。カンヌでの海外記者からの感想を聞いたら、ちゃんとグローバルな日本映画が作れたんだなということを実感できました」と語った。
※古舘寛治の舘は舎に官が正式表記
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