文学座の高橋正徳、水上勉「越前竹人形」を「“陰翳礼讃”的な世界観で表現」

2

63

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 15 32
  • 16 シェア

文学座「越前竹人形」が、10月25日から11月3日まで東京・紀伊國屋ホール、11月11日から13日まで岐阜・可児市文化創造センターにて上演される。

文学座「越前竹人形」チラシ表

文学座「越前竹人形」チラシ表

大きなサイズで見る(全2件)

1963年に発表された水上勉の小説を原作とした「越前竹人形」。テレビドラマ、映画にもなり、1964年には森光子主演で舞台化もされた。北陸地方にある越前国の寒村に暮らす竹細工職人の喜助のもとに、芦原の娼妓・玉枝と名乗る美しい女が訪ねてくる。父・喜左衛門の墓参に来たと話す玉枝を追って芦原に通う喜助は、ついに彼女を家に迎え入れることに。仕事に精を出す喜助だったが、なぜか玉枝には指一本触れようとしないのだった……。

上演に際して、演出を手がける高橋正徳は「水上作品の世界で描かれる泥臭さやノスタルジックな部分を意識しつつも、越前の山奥の厳しさ、竹林や自然の美しさを『陰影礼賛』的な世界観で表現しながら、竹のようなしなやかさと強さを持った二人の人物の生き様をも引き出したい」と意気込みを述べている。

高橋正徳コメント

竹人形師・喜助の不完全な愛を引き受ける女性・玉枝の美しさ、業の強さ。そのような男女の関係性を離れて描かれる竹人形を作る職人としての喜助の自覚と献身を厭わない玉枝。上演に際しては、水上作品の世界で描かれる泥臭さやノスタルジックな部分を意識しつつも、越前の山奥の厳しさ、竹林や自然の美しさを「陰影礼賛」的な世界観で表現しながら、竹のようなしなやかさと強さを持った二人の人物の生き様をも引き出したい。

この記事の画像(全2件)

文学座「越前竹人形」

2016年10月25日(火)~11月3日(木・祝)
東京都 紀伊國屋ホール

2016年11月11日(金)~13日(日)
岐阜県 可児市文化創造センター ala 小劇場

作:水上勉
演出:高橋正徳
出演:鵜澤秀行、原康義、押切英希、中村彰男、鈴木弘秋、助川嘉隆、池田倫太朗、常住富大、南一恵、山本郁子、松山愛佳、増岡裕子、柴田美波

全文を表示

読者の反応

  • 2

面代真樹 @omoshiro

北陸地方にある越前国の寒村に暮らす竹細工職人の喜助のもとに、芦原の娼妓・玉枝と名乗る美しい女が訪ねてくる……水上勉「越前竹人形」を文学座・高橋正徳の演出で。10月25日〜東京・紀伊國屋ホールhttps://t.co/1EDfg8ekW7

コメントを読む(2件)

文学座のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 文学座 / 原康義 / 中村彰男 / 高橋正徳 / 山本郁子 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします