テニミュ氷帝公演は新曲11曲！卒業の古田一紀「氷帝ばかり見ないで」とメラメラ

「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学（せいがく）vs氷帝」が、本日7月14日に開幕。初日の本日、公開ゲネプロと囲み取材が行われた。

本作は、2014年11月に始動したテニミュ3rdシーズンを牽引してきた8代目青春学園キャスト12名の卒業公演。氷帝学園の面々と、関東大会1回戦の熱い戦いを繰り広げる。本編は3幕構成で、2時間55分の公演の中に新曲が11曲も盛り込まれている。

1幕ではまず山吹中の面々が登場し、華々しくオープニングへ。青学がテニスにすべてを捧げる決意を歌い上げる新曲ののち、青学の校内ランキング戦の様子が展開されていく。これまで3rdシーズンでは試合シーンが描かれることがなかった乾が、得意のデータテニスを堂々と披露するソロ曲は、映像を巧みに交えて表現。その後も部活に来なくなってしまう桃城の葛藤や、氷帝学園の面々がレギュラー入りを目指し切磋琢磨する様子が描かれた。今作が初登場となる氷帝キャストたちも、それぞれのキャラクターの個性を体現。関西出身の井阪郁巳は、自身が演じる忍足侑士の関西弁を自然に表現してみせる。

2幕からは、いよいよ青春学園対氷帝学園戦が開始に。氷帝の面々が全員で歌い上げるナンバーでは、跡部景吾役の三浦宏規が、クラシックバレエで鍛えあげたしなやかな舞と軽やかな跳躍を披露する。ダブルス2の試合では、菊丸英二役の本田礼生と、向日岳人役の北乃颯希のアクロバット対決にも注目したい。その後も次々に息もつかせぬ試合が展開されていき、手塚国光役の財木琢磨、跡部景吾役の三浦宏規は熱気に満ちた試合の中、歌声でも熱い掛け合いを披露し、古田一紀演じる越前リョーマは、内海啓貴演じる日吉若との戦いにおいてトレードマークの帽子を投げ捨てる。ラストにはお馴染みのカーテンコール曲も用意されているので、振り付けを覚えて観劇してみては。

ゲネプロ後の囲み取材には、越前リョーマ役の古田一紀、手塚国光役の財木琢磨、跡部景吾役の三浦宏規が登壇した。本番への意気込みについて、古田は「僕たち青学の卒業公演ですが、不動峰の頃からずっと言ってた『1公演1公演を大切に丁寧に』っていうのを曲げずに、最後までその気持ちでがんばりたいと思います」と、初心を忘れない姿勢を見せる。また財木は「約2年間、本公演と『Team Live』『Dream Live』を経て、強くなった青学をこの公演にぶつけていきたい」と語り、初参加となる三浦は「氷帝が新しく入るということで、今までとは違った新しい風というか、氷帝らしさをこの公演で出して、3rdシーズンを盛り上げていきたい」と意欲を覗かせた。

本編の見どころについて、古田は「僕が帽子を取って投げるシーンがあるんですけど、今まで（の公演で）アクシデントで取れちゃったりとか、緩いなって思って投げちゃうことがあったんですけど、それって本当はダメで、結構怒られるんですね（笑）」と笑いを誘いつつ、「でも今回やっとオフィシャルに帽子を取ることができて。リョーマは本気になるときというか、強敵と戦うときって絶対帽子を取るんで、やっとここまでたどり着けたな、っていう思いがあります。帽子を取るところ、ぜひ見てください！」とアピール。財木は「新曲が11曲もあるところと、跡部との試合で手塚が肩を痛めて、熱い試合を繰り広げるところが見どころです」と語り、これに三浦も「僕も跡部と手塚の試合が個人的にも大好き。試合に跡部が勝って、最後に手塚の腕を持ち上げるところに滲む、跡部の思い、手塚の思いを、公演を見ているお客さんそれぞれに感じとっていただきたい」と重ねる。

最後にメッセージを求められると、古田は「皆さんが待ちに待った氷帝が出てきて、『わー氷帝だーっ！』ってなると思うんですが、僕たち（青学は）今回で卒業なので、氷帝ばっかり見ないで、僕たちのこともちゃんと見てください！」と負けん気たっぷりに主張。三浦は古田の発言を受けて、「青学さんは卒業ですけれど、『氷帝だーっ！』て言わせられるようなインパクトを与えられるチームにしたいです」と闘志を燃やす。そして財木は「これまでの集大成をこの公演にぶつけて、氷帝とバチバチ全公演やりあっていきたい。熱い公演をぜひ観に来てきてください」とコメントしていた。

東京公演は7月24日まで。その後大阪、名古屋、仙台、福岡、上海を巡り、9月22日から25日まで同じくTOKYO DOME CITY HALLにて凱旋公演が行われる。