松尾スズキ「ゴーゴーボーイズ~」開幕、岡田将生「かけがえのない勉強」

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「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」が、本日7月7日に東京・Bunkamura シアターコクーンにて開幕した。

「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」より。(撮影:細野晋司)

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「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」より。(撮影:細野晋司)

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“社会派ボーイズラブ道中譚(ロードムービー)”と銘打たれた本作の舞台は、非合法の男性売春が横行していると噂の、とある国。その実態を調査するため現地潜入したベストセラー作家の永野(阿部サダヲ)は、“ゴーゴーボーイ”と呼ばれる美しき少年ダンサーのトーイ(岡田将生)と出会い、魅了されていく。一方、永野の妻で元女優のミツコ(寺島しのぶ)は、夫が行方不明になった悲劇のヒロインとして現地に向かうことになり……。

出演もする伊藤ヨタロウが音楽を手がけ、女性邦楽ユニット綾音とコラボレーションをするのも、本作の見どころの1つ。開幕に際し、出演者でもある作・演出の松尾スズキは、「今回は舞台上に邦楽の生演奏を入れるという冒険をしているのですが、現代劇なのに話がブッ飛んでいることもあって馴染みが変に良くて。自分が想像した以上に面白いことになっています」と仕上がりに自信をのぞかせ、「夫婦の物語でもあり、現代日本の物語でもあり。いろいろな楽しみ方ができる作品になったと思います」とコメント。ほかにも共演者の阿部、岡田、寺島から、意気込みを語ったメッセージが寄せられている。

松尾スズキ コメント

「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」より。(撮影:細野晋司)

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今回は舞台上に邦楽の生演奏を入れるという冒険をしているのですが、現代劇なのに話がブッ飛んでいることもあって馴染みが変に良くて。自分が想像した以上に面白いことになっています。実際に劇場に入って照明を入れて芝居と音楽を合わせてみないとわからない部分もありましたが、なかなか変な手触りの舞台ができたかなと思っています。
あとはエンターテインメントとしてお客様がちゃんと楽しんでくださるか、笑ってくださるか。物語に出てくるセリフや設定が、ちょうどここ最近特に現実世界のニュースでも取り上げられる言葉になってきていて、ちょっと怖いくらい。これ以上、同じようなことが起きてほしくないとは思いますね。だけどそれはそれとして、芯にあるのはあくまで夫婦の物語なので。ニュース性の部分ばかりではなく、そこも見失わないように観ていただきたい。夫婦の物語でもあり、現代日本の物語でもあり。いろいろな楽しみ方ができる作品になったと思います。

阿部サダヲ コメント

「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」より。(撮影:細野晋司)

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僕が演じる<永野>という男は、ちょっと今までやったことがないような役。今までは、近くにはまずいないような人の役が多かったんですが、永野はどこにでもいるような人物なんです。松尾さんからのダメ出しも「もっと大人っぽく」とか、「声を低めにして」とか。こんなダメ出し、初めてされました。
舞台上で男の人と恋するのも、舞台上で着替えるというのも今回が初めてですね。でも難しいとはいえ、なんとかお客さんの心に少しでもひっかかるような芝居をしたいです。これまで見たことのない阿部サダヲだったとか、そういう役柄もできたんだねって言ってもらえたらうれしい。ラストシーンはすごく綺麗なものになりそうで、そこが自分の役の最大の見せ場でもあります。いろいろなものが詰まっていて、派手な場面もたくさんあるので、観た方はみなさんきっとお腹いっぱいな気分になるのではないでしょうか。

岡田将生 コメント

「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」より。(撮影:細野晋司)

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大人計画の方々と密に芝居をつくれる経験を、この年齢でできたことは本当に良かったと思っています。阿部さん、寺島さん、吹越(満)さんもみなさん、本当にすごい方ばかりで。その芝居づくりの過程を間近で見られた時間は、自分にとってかけがえのない勉強になりました。舞台上でもみなさんずーっと細かいお芝居をされていますので、ぜひ見逃さないでほしいです。そして物語の本筋をたどると、結構センチメンタルな感情にもなると思います。笑えるところだけでなく、そういう面でも楽しんでもらいたいです。
登場人物たちそれぞれの人生のターニングポイントが物語に組み込まれていて、どの人も覚悟を持って生きているというイメージ。僕が演じる<トーイ>も永野と出会い、ある覚悟を決めます。そこは僕自身も大切に演じたいですし、それを感じていただけるようなお芝居にしなければとも思っています。

寺島しのぶ コメント

稽古をしながらも「松尾さんの書くセリフはなんて面白いんだろう」ということはしみじみと思っていました。だからあとはそれをお客様にもしっかりと届けたいという気持ちですね。松尾さんがこうしたほうがいいということはすべてやって、まずは自分の役割をしっかりと演じていきたいです。今回の物語の主軸は、私が演じる<ミツコ>と阿部さん演じる永野という、一組の夫婦の話ですから。特にその部分できちんとミツコとして存在していればいいかなと思って演じています。
とにかく本当に面白い脚本なので、いい結果は出したいですね。まずは、全員ケガをしないように無事にやり終えたいというのが大前提。ゴーゴーボーイズを演じる方たちも本当に大変で、ちょっと気を抜くと危ないことだらけですからね。みんな元気に東京公演、大阪公演を終えて帰って来られるように。今はひたすらそういう思いでいます。

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「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」

2016年7月7日(木)~31日(日)
東京都 Bunkamura シアターコクーン

2016年8月4日(木)~13日(土)
大阪府 森ノ宮ピロティホール

作・演出:松尾スズキ
音楽:伊藤ヨタロウ
出演:阿部サダヲ岡田将生皆川猿時池津祥子宍戸美和公村杉蝉之介顔田顔彦近藤公園平岩紙岩井秀人阿部翔平、井上尚、伊藤ヨタロウ、松尾スズキ、吹越満寺島しのぶ ほか
邦楽演奏:綾音

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yuripop(ゆりぽ) @yuripop

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