ミュージカル「1789 -バスティーユの恋人たち-」の初日前会見が、本日4月7日に東京・帝国劇場にて行われた。
フランス革命の激動の最中に生まれた愛を描く本作は、2012年にフランスで誕生。2015年4月には宝塚歌劇団月組によって上演された。ロックナンバーやバラードなどさまざまな楽曲が、スピーディーなストーリー展開の中に盛り込まれている。今回の演出も
会見には農夫・ロナン役の
「レディ・ベス」以来2年ぶりの帝劇出演となる加藤。「素晴らしいキャストとスタッフに囲まれている感覚はあるので、いい意味で肩の力を抜いてできるのではないかなと思います。初めて立ったときは『帝劇には魔物が棲んでいる』と言われて臨んだけど、今回は初日から面と向かってぶつかっていけるんじゃないかな」と心境の変化を語り、「動きやダンスナンバーが多いので、特に怪我には気をつけてやっております。Wキャストなので、僕も客席で観る機会もあるんですが、思った以上に派手だし華やかだし、これがひとつに繋がったときどうなるのか楽しみ。間違いなく革命的な作品になるのではないかなという実感はあります」と自信を覗かせる。
「小池(修一郎)先生といつかご一緒したいなと思っていたので、すごくうれしい。キャストも同年代が多いので、毎日楽しくやってまいりました。衣装も華やかだしセットや照明もすごく見応えがあり、曲も素晴らしい。目にも耳にも楽しんでいただけると思います」と喜びを語っていたのは、神田。自身が演じるオランプという、王族と平民との間を行き来する役については「まず王室の場面に変わったときに、観客の方々も華やかさに驚くと思います。私たちも装置のシミュレーションをしてみてびっくりしましたが、住んでいる環境が全然違うことが、視覚的に説明されている。対して平民のみんなはダンスやアクロバットと、ワイルドで野性味あふれる感じを出していたり。静と動の両方を行き来できるのは、刺激的な日々ですね」とコメントした。
そして同じくオランプ役を務める夢咲が「私自身は、平民なので……」とこぼすと、横の小池が苦笑。続けて夢咲は、「平民の場面になると、ダンスも情熱的というか、私も出たい!って心が疼くんですが、王族は王族で憧れの場所。ドレスもセットも豪華なので、そこにいられるのが幸せです」と異なる2つの立場について語っていた。
ひと際豪華な衣装で登場した花總と凰稀。花總は「当時のファッションリーダーであったマリー・アントワネットの衣装を、これでもか、とたくさん着させていただいているので、お客様にも楽しんでいただけたら。個人的にはマリーの登場シーンをぜひ楽しみにしていただきたい」と見どころを紹介する。一方男役として活躍した宝塚歌劇団を昨年退団した後、初のミュージカル出演となる凰稀。「稽古当初はどちらかというと小池さんや加藤さん寄りでした私ではございましたが、少しは女性らしくなれたんじゃないかな思います」と笑わせ、「宝塚の『ベルサイユのばら』は私も何度か出させてもらったんですけど、宝塚はどちらかというとアニメとかマンガの世界、夢の世界を描いている。でも今回の『1789』はどちらかというと現実的なイメージが強い。今回民衆側のお芝居が多い中で、マリーが対比としてどうやっていけばいいかは悩んだところでしたが、彼女の国母としての大きい心を表現できたら」と意気込んだ。
最後に小池が「3組のWキャストがいて、全部で8通り(の組み合わせがある)。いろんな『1789』が楽しめるので、ぜひ劇場に観に来てほしいです」、加藤は「キャストが変わるだけで雰囲気が全然変わる。華やかさに目を奪われていただき、心を奪われる作品になることを確信しています」とアピールしていた。ミュージカル「1789 -バスティーユの恋人たち-」は、4月9日・10日のプレビュー公演を経て、4月11日に開幕する。
ミュージカル「1789 -バスティーユの恋人たち-」
2016年4月11日(月)~5月15日(日) ※プレビュー公演4月9日(土)・10日(日)
東京都 帝国劇場
2016年5月21日(土)~6月5日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
潤色・演出:
キャスト
ロナン:
オランプ:
マリー・アントワネット:
ロベスピエール:
ダントン:
デムーラン:
ソレーヌ:
アルトワ:
ラマール:
フェルゼン:
ペイロール:岡幸二郎
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「1789」小池徹平、加藤和樹ら豪華衣装で登場「間違いなく革命的な作品に」
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