五反田団の
前田と山田の交流は、2015年2月に行われた前田によるワークショップに山田が参加したことからスタート。イケメンに偏見を持っていたという前田だが、その際に山田の演技に魅せられ、6月25日公開の自身の監督映画「ふきげんな過去」にも山田を抜擢した。前田は「イケメンもイケメンなりに悩んでいるのだなあ。顔じゃなくて芝居を見せたい」とコメントし、新たな試みに意気込みを見せる。
五反田団初の本格時代劇として書き下され、2012年に上演された「宮本武蔵」。伝説的なヒーローとしての宮本武蔵ではなく、臆病で人間くさい、等身大の若者としての武蔵が描かれ、不器用な登場人物たちのコミュニケーション不全を笑いの中であぶり出して大きな反響を呼んだ。今回はこの作品に加筆し、“完全版”として上演する。ほか出演者に、
前田司郎コメント
僕はイケメンに偏見を持っているので、山田くんがワークショップに来てくれたときも「どうせイケメン芝居するんでしょ?」と思っていたが、馬鹿みたいな芝居をセンス良く真面目にやってくれた。イケメンを少し見直したのでした。それでもやっぱりイケメン主役の演劇には抵抗があったが、「僕の書いた宮本武蔵を山田君がやるのは面白いかも知れないなあ」と思い至ったのです。イケメンもイケメンなりに悩んでいるのだなあ。顔じゃなくて芝居を見せたい。
山田裕貴コメント
昨年2月のワークショップでお世話になり、その後映画『ふきげんな過去』でもご一緒させていただいた、監督、脚本家、演出家でもある前田司郎さんとまたご一緒したいという願いがこんな素晴らしい形で実現出来るとは…本当に俳優をやっていて良かったと感じました。とにかく、とにかく、とにかく前田司郎さんの本が本当に面白いです!これは役者としても、主演としてもかなりプレッシャーです。主演として一つの作品を背負うには、あり得ないくらい脱力系宮本武蔵なので…ただ、この本を読ませてもらった瞬間、この宮本武蔵は自分しかいない!いや、最早自分の分身みたいな人間でした。宮本武蔵は、自分の大好きな剣豪ということもあり、何か縁を感じています。自分らしさ全開の新たな宮本武蔵を観てもらいたい。一番難しい大人の笑いに飛び込んで、いい舞台を届けたいと思います。
そして何より今回、舞台三作目にして舞台初主演を演じさせていただくことになり、武者震いが止まりません。本当に嬉しく思いますし、主演であり、舞台というフィールドでご覧いただくのはまた新たな発見を皆さんに観ていただくことになると思うので楽しみです。『宮本武蔵(完全版)』、ぜひ劇場に足を運んでいただきたいです。
「宮本武蔵(完全版)」
2016年8月19日(金)~29日(月)
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト
作・演出:
出演:
関連記事
前田司郎のほかの記事
リンク
- 「宮本武蔵(完全版)」
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
ume @umemoi
前田さんの率直なイケメンへの偏見がおもしろい(笑) でもこういうイケメンへの逆差別的な側面は必ずあるんだよね。そこでの苦労も想像に容易い。イケメンの向こう側へみんなで行きたいものですね!(意味不明)
https://t.co/LSmu03Qnas