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由来を教えて!劇団名50 その41 [バックナンバー]

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あなたに会うまで演劇をやめない!

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次々と新たな作り手が頭角を表す演劇界。数ある劇団の中から、ジャケ買いならぬ“劇団名買い”で観劇に行った経験はないだろうか。チラシやニュース、SNSなどで目にする劇団名は、シンプルなものから不思議な音の響きを持つもの、「どういう意味?」と目を引くものまでさまざまだが、それには名づけ主の希望や願い、さらには演劇的活動戦略が込められているはず。このコラムでは多彩な個性を放つ若手劇団たちの、劇団名の由来に迫る。劇団名が持つ秘密と共に、未来の演劇界を担う彼らの活動の軸を紐解いていく。

41番目に登場するのは、大迫旭洋が代表を務める不思議少年。熊本を拠点に活動する同団体は、“笑いとせつなさと再発見”をテーマに親しみやすさと演劇の楽しさを広げている。2月に熊本で「ハムレット」の上演を控える彼らに、劇団名の由来と今後の展望について聞いた。

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Q. 劇団名の由来、劇団名に込めた思いを教えてください。

由来は正直しょうもなくて、大学の先輩に「不思議少年って劇団名にしたら、客演のとき大迫旭洋(不思議少年)ってチラシに載るの面白くない??」と飲み屋で言われたからです。でも、実際にチラシを見たお客さんが「不思議少年って良い名前ー」「うん、一回聞いたら忘れないもんね」と話しているのを目撃してからは、先輩に感謝しています。思いは後付けですが、少年の遊び心を大切に創作したいです。

Q. 劇団の一番の特徴は?

看板役者・森岡光の圧倒的な存在が生み出す“ふるえ”です。

笑いも感動も驚きも畏れも、根っこには震えがあると思います。舞台という息の震えを共有できる場所で、ぜひその存在を味わってください。まだ名前のついてない“ふるえ”そのものに出会えると思います。

Q. 今後の目標や観客に向けたメッセージをお願いします。

あなたに会うまで演劇をやめない!

そんな気持ちで九州拠点に創作活動を続けています。くじけそうになる日も多々ありますが、人間の関係の愛しさと憎らしさが詰まっている演劇が、たまらなく好きです。そして劇団という船に乗ってくれた仲間が5人もいます。晴れの日に帆を掲げ、雨の日にはちょっと一休みしながら、えっちらほっちらと進みたいです。

そして風が運んでくれるように、あなたと出会えますように。

不思議少年の過去公演より。

不思議少年の過去公演より。

不思議少年

2009年に大迫旭洋を中心に結成。短編演劇コンクール「劇王 天下統一大会2015」で優勝、「日本演出者協会若手演出家コンクール2014」で優秀賞と観客賞を受賞。熊本を拠点に全国で活動を展開している。

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読者の反応

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おけい@B型🎭演劇好き🍁広島 @okei0702

劇団名の由来が、意外と面白い。

なかなか覚えられなかったのは、#パラドックス定数。どちらが演目名なのか、いつも迷う。
#serialnumber は、とっさに名前が出てこなくて、いまだに旧劇団名の #風琴工房 が出てきてしまう。どちらも大ファン。
一度で覚えた、#劇団スポーツ

https://t.co/x8C4XiKp3Q

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