ステージで輝くアーティストたちの舞台裏での“素”の姿を見せてもらう、ステージナタリーのファッションコラム「ケイコレ」。この連載では、本番に向けて稽古に励むアーティストたちが、自身の稽古着姿を数日間にわたって披露する。
第45回に登場するのは、舞台「ともだちが来た」で共演する
同じ1993年生まれの彼らだが、その稽古着姿は三者三様。ひねりの効いたこだわりを見せる者、美しい立ち姿で魅せてくれた者、自身のブランド商品を着倒す者、それぞれの稽古着ファッションが披露された。
Day1
稲葉友
オーソドックスなジャージースタイル。寒くなってきたので脱ぎ着がしやすいジップアップのジャージー。セットアップでそろえないのが個人的なこだわりです。
大鶴佐助
知り合いがやっているフカミドリという洋服屋のスウェットです。
ワッペンの天使が自分の幼少期に似ているのでお気に入りです。
皆は僕ではなく(宮沢)氷魚ちゃんの幼少期と言います。
泉澤祐希
TシャツはiD(自分のブランド)、パンツはadidas。シャカパンは軽く、汗をかく稽古でも洗濯が簡単で重宝します。セットアップなので寒いときには上着を羽織れるのもポイントです。
Day2
稲葉友
本番での衣装の丈に近いものを選んで着ています。衣装のイメージが定まってくると、素材は違えど、稽古着でも本番と形が近い服を着ることが多いです。
大鶴佐助
晩夏も過ぎ
初秋の催し
銀杏香る
泉澤祐希
TシャツiD、自身のブランドなので惜しみなく使えます(笑)。パンツはreversal。格闘技ブランドなので耐久性、動きやすさは格別◎。デザインもお気に入りです。
いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?
稲葉友
どんな作品にも対応できる数の稽古着やシューズが欲しいです。和装やブーツを稽古用に用意するのはなかなかハードルが高いですが、そういうものがそろうとモチベーションも高まると思うので。
大鶴佐助
どのブランドでもセットアップはカッコいいので、
真っ赤なセットアップを着たいです。
泉澤祐希
刀、ですかね。殺陣の稽古や筋トレにも使えそうですし。家にも飾りたいです。
舞台「ともだちが来た」で、特に注目してほしいところは?
稲葉友
それぞれの中にある懐かしい気持ちを呼び起こしてくれる作品だと思います。特殊な企画なので守りに入らず、千秋楽まで挑み続けて作っていきます。
大鶴佐助
やっぱりその日にやる役がその日に決まるという挑戦的なところで、演じる自分たちも含めお客さんも一緒に渦に巻き込めたらうれしいです。
泉澤祐希
演出家がいないので、役者の自由さと、組み合わせによって変わる作品の雰囲気に注目してもらいたいです。果たして何が2人に起こるのか、見届けてください。
プロフィール
稲葉友(イナバユウ)
1993年、神奈川県生まれ。2011年に舞台「真田十勇士 ~ボクらが守りたかったもの~」で初舞台・初主演。舞台では近年、「すべての四月のために」「エダニク」「ぼくの名前はズッキーニ」などに出演。映画「ずっと独身でいるつもり?」が11月19日より公開。2022年春には自身の長編映画初主演作「恋い焦れ歌え」が控える。
大鶴佐助(オオツルサスケ)
1993年、東京都生まれ。2005年にデビュー。ドラマや映画、舞台などで幅広く活躍。鄭義信の新劇団・ヒトハダでは座長を務める。舞台では近年、「Mann ist Mann(マン イスト マン)」、「エダニク」、月影番外地「あれよとサニーは死んだのさ」、「大鶴佐助・大鶴美仁音ふたり芝居『いかけしごむ』」、「ボクの穴、彼の穴。The Enemy」、「両国花錦闘士」、「ピサロ」、「リボルバー~誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?~」など多数出演。
泉澤祐希(イズミサワユウキ)
1993年、千葉県生まれ。6歳から子役として活動開始。映像作品で活躍し、近年はナイロン100℃ 45th SESSION「百年の秘密」に出演。WOWOWプライム「アクターズ・ショート・フィルム」の磯村勇斗監督作「機械仕掛けの君」では主演を務めた。今期のNHK大河ドラマ「青天を衝け」に出演する。映画「マスカレード・ナイト」が公開中。
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