「うちがステージ!」

うちがステージ! Vol.5 [バックナンバー]

これが私のとっておき稽古着スタイル!尾上右近・東啓介編

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舞台ファンが劇場に行かずともそれぞれにステージを感じられるような提案を、演劇人たちに挙げてもらうコラム「うちがステージ!」。第5回は、稽古着にフィーチャーする。

緊急事態宣言が解除され、そろそろ劇場も動き出しそうな予感に胸が高鳴る今、表現者たちは何を思い、どんな準備をしているのか。今回は「稽古が再会されたら、これを着て臨む!」という“とっておきの稽古着”姿を披露してもらった。偶然にも、回を同じくして登場することになったのは、ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」帝国劇場に立つ姿が期待されていた2人。俳優、清元として二刀流で躍進する尾上右近と、2.5次元からミュージカルまで幅広いジャンルの作品で活躍する東啓介だ。「『ジャージー・ボーイズ』たちのジャージ姿……?」になったかどうかは、記事を読んで確認してほしい。

尾上右近

アースカラーのお着物で、兄・清元斎寿(右)と。

アースカラーのお着物で、兄・清元斎寿(右)と。

舞台に向けて…声を出しておきたい!

演劇、歌舞伎の舞台の再開に向けて、一番やっておきたいと思ったことが、舞台で使う声を出しておくということでした。せっかく声を出すならいつもお稽古で着るお着物を着て声を出そう!と思い、兄の(清元)斎寿と一緒にお気に入りのお稽古着で、清元(歌舞伎の伴奏音楽)のお稽古をし、さらにお客様の前でやるという緊張感を持ってライブ配信も致しました! 襟をきちっと合わせ、帯をきゅっと締めて声を出すのは、気が引き締まってとても心地が良いものでした!

プロフィール

1992年生まれ。歌舞伎俳優、七代目清元栄寿太夫。7歳のときに「舞鶴雪月花」で初舞台。現代劇や自主公演「研の會」など、精力的に活動。2017年の「スーパー歌舞伎II(セカンド)『ワンピース』」では降板した市川猿之助に代わり主演を勤めた。2018年、実父の前名・七代目清元栄寿太夫を襲名。2020年は新型コロナウイルスの影響で舞台「この声をきみに~もう一つの物語~」が無観客で公演収録され、ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」が中止に。5月には古典芸能の魅力を広めようと、公式YouTubeチャンネル「歌舞伎人 尾上右近」を開設した。

東啓介

お気に入りの黒ジャージは、光沢感のある素材できちんと感も。

お気に入りの黒ジャージは、光沢感のある素材できちんと感も。

新しいことに挑戦した時間。でもやっぱり板の上で皆様にお会いしたい!

僕のとっておきの稽古着はこちらです!

半袖に、ジャージといったスタイルですね。大体、稽古着には黒が多くて、この上着のジャージはきれい目に見えますし、通気性も良いので特に気に入ってます。

今回、自分の公演を含めさまざまな舞台が中止になり、改めて、板の上に立たせていただくありがたさを感じました。この事態が一刻も早く収まり、稽古するのが本当に待ち遠しいです。

自粛期間中、加藤和樹さんや矢田悠祐さん、甲斐翔真さんなどたくさんの方々と歌のコラボさせていただいたり、人生で初めて曲を作り、さらには動画編集を勉強したりと、今までできなかったことを追求する時間があり、新たな発見もありました。

インスタライブで応援してくれる皆様から「元気が出た!」「癒やされた!」などの言葉を聞くことができてよかったです。

でもやはり、舞台に立ち、皆様に直接会えることが何よりも楽しみです。

プロフィール

1995年生まれ。俳優。テニスのインストラクターを目指すも、けがで挫折。その後、芝居の世界に飛び込み、「ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 青学vs四天宝寺」でデビュー。舞台映えする体躯と高い歌唱力でジャンルを超えて活躍し、ミュージカル界の新星との呼び声も高い。インターネットラジオ「あさステ!」では木曜パーソナリティを担当。2020年はミュージカル「ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~」に出演。ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」は中止に。10月に舞台「恋、燃ゆる。~秋元松代作『おさんの恋』より~」が控える。

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