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BUMP初スタジアムライブ「幸せな時間をありがとう」

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BUMP OF CHICKENが8月9日、千葉・QVCマリンフィールドでスタジアムライブを行った。

これは初のベストアルバム「BUMP OF CHICKEN I [1999-2004]」「BUMP OF CHICKEN II [2005-2010]」のリリースを記念して行われた、バンドにとって史上最大規模の単独公演。ライブはYouTubeを通じて全編生中継され、全国のファンが彼らの演奏を会場に集まった3万5000人とともに楽しんだ。また現地での参加者には入場時にザイロバンドが配布され、ライブ中はザイロバンドが曲調にあわせて発する色とりどりの光がフィールドを美しく染め上げた。

夕焼けが会場を照らし心地よい海風が吹き抜ける中、客電が落ちると、力強くドラムを打ち鳴らす升秀夫(Dr)の姿が現れた。続いて増川弘明(G)、直井由文(B)、藤原基央(Vo, G)が登場し、彼らを待ち焦がれていた数万人の大歓声が場内を包み込む。そのまま「Stage of the ground」の演奏が始まり、メモリアルな公演がいよいよスタートした。

2曲目の「firefly」では“ウルトラテクノロジスト集団”チームラボが開発した「チームラボボール」が客席に投げ込まれ、ビデオクリップの撮影も行われた新曲「虹を待つ人」ではボールがさまざまな色に発光し幻想的な光景が広がる。最初のMCで直井は「ベストアルバム発売記念ライブにようこそー!」と挨拶し、「1人ひとりに全力で届けるんでよろしくお願いします! みんなで最高のライブにしようぜー!!」と大声で伝えた。

その後はオーディエンスを高揚させた「オンリー ロンリー グローリー」、すっかり日も落ちた野外に無数のザイロバンドが輝いた「プラネタリウム」といったナンバーが披露される。「花の名」では夜のマリンフィールドに藤原の優しい歌声が染みわたり、しっとりとした空気がもたらされた。そして藤原は「楽しんでる? 僕らも今すごい幸せな気分です、どうもありがとう」と感謝の気持ちを述べる。また観客から「大丈夫ー?」という声が飛ぶと、「僕が痩せてるから大丈夫じゃなさそうに見えるかもしれないんですけど、生まれつきです。ちゃんと34歳まで育ってきました。あの、痩せっぱなしで」と返すというユニークな場面もあった。

藤原にスポットライトが当たり、メロディアスなフレーズの独奏から始まったのはメジャーデビュー曲「ダイヤモンド」。サビの「ひとつだけ ひとつだけ」という歌詞にあわせ、客席は「1」の形を作るファンの手でいっぱいになる。「メーデー」「カルマ」といった速いナンバーを立て続けに投下したあと、藤原はMCで「この場所でやるの僕ら初めてなんですけど、そんな僕らでも言えることがあります……千葉へようこそ!」と地元である千葉県をアピールしてみせた。そして「懐かしい曲やります」という言葉に続き、2000年に発表された人気曲「K」を演奏してファンを喜ばせる。本編のラストナンバーとなったのは「天体観測」。ザイロバンド、チームラボボール、噴射された金テープがきらめき、ライブのクライマックスは鮮やかに彩られた。

アンコールではファンが歌う「supernova」の一節に導かれて藤原、増川、直井の3人が、升の写真がプリントされた“升誕生日オリジナルTシャツ”を着て再登場。藤原が翌10日は升の誕生日であることを伝えると、場内に温かい拍手が沸き起こった。升には会場にいる全員で歌唱する「ハッピーバースデー」のプレゼントが贈られ、彼は感無量の表情でその歌声を一身に受けていた。直井が「今日はみんなありがとう! YouTubeの前の皆さんもありがとう!」と改めてファンにお礼を告げると、ついにライブもフィナーレに差し掛かる。4人は最後に「ガラスのブルース」を渾身の力で届け、藤原は曲中に「どうもありがとう!」と何度も絶叫した。

メンバーはライブの終わりを惜しむように、ステージの端から端を手を振りながら歩いて感謝の気持ちを伝える。最後に残った藤原は、「今日は本当に幸せな時間をどうもありがとうございました。おやすみ、またね。バイバイ」と残してステージをあとにした。

BUMP OF CHICKEN「ベストアルバム発売記念ライブ」
2013年8月9日(金)@千葉県 QVCマリンフィールドセットリスト

01. Stage of the ground
02. firefly
03. 虹を待つ人
04. オンリー ロンリー グローリー
05. プラネタリウム
06. 花の名
07. ダイヤモンド
08. メーデー
09. カルマ
10. K
11. 天体観測
<アンコール>
12. ガラスのブルース

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