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「なんて幸せなんだろう」柴田淳、充実のホールツアー終幕

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柴田淳が全国ツアー「柴田淳 CONCERT TOUR 2013 月夜PARTY vol.4」の最終公演を、7月25日に東京・Bunkamuraオーチャードホールにて開催した。

最新アルバム「あなたと見た夢 君のいない朝」と、昨年リリースされたカバーアルバム「COVER 70's」を携えて行われた今回のツアー。サポートバンドには、バンマスも兼任した坂本昌之(Piano)のほか、松原秀樹(B)、田中義人(G)、森俊之(Key)、玉田豊夢(Dr)からなるC.C.KINGが参加し、柴田の繊細で情感豊かな歌声を支えた。

ライブの前半で、柴田は淡い色合いのドレスに身を包み「雲母」「ノマド」など「あなたと見た夢 君のいない朝」からの楽曲や、ハイ・ファイ・セット「スカイレストラン」、チューリップ「青春の影」のカバーを丁寧なMCを間に挟みながら歌い上げる。ステージの後ろのスクリーンには夕暮れや月夜など美しい情景が映し出され、楽曲の世界を彩っていた。

中盤のハイライトとなったのは、手練れのサポートメンバーたちによるセッションを経て始まったカバーメドレーのコーナー。背中の大きく開いた黒のドレスに着替えた柴田は、久保田早紀「異邦人」を皮切りに、八神純子「みずいろの雨」、庄野真代「飛んでイスタンブール」、マイ・ペース「東京」、小坂明子「あなた」を艶やかな表情で歌い上げた。

MCでは衣装について「色気が出ないといけないお年頃なので(笑)」と言い、「名曲ってすごいなって。歌い継がれてるってすごいなって」と「COVER 70's」でカバーした楽曲について言及。またカバーを通して“歌い手”としての自分に自信が生まれたことをはにかみながら語った。

後半では柴田が“自身のスタンダード”としている「紅蓮の月」をはじめ、新旧のオリジナル曲を丁寧な楽曲解説とともに歌唱。「雨」を歌い終えた彼女は「本当にありがとうございました。本当に支えてくださってありがとうございます。なんて素晴らしくて、なんて幸せなんだろう」と大好きなプレイヤーたちと回ったツアーを振り返る。本編の最後にはアカペラから始まる「道」をスポットライトを浴びながら熱唱。柴田の情感豊かな歌声に寄り添うように楽器の音が次々と重なり、ドラマチックなアンサンブルがホールを満たした。

ほのかに緊張した空気が漂っていた本編から一変し、アンコールはTシャツ姿の柴田がラフなトークを展開する。彼女は秋にBillboard LIVEおよびブルーノートを回るツアーを行うことなどを告知し、観客のリクエストに応えるアカペラコーナーに突入。会場のあちこちからあがるさまざまな曲名の中から、柴田は荒井由実の「ひこうき雲」、映画「天空の城ラピュタ」の主題歌「君をのせて」などをピックアップし、ステージを歩きながら名曲をしっとりと歌い上げた。

ひとしきりアカペラで盛り上がったあとは、再びバンドメンバーとのセッションへ。森からリクエストが寄せられた「片想い」、そして「あなたと見た夢 君のいない朝」のラストに収録されている「キャッチボール」の2曲を届ける。2時間半におよんだステージを終えた彼女は、バンドメンバーと力強くハイタッチ。最後までオーディエンスに手を振り続けステージをあとにした。

柴田淳「柴田淳 CONCERT TOUR 2013 月夜PARTY vol.4」
2013年7月25日に東京・Bunkamuraオーチャードホール セットリスト

01. HIROMI
02. 雲海
03. ノマド
04. かなわない
05. スカイレストラン
06. あなたの手
07. 青春の影
~100Meters ※C.C.KING(with 坂本)~
08. カバーメドレー (異邦人~みずいろの雨~飛んでイスタンブール~東京~あなた)
09. 紅蓮の月
10. 月光浴
11. 青の時間
12. 恋人よ
13. 雨
14. 道
<アンコール>
15. 片想い
16. キャッチボール

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