“爆裂厨二病バンド”蟲ふるう夜にワンマンで近作2枚完全再現

1

94

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 20 17
  • 22 シェア

7月15日、蟲ふるう夜にが東京・Shibuya O-Crestにてアルバム「蟲の声」のリリースを記念したワンマンライブを開催。ステージは2部制に分かれており、第1部で前作「蟲の音」を、第2部で今作「蟲の声」を収録順通りに演奏し、満員の観客を“蟲ワールド”に引き込んだ。

ナタリーPower Pushでは現在「蟲の声」のリリースを記念した蟻(写真)のインタビューを公開中。(撮影:粂井健太)

ナタリーPower Pushでは現在「蟲の声」のリリースを記念した蟻(写真)のインタビューを公開中。(撮影:粂井健太)

大きなサイズで見る(全8件)

客電が落ちると同時に「蟲の音」が鳴り響き、会場右手に設置されたスクリーンに「物語は“蟲”がヒトのヨを覗いたその瞬間から始まる」という文字が映し出される。すると黒を基調とした衣装に身を包んだメンバーが登場して「クロイトモダチ」からライブをスタートさせた。

第1部でバンドは、「ヒトの音」「それでも、その手を」「光軌一閃」「アヲイトリ」といった「蟲の音」の収録曲を畳みかけるようにパフォーマンス。蟻(Vo)は「同じ種族で殺し合い、一方ではたった一度の命を自ら捨てる……世の摂理を知らない、愚かな生き物」と告げて「ヒトの音」を、「みんなの優しい光に“蟲”は引き寄せられていく」と話して「明星」の演奏を始めるなど、ストーリーテリングでもファンを魅了する。フロアには前列でモッシュするオーディエンスと、直立不動でステージを食い入るように見つめるオーディエンスが同時に存在し、異様な熱気が立ち込めていた。

休憩時間を経て第2部は第1部同様、スクリーンを使った物語の説明からパフォーマンスへと流れる。白い衣装に着替えた蟻が「旅には“どこにでも行ける自由”と、“ここから逃げる”という2つの意味があるよね。みんなが今日ここに集まってくれたのが、“自由(を求めて)”だったらうれしいけど、“逃げ場所”でも、私たちが受け止めるよ」と話すと、場内は温かい空気で包まれた。この雰囲気から一転、郁己(Dr)のMCでは、軽妙な語り口で「爆裂厨二病バンドです!(笑)」と自称して笑いが起こる場面も。

アンコールでは、郁己が「何が聴きたい?」とオーディエンスに問いかけると、「働き蜂!」「レンタル!」と活動初期の名曲のコールが巻き起こる。蟻が「クズみたいなお前らに贈るよ!」と「働き蜂」で煽るとモッシュピットは狂乱の渦と化し、その後「レンタル」では観客とバンドの大合唱が実現した。約3時間、計23曲の濃厚なワンマンライブを終えた蟲ふるう夜には、本日7月17日にレンタル&配信限定で「蟲の声」をリリースしている。

蟲ふるう夜に「蟲ふるう夜に ワンマンLIVE“蟲の声”」
2013年7月15日 Shibuya O-Crest セットリスト

第1部 蟲の音

01. 蟲の音
02. クロイトモダチ
03. 犬
04. ヒトの音
05. それでも、その手を
06. 光軌一閃
07. アヲイトリ
08. 明星
09. 蟲の音 ~Reprise~

第2部 蟲の声

01. 蟲の声
02. 白の出会い
03. ふたつの旅立ち
04. オオカミの森
05. 変わる景色
06. 幻水の都
07. 黒の出会い
08. 一緒に逃げよう
09. 戦争
10. 灰の都
11. 守るべきもの
12. 別離
<アンコール>
01. 働き蜂
02. レンタル

関連する特集・インタビュー

この記事の画像(全8件)

読者の反応

  • 1

音楽ナタリー @natalie_mu

“爆裂厨二病バンド”蟲ふるう夜にワンマンで近作2枚完全再現 http://t.co/HhiAbHEgiY

コメントを読む(1件)

関連商品

    蟲ふるう夜に「蟲の声」

    蟲ふるう夜に「蟲の声」

    [CD] 2013年7月17日発売 / Project Shirofune / SFCD-10004

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 蟲ふるう夜に の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。