大友良英＆あまちゃんバンド、約2時間の初ライブ大盛況に

2013年6月20日 17:55 309 1 音楽ナタリー編集部

309

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

67 42
147 シェア

NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽を担当している大友良英と、劇伴のレコーディングに参加したメンバー総勢16名によるビッグバンド「大友良英 with あまちゃんスペシャルビッグバンド」が、6月18日に東京・吾妻橋のアサヒグループ本社ビル1階ロビーホールで初のライブを実施した。

大友良英とは？

1959年、神奈川県生まれ福島県育ちの音楽家。主な演奏楽器はギターとターンテーブル。1990年にGROUND-ZEROを結成後、国内外で作品のリリースやライブを行う。GROUND ZERO解散後はフリージャズやノイズミュージックのフィールドで活動を続ける傍ら、DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENなどさまざまな音楽プロジェクトへ参加する。劇伴制作にも定評があり、「アイデン＆ティティ」（2003年）、「色即ぜねれいしょん」（2009年）といった映画、「クライマーズ・ハイ」（2005年）や「その街のこども」（2010年）、「とんび」（2012年）といったヒットドラマで手腕を振るう。さらに現代美術やメディアアートの分野でも評価が高く、音響機器を利用した展示作品「without records」「ensembles」などの展示を国内外で開催している。2011年には東日本大震災を受けて、自身が10代を過ごした福島県で「プロジェクト FUKUSHIMA!」を展開。野外音楽イベント「フェスティバル FUKUSHIMA!」の開催をはじめとした一連の活動が評価され、2012年度の「芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門」を受賞し話題を集めた。2013年には、連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽を担当。ドラマのヒットと共にその劇伴にも注目が集まり、サントラや劇中歌などが次々とCD化された。また「あまちゃん」のオープニングテーマと劇中歌である「潮騒のメモリー」の2曲で「第55回輝く！日本レコード大賞」の作曲賞をSachiko Mとともに受賞。「第64回NHK紅白歌合戦」にも出演した。2014年にはアジア各地の音楽家の交流プロジェクト「ENSEMBLES ASIA」を国際交流基金と共に立ち上げる。2017年に、札幌国際芸術祭の芸術監督に就任。2019年にはNHK大河ドラマ「いだてん」の音楽を担当し、福島を代表する夏祭り「福島わらじまつり」改革のディレクターも務めている。

6月18日に行われた大友良英 with あまちゃんスペシャルビッグバンドの初ライブの模様。

大きなサイズで見る（全4件）

このライブは「すみだ川アートプロジェクト」の一環として行われたもの。応募総数約3000名の中から当選した500人の観客が濃厚なステージを楽しんだ。

サウンドトラックCD発売の前日に行われたこのライブは、「あまちゃんのオープニングテーマ」で盛大に幕開け。その後はサントラ盤に収録されている楽曲が続々と披露された。大友は1曲ごとに丁寧で親しみやすい解説をして、ドラマのことや楽曲制作秘話をたっぷりと交えながら進行。なごやかな雰囲気の中で、本編16曲とアンコール2曲が約2時間にわたって演奏された。

なお「すみだ川アートプロジェクト」では7月19、20日に、浅草の町を練り歩くプログラム「アンサンブルズ・パレード / すみだ川音楽解放区」を開催。今回ロビーコンサートに出演した大友良英を含むスペシャルビッグバンドのメンバーも20日に出演する。また「大友良英 with あまちゃんスペシャルビッグバンド」は、7月2日には東京・パルコ劇場でのレコ初ライブ、7月13日には千葉・幕張メッセで開催されるフリーライブイベント「FREEDOMMUNE 0＜ZERO＞ ONE THOUSAND 2013」への出演が決定している。