6月2日に東京・パセラリゾーツ銀座店B3Fにて、アニメ「惡の華」のイベント「惡の華 ~ハナガサイタヨ会vol.2~」が開催された。
2回目の開催となる今回の「ハナガサイタヨ会」は、アニメで使用されている「音楽」をテーマにさまざまなゲストを招いて進行。山田正和役の松崎克俊(やさしい雨)の司会のもと、アニメの監督を務める長濱博史、「惡の華」の原作者であるマンガ家の押見修造、春日高男役の植田慎一郎がゲストとともに興味深いトークを繰り広げた。
1人目のゲストとして登場したのはエンディングテーマ「花」を提供した
2人目のゲストであるしのさきあさこは、登場するなり「お邪魔しまーす。ビール、ピッチャーでください!」と店員にオーダー。「ピッチャー!?」と驚く共演者を横目に「かんぱーい!」と独自のペースに会場を巻き込んでいく。周囲を煙に巻くような発言も多い彼女だが、音楽の話になると真剣に。「惡の華」のテーマソングについては、「全部一緒のメロディは違うだろうと思って、4パターン作りました。最後の桐生バージョンはラスボスです。1週間で50曲作って、その中から厳選した4曲です」と制作時のエピソードを語った。それに対して植田が「1曲の中にすべてが集約されていてすごいな!と」と感想を述べると、しのさきは「これにはこれしかないってところを目指しました。ふふふ。歌う人もそれぞれのキャラにぴったりな人を選びました」と答えた。途中まで音楽談義が繰り広げられていたが、話はいつしか昼ドラの話に。しのさきが「昼ドラ大好き。先が見えなくて、急展開があるじゃないですか」とその魅力を熱弁すると、長濱もそれに激しく同意する。最後はしのさきと長濱が「いつか一緒に昼ドラを作る」という目標を掲げて終了した。
最後のゲストである深澤秀行は、劇中で使われている音楽をモジュラーシンセサイザーとラップトップPCを駆使しながら演奏。静謐なサウンドで観客を「惡の華」の世界に誘った。トークでは「惡の華」への愛と、自らを売り込んで音楽制作の仕事を得たことを激白。スタジオで映像を観ながら音楽を付けているという裏話や、「1音でキャラを表現して」という長濱からのリクエストを受けて、現在のような音楽が作られたことを語る。「実写の映像を観ながら音を付けるときにいろんな音を当てるんですが、『惡の華』にはハッキリしたメロディとか合わないんですよ。作品のリアリティを追求するために、想像力を膨らませられるような隙のある音が合うんだな」と興味深いエピソードを披露した。
そしてイベントの最後には7月3日にサウンドトラックアルバム「惡の讃華」がリリースされることや、6月9日(日)18:00よりニコニコ生放送にてアニメの第1話~第9話が一挙に配信されることが発表された。なお「惡の讃華」にはボーナストラックとして、アニメに登場する仲村佐和をテーマにした「仲村佐和の叫喚」が収録。さらにタワーレコードでアルバムを購入すると、山田正和をテーマにした「山田パラダイス」を収録した特典CDがプレゼントされる。
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音楽ナタリー @natalie_mu
宇宙人しのさき、ビール片手に「惡の華」音楽トーク http://t.co/XfKTB6mApZ