11月18日に東京・渋谷公会堂にて、
バンドにとって初のホールワンマンライブを見届けるべく、この日は大勢のファンが会場に集結。怒号のような歓声に迎えられたメンバーは、1曲目の「流星のスコール」からタイトなアンサンブルで会場を揺らしていく。最初のMCで斎藤宏介(Vo, G)は「すげえな、これが渋公か! 音の広がりがハンパない!」と興奮気味に語り、広い会場を満喫している様子。曲が始まれば卓越したプレイとエモーショナルな歌声で、観客をぐいぐいと惹き付けていった。
また中盤では斎藤の「新しい曲演ります」という言葉から、音源化されていない新曲「シャンデリアワルツ」が披露されオーディエンスを喜ばせる一幕も。さらに鈴木貴雄(Dr)の攻撃的なドラムソロから始まったブロックでは、「三日月の夜の真ん中」「WINDOW開ける」といった楽曲がプレイされ、ドラマチックなライティングも相まって会場の熱狂は何度もピークへと達した。
そしてライブも終盤戦に入った頃、斎藤は「来てくれた人1人ひとりに『自分が一番楽しんでいいんだ』って知ってほしくて」とライブを行っている理由を明かし、「俺たちもアホみたいにライブを楽しんでるから、みんなも誰よりも今日のライブを楽しんでほしいと思います!」と述べてクライマックスに向け突き進んでいく。本編のラストを飾ったのは、斎藤の「今日は楽しかったよ!」というシャウトから始まった「誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと」。ツアータイトルにもなっているナンバーを熱演してステージをあとにした。
その後、観客の拍手に呼ばれステージに再登場した3人は、まず新曲「光のどけき春の日に」を披露。柔らかく優しいサウンドスケープで客席を包み込んでいき、バンドの新しい一面を見せる。さらにアンコール一発目のMCでは斎藤が2013年2月からワンマンツアーを開催することをアナウンスすると、オーディエンスの大歓声が響きわたった。
全22曲を演奏し終えた3人は充実した表情を浮かべ、田淵智也(B)は「どうだ、ロックバンドは楽しいだろ!」とシャウト。斎藤は「そうだ、さっき言い忘れたけど、もうひとつ。11月29日にオフィシャルサイトで大きな発表があるから。楽しみに待ってて!」と観客に告げる。こうしてUNISON SQUARE GARDEN初の渋谷公会堂公演は、新たな期待を抱かせる形で終了した。
なおライブ中にアナウンスされた新規ツアーは、2月23日の北海道・札幌PENNYLANE 24を皮切りに、初の東京・NHKホール公演を含む全18公演が行われる。チケットの一般発売に先駆けて、バンドのオフィシャルサイトではチケット先行予約を受け付けている。
UNISON SQUARE GARDEN「UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2012 “誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のツアー”」
2012年11月18日(日)東京都 渋谷公会堂
01. 流星のスコール
02. フルカラープログラム
03. ラブソングは突然に ~What is the name of that mystery?~
04. ワールドワイド・スーパーガール
05. さよならサマータイムマシン
06. シャンデリアワルツ
07. きみのもとへ
08. マスターボリューム
09. センチメンタルピリオド
10. 三日月の夜の真ん中
11. スカースデイル
12. WINDOW開ける
13. キライ=キライ
14. 場違いハミングバード
15. さわれない歌
16. MR. アンディ
17. 23:25
18. リニアブルーを聴きながら
19. 誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
<アンコール>
20. 光のどけき春の日に
21. kid, I like quartet
22. オリオンをなぞる
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リチャー・ド・スミス @Dr_iine
「ロックバンドは楽しいだろ!」ユニゾン熱狂の渋公ライブ https://t.co/Nv9Lq96IKS