ムック、Alice Nineら熱演!初「JROCK EVOLUTION」完結

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11月3日に東京・Zepp Tokyoにて「JROCK EVOLUTION 2012」の最終公演が行われた。

「JROCK EVOLUTION 2012」のフィナーレを飾ったTHE JROCK EVOLUTIONSのセッションの様子。(撮影:緒車寿一、森久)

「JROCK EVOLUTION 2012」のフィナーレを飾ったTHE JROCK EVOLUTIONSのセッションの様子。(撮影:緒車寿一、森久)

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ムック(撮影:緒車寿一、森久)

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Alice Nine(撮影:緒車寿一、森久)

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ギルガメッシュ(撮影:緒車寿一、森久)

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SuG(撮影:緒車寿一、森久)

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ユナイト(撮影:緒車寿一、森久)

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ダウト(撮影:緒車寿一、森久)

ダウト(撮影:緒車寿一、森久)

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今年始動した「JROCK EVOLUTION」は、日本のロックを世界に広めるべく企画されたライブプロジェクトで、10月よりアジアを中心に展開されてきた。そして各国での公演を経て、アーティストたちが日本に帰還。最終公演にはダウトユナイトSuG、ギルガメッシュ、Alice Nine、ムックの計6組が、満員の観客を前にツアーファイナルにふさわしいステージを届けた。

イベントのトップバッターとしてフロアを盛り上げたのは、PS COMPANYの若手ダウト。1曲目の「MUSIC NIPPON」からアップテンポな楽曲を連発し、イベントの盛り上げ役に徹する。ライブの途中でお立ち台に立ったフロントマン幸樹(Vo)は「サイコー」と広い会場と観客を見渡すと、それに同意するようにほかのメンバーも笑顔に。ラストの「ONE」では合唱を呼びかけて観客の心をひとつにまとめあげ、最後はライブで恒例となっている三三七拍子で2番手のアーティストにバトンを渡した。

「JROCK EVOLUTION」でシンガポールとジャカルタ公演に参加したユナイトは、「海外で学んだことを活かして、皆に笑顔になって帰ってもらいたい」と高らかに宣言。冒頭は爽快なポップチューンで固め勢いをつけると、中盤はトリッキーなサウンドと色気のあるボーカルが重なる「Love_Duck_Core_Nothing」、攻撃性を全開にした「絶望クリエイター」でバンドの幅広い音楽性をアピールしていく。大勢の観客を前に臆することなく堂々としたライブを繰り広げ、海外公演での成果を証明してみせた。

中盤に登場したのは、10月29日に自分たちのツアー「SuG TOUR 2012『sweeToxic』」の東京公演でZepp Tokyoに立ったばかりのSuG。彼らはその熱を引き継ぐようなステージをオーディエンスに届けた。MCでは先日発表した活動休止について武瑠(Vo)が言及。「yuji(G)に言わせると出稼ぎみたいなもんだから。レベルアップして帰ってくるための活休なんで。今日は全員SuGファンにして帰るつもりです」と叫び、目まぐるしい展開と激しいアレンジが炸裂する「mad$hip」「heavy+electro+dance+punk」をプレイ。「絶対また会おうぜ!」という言葉を残してステージをあとにした。

本番さながらのサウンドチェックでオーディエンスの興奮に火を点けたのはギルガメッシュの4人。“サディスティックバンド”の名を体現するかのように、最新シングル「斬鉄拳」を筆頭にアグレッシブなロックチューンばかりを連投する。圧巻のバンドサウンドを炸裂させ、さらに左迅(Vo)は「イベント後半に向けての起爆剤になります!」とその気概も伺わせた。一方でコミカルなサウンドも楽しい「絶頂BANG!!」では、弐(G)がステージ中央のお立ち台でPVと同じダンスを披露し、サディスティックだけではない一面をオーディエンスに印象付けた。

Alice Nineのライブは将(Vo)の「始めようか東京」という挨拶からスタートした。彼らは序盤にスケール感のある「Heart of Gold」や、鋭利なギターリフと将のデス声が印象的な「RAINBOWS」をパフォーマンス。将は「東京がホームだと思ってるんで、海外のファンには負けられないよな?」と煽り、会場をさらなる熱狂へと導く。観客の掲げるペンライトや携帯電話が星空のようにフロアで光った「FANTASY」などを経て、いよいよクライマックスへ。将は「最高の景色を見せてくれてありがとう。アジア回って、音楽っていろんな垣根をぶっ壊していけるなって実感しました。このシーンがこれからも輝いていけるようがんばります」と決意を新たにすると、最後は「すべてへ」で50分のステージを終了させた。

イベントのトリを務めたのは「JROCK EVOLUTION 2012」出演アーティストの中で、最も出演回数が多いムック。1曲目の「リブラ」でエンジンをかけると、続いて重厚なサウンドを叩き付ける「蘭鋳」へ。同曲の終盤ではSATOち(Dr)のカウント4で全員が一斉に高くジャンプし、一体感を生み出した。歌っている間は圧倒的な存在感を放つ逹瑯(Vo)だが、MCになると後輩ギルガメッシュの台北公演での爆笑エピソードを暴露する人懐っこい性格を伺わせる。また「『JROCK EVOLUTION』はこれで終わりだけど、これが始まりでもあるんじゃないの?」と今後も世界的な展開をしていくことを匂わせた。そして4人は最後に新曲「MOTHER」で壮大なサウンドスケープを紡ぎ出し、トリの大役を務め上げた。

本来はこれで終了するはずだったが、この日は急遽参加アーティストによるスペシャルバンド「THE JROCK EVOLUTIONS」によるセッションが実現。逹瑯はイベント当日にセッションを行うことになったと明かすと、「LUNA SEAなら全員通っているはず」という理由でLUNA SEAの「WISH」を演奏することをアナウンスした。参加メンバーは逹瑯、将、左迅、武瑠、結(Vo / ユナイト)、幸樹、ミヤ(G / ムック)、ヒロト(G / Alice Nine)、LiN(G / ユナイト)、愁(B / ギルガメッシュ)、SATOち(Dr / ムック)の11人。しかしせっかくの「JROCK EVOLUTION 2012」のフィナーレということで、逹瑯の呼び込みで出演者がほぼ全員がステージ上に集結。ボーカリストたちがマイクリレーを繰り広げる中、楽器隊は大先輩の名曲を全身全霊でコピーし、アジア各国で展開されたツアーの最後を彩った。

なお終演後にはスクリーンで早くも2013年春に東京、大阪、バンコク、クアラルンプール、ジャカルタ、台北で「JROCK EVOLUTION 2013」が行われることが発表された。今年の成功を受け「JROCK EVOLUTION」が今後どのように進化していくのか注目が集まるところだ。

また「JROCK EVOLUTION 2012」の模様は2013年1月31日(木)にWOWOWにてオンエアされることが決定。イベントに参加した人もできなかった人もオンエアを楽しみにしておこう。

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