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金粉!生キス!リレー!ゴールデンボンバー抱腹絶倒3時間半

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ゴールデンボンバーの全国ツアー「ゴールデンボンバー全国ツアー2012 Oh! 金爆ピック~愛の聖火リレー~」が、6月17日・18日の神奈川・横浜アリーナ公演でファイナルを迎えた。

今年1月に行われた日本武道館公演および大阪城ホールを完売させ、今回のツアーも軒並みソールドアウトと破竹の勢いをみせるゴールデンボンバー。そんなツアー本編のラストを飾った横浜アリーナ公演は、武道館公演以上に衝撃的な演出が次々と飛び出す3時間半におよぶ長丁場となった。

2日目の公演はワンマンライブ恒例の喜矢武豊(Gita-)による前説から始まった。「みんな席に着きなさーい。今日もみんなカワイイよ。見えないけどな」と言い放ったのち、粛々と注意事項を読み上げる喜矢武だが、途中で樽美酒研二(Doramu)が「喜矢武様すぐ噛むからねー」と茶々を入れぐだぐだな流れに。しかし最後は「今日からガンガンネタバレしてください。ファイナルなんで!」と勢いよくライブの幕開けを宣言した。

場内が暗転すると、まずはステージを覆う白い幕にゴールデンボンバーの4人がオリンピックイヤーにちなんだ演出作戦を立てつつ、その傍らで後輩バンドのギルドをこき使っている寸劇が上映される。先輩の傍若無人ぶりに堪忍袋の緒が切れたギルドのメンバーは、なんとライブを邪魔するべく“聖火台”にダイナマイトをセット。ゴールデンボンバーがそれとは知らずに点火すると、盛大な爆発音が鳴り、スモークにまみれながら本物のメンバーがステージに現れた。

衝撃的なオープニングから続いたのは、鬼龍院翔(Vo-karu)の激しいボーカルが響く「僕クエスト」。満員のオーディエンスは思い思いに咲き、鬼龍院の「暴れろ!」の煽りを受けてヘッドバンギングを繰り返す。さらに喜矢武、樽美酒、歌広場淳(Be-su)も暴れまくり、ステージ上は乱闘状態に。鬼龍院が「考えて暴れろって言ってるだろ!」と叫ぶと、今度は喜矢武、樽美酒、歌広場が鬼龍院を発泡スチロールのドラムスティックで総攻撃するという奔放ぶりだ。「Sick Lady…たぶん」では樽美酒が警備スタッフに扮し鬼龍院に「研二さん戻って!」と突っ込まれ、続く「酔わせてモヒート」ではメンバーが2手に分かれスタッフが人力で動かすフロートに乗ってエアプレイに興じる。のっけからサービス満点の演出にオーディエンスは黄色い歓声をあげ続けた。

「ツアーファイナルなので区切りを付けたいと思います。ネタバレOKなんで、バンバン2chに書いてください!」と彼なりの言葉で意気込みを伺わせた鬼龍院は、YouTube Liveでライブを楽しんでいる視聴者にもアピールしながらメンバー紹介へと移った。歌広場は某人気アイドルグループの自己紹介をパクりつつ、横浜アリーナでライブができる喜びを表すが、喜矢武は「今、ネットゲームにハマってて、あんまりライブやる気ないんですよねえ」とダルそうな表情。樽美酒は気合十分だが、「この前武道館でスッピン出しちゃったから、裸一貫状態なんですよね。これからどうしたらいいのかわからないけど、ここが踏ん張りどきだ! 裸一貫になってもがんばれるんだぞ!」とやたらと“裸一貫”を強調してみせる。含みのあるMCを経て始まった「抱きしめてシュヴァルツ」では、水着に着替えた喜矢武がテレビゲームをしながら熱湯風呂に浸かり、樽美酒が巨大な寿司皿の上に「裸一貫」を表現すべくTバックを身に着けただけの姿で登場してみせる。それだけでは飽き足らず、鬼龍院と歌広場は樽美酒の美尻をあらわにしようとTバックをいじりまくり、喜矢武はスタッフを熱湯風呂に無理矢理入れたりとやりたい放題。曲が終わると鬼龍院は「裸ばっかりだな」とボソリと呟いた。

しかし、メンバーの体を張ったパフォーマンスはまだまだ続く。喜矢武は年初の休暇で旅行したローマで真実の口に惚れ込んでしまったことを告白し、「あまりにもかわいくて、ダンボールで真実の口を作っちゃった! あとで見せます」と宣言。実物はその後の「元カレ殺ス」で披露されたが、真実の口に喜矢武が手を入れるとなぜか抜けない。何が起きているのかと思いきや、真実の口を乗せた台が回転し、裏側では樽美酒が股の間に喜矢武の手を挟んでいる衝撃的な絵面が。さらにそこに恰幅の良い男性と、細身の青年が加わり樽美酒と3人で踊りだすという展開が観客を驚かせた。

恒例の休憩タイムには、メンバー4人がコスプレをして「障害物競走」「砲丸投げ」「走り高跳び」「走り幅跳び」で対決する様子をスクリーンで上映。その後、鬼龍院が企画・脚本を担当した、ムラムラ恋愛ドラマが始まった。このコーナーではゴールデンボンバーの実演を挟みつつ、鬼龍院演じる見習い美容師「翔」と、喜矢武演じる人気俳優「向井豊」の恋模様が描かれる。劇の終盤では樽美酒演じるカリスマ美容師「DAKKO」と、歌広場演じる人気アイドルが恋愛関係であることが発覚し、2人の生キスが会場を沸かせるシーンも。ちなみに直後のMCで鬼龍院が「研二さん、キスしすぎじゃね?」と突っ込むと、樽美酒は「僕の楽しみなんです!」と笑顔で答える。だが歌広場は「さっき本番始まる前、ずっと(樽美酒が)歯磨きしてたの! でも口が臭かったの! 加齢臭がしたの」と衝撃発言をした。

歌広場が横浜好きをアピールし、横浜博士であることを豪語したMCを経て始まったのは「デスメンタル」と「また君に番号を聞けなかった」。「また君に番号を聞けなかった」のベースソロでは、歌広場に「崎陽軒の辛子はどちらか」という横浜にちなんだ○×クイズが出題される。しかしあまりにマニアックな内容に、さすがの歌広場も悩んだ挙げ句に不正解。罰ゲームとして泡まみれになった彼は、巻き添えとばかり喜矢武を追いかけ回し泡をこすりつけ、さらに「あれ誰がわかるかよ!」と逆ギレして観客を笑わせた。

本編最後のブロックに突入する前に、「俺たちオリンピックに出たいんだよ。今年は予選落ちだったけど、次のリオデジャネイロには4人揃って出場したいんで! 絶対金メダル獲ってやるから」と叫んだ鬼龍院。「毒グモ女(萌え燃え編)」や「†ザ・V系っぽい曲†」といった激しいナンバーで攻めの姿勢を提示し、さらに畳み掛けるようにラストナンバーとして「今夜はトゥナイト」を届けた。この曲ではアリーナエリアに設営された楕円形の花道をトラックに見立て、なんとメンバーが800メートルリレーを敢行。鬼龍院の熱唱をバックに、まずはバンド内の肉体派である喜矢武と樽美酒が華麗なフォームで疾走する。しかし第3走者の歌広場のターンで突然外国人ランナーが後方から現れ、追い上げていくハラハラの展開に。最後はライバル走者との接戦の末、悲鳴のような声援を浴びながらアンカーの鬼龍院が1番でゴールインした。するといつの間にかステージには表彰台が用意され、スクリーンには「祝!リオ五輪出場内定!」の文字が。そこにド派手なビキニを着た樽美酒を含むサンバダンサーたちがステージ袖から現れ、さらに金テープが発射される。異様な祝福ムードが漂う中、本編は鬼龍院の「サンキュー! ジャパン!」というシャウトで終了した。

アンコールで最初に行われたのは、歌広場による「噛み噛み物販紹介」のコーナー。普段使いにぴったりなペンケースから、顔写真がプリントされたコスプレに使えそうな巨大バスタオルなどがひとしきり紹介されると、鬼龍院は大先輩によるGACKTに指示されたという「射精」コールを敢行した。さらに、喜矢武が突然主演映画「死ガ二人ヲワカツマデ・・・」をアピールし始めるも、「次の映画も決まってます!」とアナウンス。「次はハリウッド映画です。この映画でアカデミー賞を獲ります!」と宣言するも、客席からはまばらな拍手と失笑が起こるばかり。冷たい反応をもろともせず喜矢武は「オスカー像を見せますんで!」と意気込んだ。

そしてアンコール1曲目で届けられたのは、「泣かないで」のリフレインと鬼龍院の情感たっぷりの声が涙を誘う新曲。観客のあたたかな合唱で会場はハートウォーミングなムードになるも、ユーロビート全開の「だからバイバイ」で会場の空気は一変する。喜矢武と樽美酒がステージ袖に消えると、スタッフが手早くビニールプールを設置。それを合図にパンツ1枚の喜矢武がプールに立ち、防水仕様のジャケットを着た樽美酒が金粉ならぬ金の塗料を喜矢武に塗りたくる。そして完成したのは、映画「スター・ウォーズ」のロボットC-3PO。さらに、喜矢武がロボット風の動きを見せているところに、ダンボール製のR2-D2も登場し会場は大盛り上がり。曲の終盤では両腕を胸の上で交差させオスカー像になりきってみせ、鬼龍院に「オスカー像にそっくり!」と言わしめた。そのまま名曲「女々しくて」へとなだれ込み、2度目の金テープが舞う中で1回目のアンコールが終了。鬼龍院は「長いツアーだったけど、楽しかった、幸せだ! まだしぶとくやってくんで、ついてきてください」と挨拶した。ちなみにステージを汚してはならないため、喜矢武は樽美酒が押す台車に乗ってステージをあとにした。

しかしボリューム満点のライブはまだ終わらない。スクリーンには冒頭で流れた後輩ギルドとの確執を描いたストーリーの続きが上映され感動を誘い、さらには鬼龍院が勝手に作った森永「ICE BOX」のCMソング、その名も「ICE BOX」がメンバー総出演による勝手CMとともに紹介された。ちなみにこのCM動画は、Zany ZapのYouTube公式チャンネルで視聴できるのでチェックしてみよう。

そして、初のファンクラブツアーの開催が発表され、観客の興奮も最高潮というタイミングで「ICE BOX」を手に4人がみたびステージに登場。鬼龍院の誕生日が近いということで、「ハッピーバースデー」の大合唱が起き、喜矢武が「僕をプレゼント!」とばかりに“金粉”まみれの体を鬼龍院にこすりつける。鬼龍院は「油が入ってるからメイクが落ちるでしょ!」と叫び、アイメイクがほぼ落ちた塗料まみれの顔で「30になっても、研二さんが40になってもがんばって続けていきたいと思います。40回、50回と横アリやりたいですね」と宣言した。最後はギルドを交えながら「亀パワー」を全力でパフォーマンスした4人。ふざけあうように花道を練り歩き、満員のオーディエンスに別れを告げると最後は会場を巻き込んでの一斉ジャンプでツアーを締めくくった。

なおゴールデンボンバーはツアーの追加公演として、6月26日に福島・郡山市民文化センター大ホール、7月28日に沖縄・宜野湾海浜公園野外劇場にてワンマンライブを実施。どちらもツアー本編を見た人でも楽しめる内容になるとのことだ。

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