アジカン×Dr.DOWNER「キューン20」で熱狂対バン

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Ki/oon Musicのレーベル設立20周年を記念し、東京・LIQUIDROOM ebisuにて20日間開催されたライブイベント「キューン20 イヤーズ&デイズ」。このセミファイナル公演が、4月29日に行われた。

ASIAN KUNG-FU GENERATION

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後藤正文(Vo, G / ASIAN KUNG-FU GENERATION)

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喜多建介(G / ASIAN KUNG-FU GENERATION)

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山田貴洋(B / ASIAN KUNG-FU GENERATION)

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伊地知潔(Dr / ASIAN KUNG-FU GENERATION)

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Dr.DOWNER

Dr.DOWNER

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19日目となるこの日の出演者はKANA-BOON、Dr.DOWNER、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの3組。オープニングアクトのKANA-BOONは4月8日に同会場にて行われたKi/oon Music主催の新人発掘オーディションのファイナルイベント「キューン 20 イヤーズオーディション ファイナル」でグランプリを獲得し、この日の出場権を得た。

そんなKANA-BOONは1曲目「A.Oh!!」から、骨太なサウンドとアグレッシブなパフォーマンスでオーディエンスの心をつかみ、フロアをオープニングアクトとは思えないほどの熱狂に導いていく。メインアクトであるアジカンの大ファンだという谷口鮪(Vo, G)はMCで「僕が音楽をやってきた中でくじけそうになったとき、アジカンは道しるべになってくれました。でも僕はまだアジカンのライブを観たことがないんです。アジカンのライブを最初に観て、(アジカンの)メンバーに会うのは絶対に同じステージで共演するときだって決めていたので。今日、5年間の夢が叶います」と語り、オーディエンスから大きな拍手を浴びる。最後は鮮烈なビートとキャッチーなメロディが印象的な「ないものねだり」で締めくくった。

続いてはアジカンの後藤正文(Vo, G)が主宰するレーベル、only in dreams所属のDr.DOWNERが登場。サウンドチェックの体から始まった最初のナンバー「ユーウツ祭りスタイル」で早くもフロアを熱狂させ、多数の観客を踊らせる。続いて披露したスピード感あふれる「バビロンタウン」では激しいモッシュが起こり、ステージ上とフロアの一体感が急上昇していった。

MCでは猪股ヨウスケ(Vo, G)が「僕たちはキューンじゃないんですけど呼んでもらいました(笑)。言いたいことはただ1つ、CD買ってください! 金がね!(笑)」とストレートな発言を連発し、会場を笑わせる。「そんな金がない毎日を突き抜けろ、という歌です」と紹介して始まった「まちぼうけ」では、焦燥感を叫ぶようにして歌い上げ、観客を圧倒した。その後、高橋”judi”ケイタ(G)のギターソロでは彼がフロアの真ん中まで進んで演奏し、オーディエンスを沸かせる。大盛り上がりとなったところでラストナンバー「ドクターダウナーのテーマ」を奏で、熱狂のステージを終えた。

最後に登場したASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブは「暗号のワルツ」からスタート。4人の奏でる丁寧な音色で美しいハーモニーを生み出した後は、後藤と喜多建介(G)のギターでの掛け合いが印象的な「ブルートレイン」で、会場の雰囲気を引き締める。後藤はMCで「今日やばいな、(20周年なのに)おめでとう感があまりないセットリストにしちゃった(笑)。ひさしぶりに『ファンクラブ』の曲やりたいなとか、そんな感じで」とこの後のセットリストをちらりと明かし、ファンを喜ばせた。

後藤と喜多、山田貴洋(B)のコーラスワークが響き渡った「踵で愛を打ち鳴らせ」、山田と伊地知潔(Dr)の鳴らす力強いリズムが後藤の高らかな歌声を支えた「マーチングバンド」の後は、「N2」で会場をシリアスな雰囲気に導く。中盤のMCでは後藤が「アルバムのレコーディングが佳境に入ってて、もう少しで完成しますんで。たぶん12曲入りになります」と新作リリースを告知し、会場を沸かせる。「もう1回アジカンらしいアルバムを作りたいと思って、全員でセッションしながら作りました」と語ったあとは、そんな彼らの現在を反映するかのように新曲を披露する。ミディアムテンポのどことなく切なさを感じさせるナンバーのあとは、「センスレス」「新しい世界」「新世紀のラブソング」といった壮大な楽曲を次々と演奏。力強いパフォーマンスで本編の幕を閉じた。

アンコールで再登場した後藤は、アジカンがメジャーデビューを果たす前のバンドの苦労や、メジャーデビューが決定した当時の思い出を振り返り「今でも同じスタッフといいものを作り続けられていること、そしてまた新しいアルバムを作れたことはとてもうれしいです」と語る。そして、その彼らのメジャーデビュー作である「崩壊アンプリファー」から「遥か彼方」「羅針盤」を披露。フロアからは多数のクラウドサーファーが飛び出し、会場の熱気はピークに達する。そして「もう1曲やるわ。大人気ヒットシングル、まあ1曲しかないけどね(笑)」という後藤の言葉に続いて「リライト」が演奏される。オーディエンスも彼らのパフォーマンスに合わせて大合唱を繰り返し、壮絶な盛り上がりのうちにこの日のステージが終了した。

「キューン20 イヤーズ&デイズ」KANA-BOON / Dr.DOWNER / ASIAN KUNG-FU GENERATION
2012年4月29日 LIQUIDROOM ebisu セットリスト

KANA-BOON

01. A.Oh!!
02. ワールド
03. 夕暮れ
04. ないものねだり

Dr.DOWNER

01. ユーウツ祭りスタイル
02. バビロンタウン
03. さよならティーンエイジ
04. まちぼうけ
05. ライジング
06. 暴走列車
07. ドクターダウナーのテーマ

ASIAN KUNG-FU GENERATION

01. 暗号のワルツ
02. ブルートレイン
03. 踵で愛を打ち鳴らせ
04. マーチングバンド
05. N2
06. 迷子犬と雨のビート
07. 新曲
08. センスレス
09. ワールド ワールド ワールド~新しい世界
10. 新世紀のラブソング
<アンコール>
11. 遥か彼方
12. 羅針盤
13. リライト

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