この著書では、200名を超えるAKB48ファミリーの中で一度も選抜メンバーに選ばれたことがない仲谷が自身のポジションを「面白い」と思えるようになったきっかけ、テレビやステージからは伺い知ることができない過酷な日々とその逆境に立ち向かっていく過程を紹介。本書は全国の書店で品切れが続出しており、発売から2日で3万部の重版が決定するなど大きな反響を呼んでいる。
イベント前に行われた囲み取材で、仲谷は本書を執筆するきっかけについて「20歳になった記念ということで、今までの自分のことを全部書きたくて」と回答。印象的なタイトルについては、「私はAKB48で選抜メンバーに入ったことがなかったのと、インパクトのあるタイトルがいいなと考えて思い付いた」と、笑顔で語った。
本書の第1章「なぜ私はアイドルになったのか」について詳しく訊かれると、仲谷は「声優になりたくて声優養成所に通っていたが、家庭の事情で辞めなければならなくなった。そのときに、同じ中学で同級生だった前田敦子ちゃんがAKB48というグループで活躍していることを知り、いろいろ調べてみたら『いろんな活動をして自分の夢を叶える場所』ということがわかり、私も声優という夢を叶えるためにオーディションを受けようと思った」とAKB48に加入することになった経緯を説明。自身を「非選抜アイドル」と認めることに葛藤はなかったかと問われると、「最初の頃は周りのメンバーがどんどん人気が出ていく中で『どうすればいいんだろう?』と悩んだ。でも、ふとしたときに『選抜入りだけが全てじゃない』と思えるようになって、そこからは『私にできることをやろう』と気持ちを切り替えることができた」と答えた。
また、本書の第3章「生き残り戦略」というタイトルについて質問されると、「できることをやりつつ、自分の居場所となるすき間を探すこと。私はAKB48の劇場公演で、休演メンバーのアンダー(代役)に積極的に入るようになった。そうやって便利屋じゃないけど、自分ですき間を見つけていった」とコメント。「そうすることで、自分がAKB48の中で生き残っていける確証を得ることができたのか?」と記者に訊かれると、「そうですね。夢のために(AKB48に)残りたいっていう気持ちがあったので、そこだけは諦めずにがんばりました」と当時を振り返った。
6月6日に予定されている今年のAKB48選抜総選挙について話が及ぶと、仲谷は「今年は64位まで発表されるので、いけるところまでいきたい。私の所属事務所の名前が『Mousa(ムーサ)』なので、63位までに入れたら」と宣言。1位について質問されると「(大島)優子ちゃんの圧勝かなと思うけど、それをゆきりん(柏木由紀)が追ってくれたら」と、自身の予想を口にした。
書籍の帯にコメントを寄せた秋元康プロデューサーからの反響については、「帯のコメントのお礼をメールしたら、以前Google+で『(最近晩酌してることにちなんで)晩酌アイドルになろうかな?』って書いたことについて『本当に晩酌してるんですか?』っていう帯とは全然関係ない言葉が返ってきました(笑)」と発言。「最近も晩酌してるのか?」と記者から質問されると「最近は忙しいのであんまりしてないですよ」と答え、「黒糖梅酒が好きです(笑)」と好みを明かした。
そして、家族からの反響について問われると、仲谷は「一緒に住んでる2番目のお兄ちゃんは何も言ってくれないんですけど、岩手に住んでる上のお兄ちゃんは『なかなか売ってないよ』って話してくれて(笑)。お母さんは家にいただいた本がたくさんあるのに、自分で買いたかったらしくて『本屋さんで予約したよ』って言ってくれました」と笑顔でコメント。最後に「AKB48を卒業するタイミングは?」と訊かれると、仲谷は「『AKB48の仲谷明香』としてではなく『仲谷明香』として、AKB48の肩書きなしでお仕事のオファーをいただけるようになりたい。それが達成できたらAKB48を羽ばたいていくと思う」と答え会見を終えた。
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@busido0531 仲谷さんもAKBを卒業して声優として活躍を始めておりますよ(一昨年のプリキュアで主題歌歌ってました)
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