聴覚と視覚の両面から観客を一気に
飛行機が離陸するような効果音とともに、アルバム「ALL HAZE」のラストを飾る「Initiation」が流れる中、メンバーが登場しそれぞれの持ち場へ。
クールでストイックなパフォーマンスの一方で、ウサギ好きで知られる永井がリードボーカルを務める「Rabbit Hole」では、ウサギをモチーフにしたかわいらしい模様がステージのモニタに映し出され、楽曲のポップな側面を彩った。
「自分、終電があるんで」
ここまでは「ALL HAZE」収録曲が続いたが、続いて「Over Yourself」「Japanalog」と、1stアルバム「1STST」からの楽曲も披露。ファンキーな演奏の上で、今井が生き生きとしたボーカルを聴かせる。ミニマルなアンサンブルで観客を陶酔させた「Enso」に続いては、永井がリードボーカルを務める「Sing City」へ。都市の風景を切り取ったミュージックビデオを背景に、夕日のようなオレンジ色の照明を浴びながら歌い上げ、会場に感傷的なムードを広げていった。
隙なく構築されたライブパフォーマンスとは対照的に、MCは終始ゆるやかだった。曲間でしばし無言の時間が流れると、砂原が「えっと……これはなんの時間?」と問いかけ、今井が「俺の休憩タイム」と即答。これに砂原が「あの、急いでるんで。自分、終電があるんで」と急かしてみせ、会場は笑いに包まれた。
4人の技巧を改めて印象付けるスリリングな演奏の「Coptic Feet」、疾走感あふれる「Deleter」でフロアの熱量を引き上げたあと、今井の「ちょっとここでドロップしましょう」というひと言を合図に「Crybaby Drop」へ。ハウスのビートに乗せた今井のどこかダウナーなラップが、観客を心地よい陶酔感へと誘った。
バンドが確実に新しいフェーズへ
終盤は「Tsetse」「El Hop」と畳みかけ、ライブの盛り上がりはさらに加速していく。ファンクなグルーヴの中で今井のボーカルが強烈な存在感を放つ「Moneyman」を経て、本編最後に披露されたのは「The Haze」。永井、今井、白根の3人が声を重ねて美しいハーモニーを紡ぎ出すと、その切ないメロディが会場を感動で満たしていく。
アンコール1曲目は、METAFIVEの創始者である
この日に披露されたのは、アルバム「ALL HAZE」の全収録曲を含む計18曲。これまでのワンマンライブではセットリストに含まれていたMETAFIVEの楽曲が消え、すべてTESTSETの楽曲だけで構成されていた。ライブバンドとしての進化をはっきりと示すと同時に、「METAFIVEを前身とするバンド」という見られ方を覆し、完全にTESTSETとしてのオリジナリティを獲得したこの公演。バンドが確実に新しいフェーズへと突入したことを高らかに告げる一夜だった。
セットリスト
TESTSET「LIVE ALL HAZE」2026年1月30日 EX THEATER ROPPONGI
01. Initiation
02. Dry Action Pump
03. Vapour Cream
04. Rabbit Hole
05. Over Yourself
06. Japanalog
07. Enso
08. Sing City
09. Coptic Feet
10. Deleter
11. Crybaby Drop
12. Interface
13. Tsetse
14. El Hop
15. Moneyman
16. The Haze
<アンコール>
17. Neuromancer
18. Bumrush
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