TESTSETは新フェーズに突入か、ライブバンドとしての進化を示した「ALL HAZE」ワンマン

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TESTSETのワンマンライブ「LIVE ALL HAZE」が、1月30日に東京・EX THEATER ROPPONGIで開催された。この公演は、昨年10月にリリースされた最新アルバム「ALL HAZE」の発売を記念して行われたもの。TESTSETとしてEX THEATER ROPPONGIのステージに立つのは今回が初めてだが、ここは彼らの母体となったMETAFIVEが“高橋幸宏 & METAFIVE”として2014年に初めてライブを行った場所でもあり、バンドにとって特別な意味を持つ場所とも言える会場だった。

TESTSET(Photo by Masanori Naruse)

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聴覚と視覚の両面から観客を一気に

飛行機が離陸するような効果音とともに、アルバム「ALL HAZE」のラストを飾る「Initiation」が流れる中、メンバーが登場しそれぞれの持ち場へ。LEO今井が観客に向かって「グッドイブニング!」と声をかけ、アルバム「ALL HAZE」の曲順通り1曲目の「Dry Action Pump」、2曲目の「Vapour Cream」を連発した。

TESTSET(Photo by Masanori Naruse)

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砂原良徳による太く存在感のあるシンセサイザーと、体を震わす音圧の手弾きシンセベース、LEO今井による感情の赴くままに放たれるワイルドなボーカル、永井聖一による変幻自在に表情を変えるソリッドなギター、そして白根賢一によるタイトながらダイナミックなドラム。そんな4人の個性に、背後のスクリーンに投影された洗練された映像演出も相まって、聴覚と視覚の両面から観客を一気に引き込んでいく。

砂原良徳(Photo by Masanori Naruse)

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クールでストイックなパフォーマンスの一方で、ウサギ好きで知られる永井がリードボーカルを務める「Rabbit Hole」では、ウサギをモチーフにしたかわいらしい模様がステージのモニタに映し出され、楽曲のポップな側面を彩った。

「自分、終電があるんで」

ここまでは「ALL HAZE」収録曲が続いたが、続いて「Over Yourself」「Japanalog」と、1stアルバム「1STST」からの楽曲も披露。ファンキーな演奏の上で、今井が生き生きとしたボーカルを聴かせる。ミニマルなアンサンブルで観客を陶酔させた「Enso」に続いては、永井がリードボーカルを務める「Sing City」へ。都市の風景を切り取ったミュージックビデオを背景に、夕日のようなオレンジ色の照明を浴びながら歌い上げ、会場に感傷的なムードを広げていった。

永井聖一(Photo by Masanori Naruse)

永井聖一(Photo by Masanori Naruse) [高画質で見る]

隙なく構築されたライブパフォーマンスとは対照的に、MCは終始ゆるやかだった。曲間でしばし無言の時間が流れると、砂原が「えっと……これはなんの時間?」と問いかけ、今井が「俺の休憩タイム」と即答。これに砂原が「あの、急いでるんで。自分、終電があるんで」と急かしてみせ、会場は笑いに包まれた。

4人の技巧を改めて印象付けるスリリングな演奏の「Coptic Feet」、疾走感あふれる「Deleter」でフロアの熱量を引き上げたあと、今井の「ちょっとここでドロップしましょう」というひと言を合図に「Crybaby Drop」へ。ハウスのビートに乗せた今井のどこかダウナーなラップが、観客を心地よい陶酔感へと誘った。

LEO今井(Photo by Masanori Naruse)

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バンドが確実に新しいフェーズへ

終盤は「Tsetse」「El Hop」と畳みかけ、ライブの盛り上がりはさらに加速していく。ファンクなグルーヴの中で今井のボーカルが強烈な存在感を放つ「Moneyman」を経て、本編最後に披露されたのは「The Haze」。永井、今井、白根の3人が声を重ねて美しいハーモニーを紡ぎ出すと、その切ないメロディが会場を感動で満たしていく。

白根賢一(Photo by Masanori Naruse)

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アンコール1曲目は、METAFIVEの創始者である高橋幸宏へのリスペクトを感じさせる「Neuromancer」。ニューロマンティック的なサウンドの上で、永井の甘く切ない歌声が響き渡る。そして「Bumrush」でライブはフィナーレへ。演奏を終えたメンバーが大歓声の中でステージを去ると、オープニングの離陸音と対をなすように、飛行機の着陸を思わせるブライアン・イーノの「Ambient 1: Music for Airports」がクロージングのBGMとして流れ始めた。

TESTSET(Photo by Masanori Naruse)

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この日に披露されたのは、アルバム「ALL HAZE」の全収録曲を含む計18曲。これまでのワンマンライブではセットリストに含まれていたMETAFIVEの楽曲が消え、すべてTESTSETの楽曲だけで構成されていた。ライブバンドとしての進化をはっきりと示すと同時に、「METAFIVEを前身とするバンド」という見られ方を覆し、完全にTESTSETとしてのオリジナリティを獲得したこの公演。バンドが確実に新しいフェーズへと突入したことを高らかに告げる一夜だった。

TESTSET(Photo by Masanori Naruse)

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セットリスト

TESTSET「LIVE ALL HAZE」2026年1月30日 EX THEATER ROPPONGI

01. Initiation
02. Dry Action Pump
03. Vapour Cream
04. Rabbit Hole
05. Over Yourself
06. Japanalog
07. Enso
08. Sing City
09. Coptic Feet
10. Deleter
11. Crybaby Drop
12. Interface
13. Tsetse
14. El Hop
15. Moneyman
16. The Haze
<アンコール>
17. Neuromancer
18. Bumrush

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SineWave @SineWave_jp

「自分、終電あるんで」
ナタリーさん、ここを見出しに使いますかwww https://t.co/VpBYRpBCnj https://t.co/G8adyNM3pj

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