「こころ」は、文豪・夏目漱石の名作「こゝろ」から着想を得た美しくはかない短編ドラマ。監督は「走れ、絶望に追いつかれない速さで」「わかっていても the shapes of love」の
駆け出しの小説家である「私」が妻である「彼女」と出会ったのは今から10年前、大学最後の夏。私は彼女を、唯一の親友であった「彼」に引き合わせる。そのうちに3人は心が打ち解け合う仲間になった。その一方で、金銭的な問題から彼と同棲をしていた私は、次第に彼の心の奥にある本当の彼を知ることになり、3人の心情は徐々に変化していく。
今作の出演について、草川は「演じるシーンが多くはなかったので、限られた場面で全力を出し切らないと、その世界観は伝わらないなと思いました」とコメント。「中川(龍太郎)監督とセッションしながら創ることができたのが印象的です。監督が本気で向き合ってくださったおかげで、改めてお芝居に対しての向き合いかたや、大切なものに気づくことができました」「また、『私』を演じるにあたって、樋口(幸平)さんが演じる『彼』がいることが大切でした。樋口さんとは、今作を通して、人としても役としてもぶつかることができました」と、中川監督および樋口との作品作りを振り返った。樋口もまた、草川との共演について「全力で向き合ってくださった拓弥君には、本当に感謝しています」と思いを明かし、中川監督は2人について「本当に二人と心の奥深い部分から繋がり、語り合い、涙を流しながら、一緒に作品を生み出しました。彼らの情熱は凄まじく、これからも仕事を共にしたいと思いました」と語っている。
草川拓弥(超特急)コメント
夏目漱石の「こゝろ」を初めて読ませていただき、こんなにも重く苦しい世界なんだと驚きました。
「こころ」は、演じるシーンが多くはなかったので、限られた場面で全力を出し切らないと、その世界観は伝わらないなと思いました。
本作では、中川(龍太郎)監督とセッションしながら創ることができたのが印象的です。監督が本気で向き合ってくださったおかげで、改めてお芝居に対しての向き合いかたや、大切なものに気づくことができました。
また、「私」を演じるにあたって、樋口(幸平)さんが演じる「彼」がいることが大切でした。樋口さんとは、今作を通して、人としても役としてもぶつかることができました。
本作のタイトルでもある“こころ”。向き合いたいけど向き合えない。寄り添いたいけど寄り添えない。
とても人間らしい作品です。この作品が、視聴者の皆さんのこころにどのような影響を与えるかがとても楽しみです。ぜひたくさんの人に、こころに、観てほしいです。
樋口幸平 コメント
「こころ」の台本を読んだとき、「彼」の気持ちを一番理解してあげたいと思いましたし、この作品に懸ければ一人の俳優として何か掴めるのではないかと思いました。
「彼」の中で、(草川)拓弥君演じる「私」がどれほど大きいものだったのだろうと考えれば考えるほど、美しく、苦しくなりました。全力で向き合ってくださった拓弥君には、本当に感謝しています。
中川(龍太郎)監督は、僕たちが演じる役をその空間に存在させるために、全力を尽くしてくださいました。自分自身のこころを保ちながら役を演じるのは難しいことだと、深く理解されているからこそ、こころを大切にする雰囲気がチームに充満していました。本当に素敵な現場でした。
ラストシーンを撮って、カットがかかった後に初めて「立てない」と感じたほど、自分の全てを出し切った作品になったと思います。とにかく役に向き合い続けました。懸けました。本当に観てほしいです。
中川龍太郎監督 コメント
学生時代から愛読していた夏目漱石の「こゝろ」にインスパイアされた物語を作れるということは、文学を愛する者として、恐怖でもあったのですが、挑戦し甲斐もありました。自分の原点である「走れ、絶望に追いつかれない速さで」とも通底するモチーフでもあり、自分にとって特別な思い入れのある作品になったと感じています。
草川(拓弥)さんは青い炎、樋口(幸平)さんは赤い炎。
本当に二人と心の奥深い部分から繋がり、語り合い、涙を流しながら、一緒に作品を生み出しました。彼らの情熱は凄まじく、これからも仕事を共にしたいと思いました。
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