まったく歌えなかった歌も、配信で聴けるのは楽しみ
サブスク解禁されたのはデビューシングル「兄弟船」をはじめとした、これまでリリースされたシングル146作品・アルバム35作品の計1070トラック。さらに10月1日リリースのニューシングル「昭和のおとこ」も、このタイミングで先行配信されている。
イベントはまず、司会によるインタビューでスタート。自身の楽曲がサブスク解禁されることについて鳥羽は、「廃盤になったような歌、レコーディングしたけどどこでも歌ってないような歌も配信されるんでしょ? 1070曲、全部覚えてるかって言われたら、半分以上覚えてないね」と笑う。一方で「タイミングが悪くて、まったく歌えなかった歌も何曲かあるんです。例えば震災があったときに海の歌を自粛したり、船村徹さんに作っていただいた『マルセイユの雨』という曲も、発売後すぐに震災があって歌えなかった。だから配信で聴けるようになるというのは私もちょっと楽しみです」と、過去曲に再び光が当たることに期待を寄せた。
元漁師の血が騒ぐ!マグロ解体ショー
鳥羽一郎は漁業の盛んな街で漁師の父と海女の母の間に産まれ、マグロ船やカツオ船の漁船員として働いていた経験から、多くの“海の歌”を歌い続けてきた。そんな彼が今回の解体ショーで捌くのは、宮城・塩釜で水揚げされた102kgの大きな本マグロだ。1kgあたり5000円以上するそうで、寿司にすると4000貫を作ることができるという。そんなマグロを前に、司会から新曲「昭和のおとこ」についての質問が飛ぶも、鳥羽は「早く捌こうよ。魚はすぐやんないと鮮度がすごく落ちるんだ」と待ちきれない様子だった。
「ひさしぶりだな、こんなマグロを見るのは。50数年ぶりです」とうれしそうに語る鳥羽。店の板前から手順を聞いて手本を見せてもらいながら、自らもマグロ解体専用の超ロング刃の包丁を手に取り、手際よく解体を進めていく。つい最近も30kgのキハダマグロを自宅の庭で捌いたという鳥羽だが、「捌き方が全然違うし、普通の包丁とは違う日本刀みたいなのを使うし、やっぱり切れ味が全然違うね」と感心していた。
鳥羽一郎オススメの食べ方は?
最後に中骨に付いた中落ちをスプーンで丁寧にこそぎ取ると、その場でひと切れを食べてみることに。「生臭いのかなと思ったけど全然生臭くないね」とその鮮度のよさに太鼓判を押し、「醤油いらない。わさびもいらない。ちょっと塩だけで食べてみて」と報道陣にオススメの食べ方を伝えた。
マグロを捌き終えると、今度は歌のコーナーへ。デビュー曲「兄弟船」と新曲「昭和のおとこ」を披露する段取りだったが、早くマグロが食べたいと気が気でない鳥羽は「歌はもういいよ」「配信で聴いてもらえばいいし」と渋って見せ、会場の笑いを誘う。しかし「まあいいよ、歌うよ」とマイクを握ると、捌きたての大きなマグロを背に、スイッチが入ったかのように迫力のある歌声を響かせた。
そして、お待ちかねの寿司パーティが開幕。大トロ、中トロ、赤身の寿司を、板前たちに交ざって鳥羽も次々と握っていく。さらに鳥羽は「船乗りだった頃、よく刺身にマヨネーズを付けて食べましたね。船の上では野菜を食べられないけど、マヨネーズを付けると野菜を食べたような感覚になれるから」と若き日の思い出にひたりつつ、マヨネーズを乗せて味変させた中落ちも報道陣に振る舞った。
関連人物
田中大輔DT@LINE MUSIC @daisuketa18
鳥羽一郎サブスク解禁記念マグロ解体ショー、巨大な本マグロを豪快に捌いて寿司を振る舞う
https://t.co/LyRogsfr7C