カイジューバイミー「楽しすぎるぞバカやろー!」2度目のLIQUIDROOMワンマンでうれし泣き

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カイジューバイミーのワンマンライブ「来航」が8月27日に東京・LIQUIDROOMで開催された。

カイジューバイミー(Photo by KentaKUMEI)

カイジューバイミー(Photo by KentaKUMEI)

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2年前の苦い記憶を塗り替えるために

カイジューバイミーがLIQUIDROOMでワンマンライブを行うのは、2023年7月のデビュー2周年記念ライブ「衝幕」以来。約2年前のステージは彼女たちにとっては嘉すべき場所というより、苦い記憶となっていた。YouTubeで公開されている当時の映像には、思うようなパフォーマンスができずに終演後に絶叫をするスタンド・バイ・菜月の姿が収められている。

カイジューバイミーは自分たちなりに「何がいけなかったのか?」と考えた結果、一番の原因は4人の見ている方向や気持ちがバラバラだったことだと気付き、グループとしての団結力を意識するように。その後、2024年4月に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)でワンマンライブ「怪獣爛漫」、同年7月に結成3周年を記念した東名阪ワンマンツアー「愛、三大都市壊滅ツアー」を開催。今年3月には東京・渋谷近未来会館で全曲披露ライブ「怪獣大全集」を成功させるなど、着実に力を付けていった。そしてあの日にリベンジするべく、彼女たちは再びLIQUIDROOMでのワンマンに挑むことを決意。開催前のインタビューではメンバー全員が「今の自分ならカッコいいステージにできる」と自信満々に語っていた。

今までいろいろあったけどさ……

「カイジューバイミーONEMAN 『来航』」の様子。(Photo by KentaKUMEI)

「カイジューバイミーONEMAN 『来航』」の様子。(Photo by KentaKUMEI)[拡大]

「カイジューバイミーONEMAN 『来航』」の様子。(Photo by KentaKUMEI)

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開演時刻を過ぎ、オープニングSEが鳴り響く中でメンバーが勢いよくステージに登場すると、フロアから大きな歓声が起こる。4人は代表曲の1つ「熱帯魚」を投下し、初手から迫真のパフォーマンスで観客を圧倒。「純白少女」「マッカ帝国」とパフォーマンスが重ねられるたびに熱気が渦のように上昇していった。スタンド・バイ・エレナが「始まったぜ! やべえ伝説の日を作ろうぜ」と檄を飛ばすと、彼女たちの思いに応えるように「あゝ人類」では観客が一緒になってヘッドバンキング。続く「抹消」では照明により真っ赤に染まったステージで菜月が雄叫びを上げ、さらなる盛り上がりが生まれた。

スタンド・バイ・エレナ(Photo by KentaKUMEI)

スタンド・バイ・エレナ(Photo by KentaKUMEI)[拡大]

後半戦は郷愁的なムードの「メーデー」でスタート。「抱きしめない」「スタンドバイミー」では、4人が心からうれしそうな笑顔を浮かべて抱きしめ合う場面も。エレナは「楽しすぎるぞバカやろー!」と声を上げたのち、手で顔を隠しながら「泣くつもりじゃなかったんやけど……」と言葉を詰まらせながらライブの充足感を伝えた。うれし泣きをするエレナに、菜月は「よかったね」と優しく声をかける。フロアから大きな拍手が起きる中、エレナは再びマイクを握ると「リベンジワンマンのつもりで開催するって言ったんだけど、正直そんなのどうでもいいかもしれん!」と晴々とした表情で語り、「正直ね、ここまで1人も欠けずにここまでやってこれとることが奇跡なんよな」とメンバーの顔を見てうれしそうに言葉を続けた。すると、菜月も「君たちさ、今までいろいろあったけどさ、今日だけは許してやるよ!」と口にして3人の肩を抱きしめた。

今日のリキッドは未来に羽ばたくため

「カイジューバイミーONEMAN 『来航』」の様子。(Photo by KentaKUMEI)

「カイジューバイミーONEMAN 『来航』」の様子。(Photo by KentaKUMEI)[拡大]

グループが一致団結したことを受け、スタンド・バイ・華希は「うれしいうれしい!」と喜びながらジャンプ。そして菜月から「もっとぶち上がろう。じゃあさ、ぶち上げの掛け声をしてよ」と振られたスタンド・バイ・ミーアが「行くぞ、リキッド!」と大声を上げたのを合図に、「Monkey hotel morning」「RAIGEKI」とアグレッシブなナンバーが連発された。続いて披露された最新ミニアルバム「ROVER」の収録曲「アローン」では、ファンがメンバーへのサプライズを用意。菜月の歌い出しをきっかけに、観客全員がペンライトを掲げて会場を黄色一色に染め上げる。その光景を見ながら「あぁ駆け抜けて 満月の光に照らされて」と歌う姿は本公演のハイライトの1つとなった。

「カイジューバイミーONEMAN 『来航』」の様子。(Photo by KentaKUMEI)

「カイジューバイミーONEMAN 『来航』」の様子。(Photo by KentaKUMEI)[拡大]

「カイジューバイミーONEMAN 『来航』」の様子。(Photo by KentaKUMEI)

「カイジューバイミーONEMAN 『来航』」の様子。(Photo by KentaKUMEI)[拡大]

「全力シルエット」「ルーザー」「I love you」を歌唱して本編を締めくくったのち、4人はアンコールの声に応えて再登場。記念撮影のタイミングではプロデューサーのメルクマール祐もステージに登場し、ファンから贈呈された花束をメンバーに手渡した。会場に幸福感が漂う中、彼女たちは今回のワンマンライブの映像が10月、11月、2026年2月にフジテレビTWOにてオンエアされること、9月23日深夜にフジテレビにて深夜にカイジューバイミー特集が放送されることを告知。さらに9月5日に東京・Veats Shibuyaで全曲披露ワンマンライブ「怪獣大全集」が行われること、冬に約3年ぶりのフルアルバムがリリースされることも発表した。

カイジューバイミー(Photo by KentaKUMEI)

カイジューバイミー(Photo by KentaKUMEI)[拡大]

菜月が「今日のリキッドは未来に羽ばたくためで、もっと大きいステージに立ちたいのね。ここで祐さんに約束したいと思います! もっとでっけえところ(会場)を取ってきてください!」と語ると、オーディエンスも盛大な拍手でその願いを後押し。そしてアンコールで「ガレッジブルー」「フリージア」「GOLD SHIP」を披露した4人は、最後に「スローモーション」を歌い、2度目のLIQUIDROOMワンマンを大成功に導いた。

関連する特集・インタビュー

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セットリスト

「カイジューバイミーONEMAN 『来航』」2025年8月27日 LIQUIDROOM

01. 熱帯魚
02. 純白少女
03. マッカ帝国
04. あゝ人類
05. 抹消
06. ブラックホール
07. メーデー
08. 抱きしめない
09. スタンドバイミー
10. Monkey hotel morning
11. RAIGEKI
12. アローン
13. 全力シルエット
14. ルーザー
15. I love you
<アンコール>
16. ガレッジブルー
17. フリージア
18. GOLD SHIP
19. スローモーション

今後のライブ情報

カイジューバイミー 全曲ONEMAN「怪獣大全集」

2025年9月5日(金)東京都 Veats Shibuya
OPEN 18:30 / START 19:00

番組の放送情報

「カイジューバイミー LIQUIDROOMワンマン」の番組情報

放送日時

フジテレビTWO 2025年10月31日(金)21:00~
フジテレビTWO 2025年11月 ※詳細後日発表
フジテレビTWO 2026年2月 ※詳細後日発表

「フジテレビ カイジューバイミー特集」の番組情報

放送日時

フジテレビ系 2025年9月23日(火・祝)深夜

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スタンド・バイ・菜月 @standby_natsuki

音楽ナタリーの記事出ました!!いい顔してるぅ https://t.co/8Jm3QxB4Dr

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