SWALLOW、地元青森の舞台で示した決意「芯は変わらないこのままの私たちで新しいステージを」

SWALLOWが6月22日に青森・青森Quarterで2ndワンマンライブ「Northern Blood -北国の血-」を開催した。

SWALLOWが4月に発表した1st EP「Northern Blood」を携えて行った本公演。メンバー3人に加え、サポートミュージシャンを携えたフルバンド編成でのパフォーマンスが繰り広げられた。

SWALLOWはコール＆レスポンスナンバー「ULTRA MARINE」でライブの口火を切り、フロアが一気に盛り上がったところで、アップテンポな楽曲「嵐の女王」を続けて披露する。「離郷」では地元のラジオ局・エフエム青森の中里玲奈アナウンサーによるバスターミナル風のアナウンスが鳴り響く特別な演出が施された。さらにSWALLOWは「常葉」「THE ORCHID GREENHOUSE」といったナンバーでエモーショナルな情景を描く。「涙雨」では工藤帆乃佳（Vo, G）の切ない歌声が胸を打つように響いた。

先日エフエム青森の番組に出演した際に「涙雨」と「ネギラーメン」の語感が似ているというエピソードを語った工藤。「ニヤっとしないで歌えました」と工藤は話したあと、「エフエム青森の皆さんをはじめ、たくさんの方にお世話になって、青森でのご縁がつながって今日またこのQuarterに立てたこと、うれしく思います。ありがとう！」と感謝の思いを語った。

続いてSWALLOWは、種市悠人（Key）の演奏が映える壮大なピアノバラード「パスポート」「蒼昏」の2曲をしっとりと演奏。安部遥音（G）がアコースティックギターを持つと、3人は地元である青森県三沢市を舞台にしたボサノバ調のナンバー「午睡」、グルーヴ感たっぷりの楽曲「青く短い春」で心地のいい空間を生み出した。ここで安部がマイクを取り「（1年前とは）ライフステージが変わって、苦しさの中にも楽しさがあってみたいな1年間で、『Northern Blood』というEPを出したときは2人に支えられた部分がすごく大きくて。大変な1年だったんですけど、こうやって皆さんの顔がここから見ることができて、やってきてよかったなと思います」と告げ、フロアから温かな拍手を浴びた。

ライブは中盤を迎え、SWALLOWはファンキーなナンバー「虚」やJR青森駅東口ビル「&LOVINA」のCMソング「北へ」でフロアのボルテージを上げていく。工藤がアコースティックギターを持ち、「AUREOLIN」を感情豊かに歌い上げたあと、彼女たちは改名前のNo title時代のデビュー曲「rain stops, good-bye」で往年のファンの心を鷲づかみにした。「これからは体力を使う曲しかやりません」と工藤が告げると、3人は「田舎者」「ハイウェイラジオ」「1620kHz」を披露。最後にはメンバーとサポートミュージシャンたちの紹介とソロ演奏を交えて「紛い者の万年筆」を届けた。

アンコールでは「6年くらいやっていない曲」という工藤の言葉を経て、No title時代の楽曲「超えて」が演奏された。さらに彼女たちは12月21日に東京・Spotify O-nestでワンマンライブ「Northern Blood -越冬-」を行うことを発表。工藤は「どんな場所でライブをしても（『Northern Blood』という）タイトルの通り、メンバーの体の中には北国の血、故郷の血が流れているので、芯は変わらないこのままの私たちで新しいステージを作っていきたいと思います」と力強く語った。

ラストナンバーは新しい道に向かって夢を追いかけ続けるという決意が込められた楽曲「SWALLOW」。3人はSWALLOWが生まれる原点になった楽曲を届け、2ndワンマンライブに幕を下ろした。

セットリスト

SWALLOW「Northern Blood -北国の血-」 2025年6月22日 青森Quarter

01. ULTRA MARINE
02. 嵐の女王
03. 離郷
04. 常葉
05. THE ORCHID GREENHOUSE
06. 涙雨
07. パスポート
08. 蒼昏
09. 午睡
10. 青く短い春
11. 虚
12. 北へ
13. AUREOLIN
14. rain stops, good-bye
15. 田舎者
16. ハイウェイラジオ
17. 1620kHz
18. 紛い者の万年筆
＜アンコール＞
19. 超えて
20. アオゾラ
21. SWALLOW

SWALLOW 3rdワンマンライブ「Northern Blood -越冬-」

2025年12月21日（日）東京都 Spotify O-nest