SPYAIRが充実の1年締めくくったツアーファイナル、UZは誕生日を自ら“サプライズ”祝福

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SPYAIRの全国ツアー「SPYAIR TOUR 2024 -AO-」のファイナル公演が、12月16日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)にて開催された。

SPYAIR(撮影:鳥居洋介)

SPYAIR(撮影:鳥居洋介)

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新体制で2年目を迎えた今年のSPYAIRは、2月にリリースした「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」主題歌の「オレンジ」が大ヒット。多数の音楽番組やフェスに出演し、9月に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)で開催した野外ワンマンライブ「Just Like This 2024」も大成功させるなど、躍進を遂げた1年となった。テレビアニメ「青のミブロ」オープニングテーマでもある最新シングル「青」を携えた今回のツアーでは、充実の1年を締めくくるにふさわしい幅広い選曲を披露し、満員のファンを楽しませた。

青く染められたステージで始まったライブ

YOSUKE(Vo)(撮影:鳥居洋介)

YOSUKE(Vo)(撮影:鳥居洋介)[拡大]

開演時刻を迎えたステージはタイトルと同じ青いライトで染められ、オーディエンスの期待をいやがうえにも高める。大歓声に迎えられて現れたYOSUKE(Vo)、UZ(G)、MOMIKEN(B)、KENTA(Dr)は、「Just Like This 2024」のテーマソングとして発表した「FEEL SO GOOD」を1曲目としてドロップ。ラウドなロックサウンドでZepp内の熱気を急上昇させると、YOSUKEは「ようこそ、SPYAIRのライブへ! 思い残すことのないように、悔いなく叫び散らかしていけ!」とフロアに呼びかけた。

「SPYAIR TOUR 2024 -AO-」ファイナル公演の様子。(撮影:鳥居洋介)

「SPYAIR TOUR 2024 -AO-」ファイナル公演の様子。(撮影:鳥居洋介)[拡大]

「現状ディストラクション」「アイム・ア・ビリーバー」が疾走感たっぷりに披露されたあと、「轍~Wadachi~」ではYOSUKEの煽りに応えてオーディエンスが一斉にジャンプ。華やかな雰囲気から一転し、続く「OVER」ではUZが奏でる鮮烈なギター、MOMIKENとKENTAが鳴らす重低音が炸裂し、Zepp内の空気をビリビリと震わせた。

鬼気迫るボーカルを轟かせていたYOSUKEはMCで表情を和らげ「東京の冬ってこんなに雨降らないんですか?(笑)俺は“雨回避男”なんですよ。でもそろそろ降ってもいいんじゃないですかね」と冬の東京の乾燥っぷりを嘆いたあと「こんなにコンディションを整えるのが難しい中でも集まってくれてありがとうございます」と、厳しい気候に負けずに集まったファンに感謝を述べる。そして観客を潤すように「雨上がりに咲く花」のエモーショナルなアンサンブルを届ける。KENTAの力強いドラムに牽引されて始まった「虹」では、壮大な音像をステージ後方の7色のライトが彩った。

MOMIKENはtasukuに感謝「かたじけねえ」

観客を圧倒したあとはメンバー全員でのMCへ。KENTAがMOMIKENを「みんなの前でtasukuさんに言わなきゃいけないことがあるだろ?」と促すと、MOMIKENは先日放送された「CDTVライブ!ライブ!」で体調不良の自らに替わってベーシストを務めたサポートメンバー・tasuku(G)に「かたじけねえ……」と挨拶。急遽オファーを受けたというtasukuは「サポートのトラ(代役)はあっても、メンバーのトラをやることはないから」とレアなシチュエーションを振り返った。そんなtasukuとYOSUKE、UZ、KENTAは打ち上げでバンドカラオケに行き、4人で演奏した経験があるというエピソードも明かしていた。

「LIAR」をアコースティックスタイルで披露するSPYAIR。(撮影:鳥居洋介)

「LIAR」をアコースティックスタイルで披露するSPYAIR。(撮影:鳥居洋介)[拡大]

その後、彼らはアコースティックスタイルで「LIAR」をパフォーマンス。楽曲の持つ前向きなメッセージをシンプルなアレンジを通じて増幅させた。「感情ディスコード」でライブは後半戦に突入。UZのギターとフロアからのコールが響き合った「B-THE ONE」、新体制の始まりを告げた記念すべき楽曲「RE-BIRTH」、さらにライブに欠かせないキラーチューンの「RAGE OF DUST」「サムライハート(Some Like It Hot!!)」と、バンドの軌跡をたどるかのようにさまざまな時期の楽曲が立て続けに披露された。

SPYAIR(撮影:鳥居洋介)

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本編が終わりに近づいたところで「オレンジ」が始まり、メンバーたちはこの1年を振り返るように万感の思いを音に込める。YOSUKEは時折天を仰ぎながら声を振り絞り、ファンへの感謝を届けた。「このツアーでは皆さんからの愛をもらいすぎぐらいもらっちゃいました。このバンドで、このツアーで、このZeppでライブができるのが幸せです」と、YOSUKEは「Zeppでのワンマンライブ」という自らの夢を叶えた喜びを語る。そして「僕らはライブが一番楽しい。一緒に音を作る空間が大好きなんです。だからこれからもSPYAIRのことを熱く見守ってください。『AO』ツアーやってよかったよ!」と笑顔で叫び、ラストナンバー「青」にその思いをぶつけた。

誕生日を迎えたUZのセルフサプライズ

終演後に記念撮影するSPYAIR。(撮影:鳥居洋介)

終演後に記念撮影するSPYAIR。(撮影:鳥居洋介)[拡大]

アンコールでステージ中央のお立ち台に上がったUZが奏でたのは「Happy Birthday to You」のメロディ。12月13日に40歳の誕生日を迎えた自らを祝うという演出に、オーディエンスは大笑いしつつ大合唱でUZを祝福した。ステージ袖からYOSUKEが大きなバースデーケーキを運び込み、「サプライズありがとう!」と満面の笑顔を浮かべるUZの後ろから、KENTAは「このサプライズはご本人プロデュースです!(笑)」と暴露。ファンをさらに笑わせた。

ここでYOSUKEは「Zeppでワンマンライブをやって、次は何するの?っていう話ですが……Zeppでツアーをやろうと」と、2025年のツアー開催を発表して観客を沸かせる。YOSUKEがツアースケジュールを読み上げ「また会う約束ができた!」と喜んだあと、アンコールで披露されたのは「イマジネーション」。メンバーたちは笑顔でそれぞれの音を奏で、2024年最後のワンマンライブを締めくくった。

2025年のZeppツアーは5月5日の神奈川・KT Zepp Yokohamaから6月7日の東京・Zepp DiverCity(TOKYO)まで、7公演が予定されている。公式ファンクラブ・AIR-GATEでは12月24日までチケットの先行抽選予約を受付中。

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セットリスト

「SPYAIR TOUR 2024 -AO-」2024年12月16日 Zepp Haneda(TOKYO)

01. FEEL SO GOOD
02. 現状ディストラクション
03. アイム・ア・ビリーバー
04. 轍~Wadachi~
05. OVER
06. 雨上がりに咲く花
07. 虹
08. LIAR(Acoustic Ver.)
09. 感情ディスコード
10. B-THE ONE
11. RE-BIRTH
12. RAGE OF DUST
13. サムライハート(Some Like It Hot!!)
14. オレンジ
15. 青
<アンコール>
16. イマジネーション

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คุมะくまちゃん⁷ ||| 🧡💙 @JANE_613

ไลฟ์รีพอร์ตทัวร์อาโอะรอบไฟนอลที่ฮาเนดะ https://t.co/07tomDZfOO

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