アイドル・丹生明里が自信を持てたのは
2017年、けやき坂46二期生としてグループに加入し、約7年にわたり活動してきた丹生。彼女の卒業セレモニーは、1日目が「GAME DAY」、2日目が「LIVE DAY」と題して実施され、両日ともに大勢のおひさま(日向坂46ファンの呼称)が駆けつけた。
「GAME DAY」ではゲーム好きの丹生が日向坂46メンバーやゲストたちと「スプラトゥーン3」「STREET FIGHTER 6」「マリオカート8デラックス」などお気に入りのタイトルで対戦。イベント中には日本テレビ系「ベストアーティスト2024」の生中継が行われ、丹生が最後のテレビパフォーマンスを披露した。
「LIVE DAY」のライブは「恋は逃げ足が早い」でスタート。思い出の地・横浜を舞台とした幕間映像をはさみながら、丹生が最後にパフォーマンスしたい楽曲を詰め込んだ、“アイドル・丹生明里”がテーマのセットリストで進行した。「ドレミソラシド」では1番で丹生が、2番以降は小坂菜緒がセンターを務めるなど、この日ならではの演出も用意され、おひさまを喜ばせた。
終盤のVTRでは、丹生が初センター曲「One choice」を初披露したライブ「4回目のひな誕祭」を振り返る。それまで自分に自信がなく、センターになりたいと一度も思ったことがなかった彼女は「ファンの皆さんがセンターに立ったら喜んでくれるかな、自分がセンターに立つことで何か変えられるかな」と考えて「One choice」に向き合ったことを語った。そしてステージにはライブ初披露時に着用していたカラフルな衣装のメンバーが登場。中心に立つ丹生が「初めていただいたシングル表題のセンター曲、今日私が自信を持ってここに立てているのは、おひさまの皆さんのおかげです。感謝の気持ちを込めて、最後の曲をパフォーマンスしたいと思います」と伝えてから「One choice」が披露され、ライブ本編は終了した。
日向坂46は一生の誇り
アンコールではオレンジを基調としたドレスを着用した丹生が姿を現し、手紙を通じて思いを伝えた。腰痛で思うように活動できなくなり、卒業を意識し始めたもののメンバーやファンに対しての心残りがあったことを伝えた彼女は「復帰してからはファンの皆さんに恩返しをする、最後の夢を叶える。この気持ちだけでこの1年間過ごしてきました」と吐露。そして、ここまで支えてくれたスタッフや家族、メンバーやおひさまに感謝を告げ「アイドルになることができて、日向坂になることができて、一生の誇りです。どうぞこれからも日向坂46をよろしくお願いします。改めまして約7年間、本当にありがとうございました」とスピーチを締めくくった。
続いて同期の二期生が登場し、涙を流しながら思い出を語り合う。最後にメンバーが勢ぞろいすると、佐々木美玲や高橋未来虹、平尾帆夏が丹生との思い出を口にした。キャプテン佐々木久美が「最後は笑顔で見送りたいと思います。日向坂46の丹生ちゃんの姿、最後までしかと見届けてくださいね」と語り、丹生の「私も寂しいけど……アイドルとしての思いを込めて歌わせてもらいます」という言葉に続いて「JOYFUL LOVE」のパフォーマンスがスタート。虹色のペンライトで染まった客席へ、丹生は「諦めかけたこともあったけど、この景色を見るためにがんばってきました。最後にこうして、最高のご褒美をいただけて本当にうれしく思います。今日という日を一生忘れることはありません。本当にありがとうございました」と改めて感謝を伝えた。
そしてメンバー1人ひとりが丹生へオレンジの花を渡していく。同期の金村美玖は手紙と手製のフォトブックをプレゼントした。最後の挨拶を終えた丹生は、客席に掲げられた「丹生ちゃん、ありがとう!」のメッセージカードに満面の笑みを浮かべ、両頬に人差し指を当てる“にぱー”ポーズを見せてステージを去り、7年間のアイドル人生に幕を下ろした。
セットリスト
「日向坂46丹生明里 卒業セレモニー LIVE DAY」2024年12月1日 ぴあアリーナMM
00. Overture
01. 恋は逃げ足が早い
02. ドレミソラシド
03. キレイになりたい
04. あくびLetter
05. Cage
06. 最前列へ
07. 君は逆立ちできるか?
08. 世界にはThank you!が溢れている
09. 声の足跡
10. ガラス窓が汚れてる
11. キツネ
12. One choice
<アンコール>
13. 君のため何ができるだろう
14. 妄想コスモス
15. JOYFUL LOVE
※高橋未来虹の高は、はしご高が正式表記。
日向坂46好き @HZ46lovers
【ライブレポート】「日向坂46は一生の誇り」丹生明里、7年のアイドル人生に幕 最後は満面の笑みで“にぱー”(写真29枚) https://t.co/dg2SiU4akR