本展覧会は「スピッツの現在地を体感し、そしてこれからの未来へ繋げる」というコンセプトで開催されるもの。スピッツの世界に入り込めるさまざまなエリアを通して、2013年以降のバンドの軌跡を体感することができる。
ステージセットがお出迎え
入口を抜けるといきなり視界に飛び込んでくるのは、全国ツアー「SPITZ JAMBOREE TOUR '23-'24 "HIMITSU STUDIO"」のステージセット。アリーナ公演で実際に使われた「イチゴ&プライヤー」「スケートボード」「ツアーロゴサイン」の3つの巨大なオブジェを、間近で見ることができる。大迫力の展示に圧倒されながら歩みを進めると、すぐ近くには同ツアーを振り返るライブ写真やマップが。各公演のセットリストの一覧も掲示されているので、公演ごとの細かい演奏曲の変化を見比べてみては。
その隣には同ツアーのアリーナ公演のステージを再現したブースが。メンバーの使用楽器やアルバム「ひみつスタジオ」のジャケットに登場したi-Oくん、ドラムセットを乗せるバンド台、山台に上るための階段や小物など、実際に使用された品々が集結。また各メンバーの衣装も展示されており、ライブでは遠目にしか見られなかったコスチュームの細かな部分までもを楽しむことができる。その奥のエリアではスピッツの“ある日の楽屋”を再現。果物やセットリスト、楽屋用の楽器など、さまざまなアイテムが用意された楽屋の様子を覗き見してみよう。
草野マサムネ語録とともに
さらにこの展覧会では、草野マサムネ(Vo, G)がパーソナリティを務めるTOKYO FM「SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記」の収録ブースの再現も。収録台本や番組キャラクター・ROKUCHAMUの原画、初公開となる草野の私物であるエレキギターといったレアアイテムが、草野が番組中に発した語録とともに展示されている。また「スピッツ秘宝館」と題したエリアでは、2013年以降にリリースされたアルバムのジャケットにまつわるアイテムやキャラクターのリアルな姿がそこに。ファンクラブ「Spitzbergen」の直近10年分の会報40冊や、貴重な直筆原稿も必見だ。
最後は「未来へ」
そこから奥へ進むと、複数のテーブルにヘッドフォンやゴーグルがズラリと並んだエリアが。ここではスピッツのライブ映像をVRで体感することができる。視聴できる映像は時期によって異なり、11月8日から28日までは「跳べ」、29日から12月19日までは「オバケのロックバンド」、20日から来年1月15日までは「めぐりめぐって」 のライブの模様を、360°カメラで撮影された8K映像で堪能することができる。
そして展覧会は「未来へ」と題したエリアで締めくくられる。用意された来訪者への質問の答えを用紙に書き込み、それを壁に掛けられるという、遊び心あふれるブースだ。そのほか物販エリアでは、VR体験をそのまま持ち帰れるかのような3Dポストカードやブロックカレンダー、メンバーの顔がデザインされたオリジナルキャンディといったグッズが販売されている。ファンは展覧会でスピッツの現在地を確認するとともに、彼らの未来へ思いを馳せてみては。
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スピッツ初の大規模展覧会スタート、ステージセットや楽屋の様子で現在地を確かめよう(写真18枚) https://t.co/0jgDkvePSy