ICEx“2年目の夏”のワンマン大成功、COOLerと刻んだ熱い思い出「僕ら8人で一緒にいればうまくいく」

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ICExが8月29、30日に東京・北とぴあ さくらホールでワンマンライブ「ICEx summer concert 2024 "TASTING"」を開催した。

ICEx(撮影:鳥居洋介)

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今日は皆さんのことを世界一愛していく

ICEx(撮影:鳥居洋介)

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昨年8月に1stコンサートを行い、同月に「CANDY」でデビューしたICEx。彼らにとって過去最大キャパシティでのワンマンライブとなった今回の「TASTING」は、2年目の夏を迎えた8人の成長をCOOLer(ICExファンの呼称)に示すものとなった。

ICEx(撮影:鳥居洋介)

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メンバーカラーの8色に光るブロックパズルをモチーフにしたオープニングVTRがライブの幕開けを知らせると、ステージ上段に1人姿を見せたのは中村旺太郎。彼のソロダンスを皮切りに、メンバーは舞台上のあちこちから登場し、それぞれのメンバーカラーの光に照らされながらシャープなパフォーマンスをつなぐ。そして、センターに集結した8人はオープニングナンバーとして「Maniacs」を披露。COOLerの思いを代弁するこの曲を柔らかな表情で歌い届け、1曲目から客席との距離をグッと縮めていった。

ライブタイトルに込めた思い

志賀李玖(撮影:鳥居洋介)

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8人のデビュー曲「CANDY」へと展開すると彼らのバックをカラフルな街並みやネオンサインが彩り、COOLerもリズミカルなコールを飛ばしてICExのパフォーマンスを盛り上げる。続く3曲目の「Hollywood」は、9月25日にリリースされるメジャー1stアルバム「Retro Toy Pop」に収録される新曲。心踊るキャッチーなサウンドに乗せて8人が軽やかにステップを踏み、弾ける笑顔のピースサインで曲を締めくくると、客席からは自然と「かわいいー!」という声が湧き上がった。3曲を終えての自己紹介では、志賀李玖が「今日は皆さんのことを世界一愛していくので、よろしくお願いします!」と宣言。会場中の元気な「とっしー!」コールを起こした筒井俊旭はチケットがソールドアウトしたことに感謝を伝えたうえで「お天気の関係で来れなかった方もいると思うんですけど、その人の分まで皆さん盛り上がっていきましょう!」と客席のCOOLerに語りかけた。

竹野世梛(撮影:鳥居洋介)

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「8月ラストのライブですけれども、楽しむ準備できてますか?」という中村の呼びかけとともに「ビリミ」がドロップされると、ステージ奥のビジョンには夜の景色が映し出される。テレビアニメ「逃走中 グレートミッション」のエンディング主題歌でもあるこの曲、「キミのもとへ」と歌い上げたメンバーは、サーチライトを手に客席通路へ。COOLerたちの間を進み、光で照らしながら“キミ”を追い求める逃走者に姿を変える、ライブならではのサプライズ演出で会場の興奮を誘った。ミラーボールの光瞬く「ナイトフライト」では、ジャジーなピアノの調べに乗って艶やかなペアダンスを披露したICEx。吐息交じりのカウントダウンで幕を開けた「COUNT DOWN」でセンシュアルなムードはさらに深まり、8人はハグや投げキスのポーズでCOOLerを誘惑。竹野世梛は自身のパートでトップスを捲り上げる仕草を見せ、観衆の悲鳴のような歓声を一身に集めていた。

千田波空斗(撮影:鳥居洋介)

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「この曲を通して僕らとCOOLerの皆さんの絆をもっともっと強くしていけたら」。そんな思いが込められた新曲「8COUNT」はスケール感に満ちたEDMナンバーで、8人が汗を光らせながらパワフルなダンスを見せる中、千田波空斗は芯の通ったフェイクを響かせてCOOLerの心を揺さぶる。続くMCで志賀が伝えたのは、「TASTING」というライブタイトルに込めた思い。「皆さんが知らない僕たちを見せていけたらと思っていますし、僕たちのことを“味見”していただいて、そこからどんどんハマってもらえたらいいなと思ってます!」と客席に向け語りかけると、メンバーはICExの“新しい姿”としてチャレンジした、カラフルなヘアアレンジやグリッターメイク、カラーコンタクトを次々にアピールしてCOOLerの歓声を誘っていた。

八神遼介(撮影:鳥居洋介)

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八神遼介が「来年の夏も、夏だけじゃなく秋も春も冬も、みんなで過ごしたいという気持ちを、この曲でみんなに伝えたいと思います」とメンバーの思いをCOOLerに伝えタイトルコールしたのは「Destiny」。8人はまっすぐにピュアな気持ちを乗せた歌声のリレーを聴かせ、阿久根温世と志賀は肩を組み合って笑顔を交わす。続くミドルバラード「Sunset Blue」では美しいサンセットの光景がメンバーの背後に映し出され、8人は息の合ったユニゾンで楽曲の持つ温かなメッセージを客席へと届けてみせた。

DJ竹野も登場、ライブ後半戦

竹野世梛(撮影:鳥居洋介)

竹野世梛(撮影:鳥居洋介)[拡大]

おそろいのユニフォーム姿から、メンバーカラーを基調としたカラフルな衣装へ。装いを新たにした8人がステージに再登場すると、ダンスブロックでライブは後半へと突入していく。ロック調のトラックに乗せ、メンバーはソロ、ペア、トリオと次々に見せ方を変えながらダイナミックに躍動してCOOLerを圧倒。山本龍人は階段からの大ジャンプを見せてからのテクニカルなソロで歓声を集めた。そのまま流れるように展開した「Cyber Groovin'」で8人がグルーヴィに体を揺らすと、竹野はサンプリングパッドを操る“DJ”に変身。彼がその場で繰り出すビートに合わせてメンバーがコール&レスポンスを発生させて客席の熱が高まったのち、彼らは「Play The Music」をドロップし、アッパーな歌とダンスで会場にダンスホールさながらのにぎやかさをもたらした。

阿久根温世と志賀李玖。(撮影:鳥居洋介)

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渋谷駅のハチ公像になる竹野世梛と山本龍人。(撮影:鳥居洋介)

渋谷駅のハチ公像になる竹野世梛と山本龍人。(撮影:鳥居洋介)[拡大]

曲の冒頭、COOLerの元気いっぱいなコールが響いた「シブヤ 午後6時」の間奏では、“渋谷での待ち合わせ”を8人がその場で再現するという楽しい寸劇も。客席通路をウロウロとさ迷っていた志賀と阿久根がステージ上で待つ6人と合流し点呼を完了させると、志賀は「よし、みんなそろったぞ! ラストスパート、最高の盛り上がり見せてくれ!」と呼びかけ。ICExとCOOLerは歌声とハンドウェーブの動きを合わせ、大きな一体感を作り上げた。筒井の滑らかな英語のセリフからスタートした「Sunny Road」では、竹野が阿久根の頬に不意打ちでキスして不敵な笑みを浮かべる。仲睦まじいコミュニケーションを交わしながらステージを楽しむ8人の姿が、COOLerの笑顔を誘い幸福な高揚感に満ちたライブのクライマックス。8人はパーティチューン「CARNIVAL」でタオル回しのお祭り騒ぎを繰り広げて本編を終える。1人ずつメッセージを残して順にステージを去っていく中、八神は「みんなの笑顔が見れて僕はめっちゃ幸せでした!」とひと言。千田が「素敵な景色を見せてくれてホントにありがとう!」と伝えると、8人の最後にCOOLerと向き合った志賀は「皆さん、楽しかったよー!」と弾ける笑顔を浮かべた。

僕ら8人で一緒にいればうまくいく

ICEx(撮影:鳥居洋介)

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COOLerたちの熱い声を受け、「It's party time!」でアンコールをスタートさせた8人。曲を終えグッズ紹介を終えると、ここで来年1月にスタートする新たなツアー「ICEx Second Concert Tour 2025 "ROUTE-8"」が決まったことがCOOLerに告知された。そして最後の曲を前に、8人は1人ずつ今の思いをCOOLerへ伝えていく。昨年の8月に行われた1stコンサートを思い出したという中村が「夏にたくさんの思い出ができることがうれしいなって」と語ると、千田も「ICExになってからというもの、失いたくないと思ういい思い出ばかり。こんなにいい経験をさせてもらえること、感謝でしかないです」と続く。山本は「怒涛の夏だった」と今夏を振り返り「忙しくさせてもらって大変なこともあったけど、COOLerのみんなの顔を見たらがんばれるなって思います」と客席を見つめ、筒井は「ここにいる誰1人欠けてはいけない存在です。これから成長してどんなに大きくなっても、皆さんに寄り添える存在でいたい」と思いを伝える。

ICEx(撮影:鳥居洋介)

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「僕ら8人で一緒にいればうまくいく。僕たちは8人でいれば大丈夫なんだと思うことが増えてきました」と、ICExの絆を口にしたのは八神。彼が「COOLerのみんな、それぞれにいろんな人生がある中で、気軽に僕たちのことを好きでいてくれればいいなって。一緒にこれからもずっと過ごしていきたいから」と続けると、竹野は「この景色を見て、僕ら成長したんだなと実感しました。当たり前じゃないこの景色、がんばってきたから見れたんだなと感じることができました」と、最初のライブから1年の時を経ての成長を噛み締める。そして阿久根は八神の思いに続くように「皆さんは僕たちの中心なので。皆さんがいなければ僕らはいないので」とCOOLerを大切に思う心を口にした。

ICExとCOOLer。(撮影:鳥居洋介)

ICExとCOOLer。(撮影:鳥居洋介)[拡大]

最後に挨拶に立った志賀が伝えたのは「僕たち、見てない景色がまだまだあるので! 絶対に夢の場所・国立競技場に立つので!」という強い意志と「これからもずっとそばにいてください。これからも愛し合っていきましょう」というメッセージ。そして山本が「悔いのないように盛り上がれますか? 最後みんなでハイタッチして終わりましょう!」と呼びかけ、8人はラストナンバーとして「Member Sign」を送った。メンバーどうしのハイタッチ、メンバーとCOOLerの“エアハイタッチ”で心を重ね、温かな雰囲気の中で「TASTING」は締めくくられる。志賀のリードで会場全体が「以上、僕たちはICExでした!」と声を合わせると、メンバーは客席へ向けめいっぱい手を振りながら「最高だったよ!」「楽しかったよ!」「ありがとっしー!」と、何度も思いを伝えていた。

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セットリスト

「ICEx summer concert 2024 "TASTING"」2024年8月30日 北とぴあ さくらホール

01. Maniacs
02. CANDY
03. Hollywood
04. ビリミ
05. ナイトフライト
06. COUNT DOWN
07. 8COUNT
08. Destiny
09. Sunset Blue
10. Dance Track
11. Cyber Groovin'
12. Play The Music
13. シブヤ 午後6時
14. Sunny Road
15. CARNIVAL
<アンコール>
16. It's party time!
17. Member Sign

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