「FEEL!!!! GLAY Presented by GLAY EXPO」はGLAYの楽曲を五感を使って楽しめる立体的なミュージアム。「History」「Songs」「Theater」「Photo Spot & Message」の4つのセクションで構成されている。
会場に入ると、30年分の作品のジャケットとアーティストビジュアルが左右の壁一面に並んでいる。GLAYの歴史を視覚で感じられる「History」エリアだ。デビューシングル「RAIN」から年代順に並べられたグラフィカルなウォールアートは圧巻。ここではGLAYが来場者を迎えるように、4人からの撮り下ろしメッセージ動画も上映されている。
「History」エリアを進んでいくと、「はじまりのうた」の歌詞が目に飛び込んでくる。ここからは、10曲を立体的な空間展示を通して可視化した「Songs」エリアだ。「Scoop」という曲名が記載されたアートボードには「Let’s flash photography!」の文字が。フラッシュを焚いてカメラでボードを撮影すると、写真に歌詞が表示されるという仕組みになっている。
青空をバックに桜が咲いているのは「春を愛する人」コーナー。歌詞入りの桜のプレートと小瓶が飾られており、小瓶の中にはフレグランスが。視界だけではなく春の香りを嗅覚で感じながら、楽曲の世界観を堪能できる。グッズコーナーではこのフレグランスが「春を愛するフレグランス」という商品名で販売されている。
嗅覚の次は触覚だ。クッションのような手触りが印象的な大きなダイスが置かれているのは「彼女の“Modern…”」コーナー。「ダイスで決める1日の」という出だしの歌詞にちなんだアイデアである。ダイスの側面には「摩天楼にダイブ」「奇跡の海を華麗に泳ぐから…」といったファンおなじみのキラーフレーズが記載されている。
「Songs」エリアの中央で一際存在感を放つのは、白いレースに覆われた「あなたといきてゆく」コーナー。レースをめくると、何枚もの便箋に歌詞がつづられており、曲中に登場する赤い糸とアイリスの花も飾られている。「Winter, again」コーナーは、「二人が歩いた足跡を残して…」というサビのフレーズをイメージした足跡が印象的だ。「降り続く白い雪」という歌詞にちなんで、雪のように言葉が降り注ぐ空間となっている。
さらに2人でバディになって写真を撮影できる「Buddy」コーナーや、鏡によって歌詞が反転する「MIRROR」コーナー、ミュージックビデオのディープな世界観をアクリル板で表現した「everKrack」コーナーも。「HOWEVER」コーナーでは、よく見ると歌詞が書かれた布が揺れている。歌詞にちなんで、実は「柔らかな風」が吹いているという仕掛けだ。
「Songs」エリアで10曲の世界観を味わったあとは、「Theater」エリアへ。ここでは1999年、2001年、2004年、2014年に開催されたGLAYの大型ライブイベント「GLAY EXPO」の映像が、4面シアターに4公演同時に投影されている。上映されているのは、過去4回すべての「GLAY EXPO」で演奏された6曲。四方の迫力のある映像に加え、フロアに次々と映し出されていく歌詞も見どころとなっている。
視覚と聴覚で「GLAY EXPO」の歴史を感じたあと、最後にたどり着くのは「Photo Spot & Message」エリア。このエリアの入り口には、メンバーのサイン入りのイベントロゴが飾られている。エリアの中に入ると、4人の撮り下ろしビジュアルが等身大サイズで映し出された85inchの大型モニタが。モニタではアーティストフォトだけではなく、オフショットも見ることができる。さらにイベントロゴのモニュメントがそびえ立つフォトスポットや、ソニーの技術「デジタルヨセガキ」を使って、ファンがGLAYのメッセージをつづれる寄せ書きボードも。その奥にはイベントのグッズコーナーが広がっており、耳栓やマッキー、ストレスボールといった個性的なグッズも用意されている。
展覧会が行われるPARCO FACTORYは、東京・池袋PARCO店の7階にあるが、8階ではカフェイベント「GLAY EXPO DINER」が行われている。こちらでは味覚を使い、オリジナルメニューを通してGLAYの世界観を味わうことができる。展覧会とカフェイベントは6月17日まで行われる。
昭和マダムワンダー @Madam_wander
【イベントレポート】五感で楽しむGLAYの展覧会とは?全4エリアのポイント紹介、“二人が歩いた足跡”から“柔らかな風”まで(写真20枚) https://t.co/GPjJweZq2T