錦戸亮、独立5周年を前に充実のツアーファイナル「いろんなことは変わるけど自分自身は変わらずに」

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錦戸亮の全国ホールツアー「RYO NISHIKIDO LIVE TOUR 2024 "NOMADOFNOWHERE"」のファイナル公演が、4月13日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で開催された。2月にスタートしたこのツアーは全国10会場にて14公演を開催。独立から5周年を目前に控えた錦戸のこれまでのキャリアを総括するような幅広い選曲で、集まったファンを楽しませた。

錦戸亮

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「生で浴びる音ってこんなに気持ちいい」

開演時刻を迎え、ステージには逆光を浴びた錦戸の姿が浮かび上がった。最初に披露された曲は「Silence」。錦戸が奏でるアコースティックギターの音色と柔らかな歌声に、徐々にバンドメンバーの音が重なり、ライブの幕開けに対する観客の期待を高める。「最終日です、楽しんでいってください!」という錦戸の言葉に続いては「ツキノハナシ」「オールドスクール」を披露。オーディエンスが鳴らす軽快なハンドクラップがバンドのアンサンブルを支えた。

「素敵なミュージシャンもたくさんいますし、生で浴びる音ってこんなに気持ちいいんだと実感してもらいたいです。悔いのないようにやりたいと思います」とツアーファイナルの心境を述べた錦戸は「このツアーでひさしぶりに歌っている曲を」と紹介し、ハンドマイクを握って「アイスクリーム」を歌う。オーディエンスが握るアイスクリーム型のペンライトもカラフルに輝き、楽曲のポップな世界を彩った。「アンブレラ」ではステージ上方から伸びたスティック状のLEDライトが時に雨粒のように、時に虹のように輝き、美しい光景を作り上げた。

ドラマ出演でトレンド入りに…

錦戸亮

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ライブ中盤では「shabby」「スケアクロウ」などミディアムチューンを連投し、深みのある歌声で観客を魅了した錦戸。MCではライブの2日前に放送がスタートしたフジテレビ系ドラマ「Re:リベンジ-欲望の果てに-」に触れ「観てもらえましたか? 今日も朝6時半に起きて撮影してて」と、ツアーと並行したハードスケジュールを明かして驚かせる。さらに錦戸は「近くで安田くんが(舞台)やってるでしょ? さっきメッセージしてたら『亮もがんばってね』って言ってもらえて」と、渋谷で舞台の主演を務めている安田章大(SUPER EIGHT)と励まし合ったというエピソードも語ってファンを喜ばせた。

会場でファンから寄せられた質問に応えるコーナーでは、錦戸が多彩な質問や悩み相談に答えようとするものの微妙に塩対応気味になってしまい「パッとしたこと言われへんな……」と苦笑い。しかし「人の名前と顔を覚えるには?」という質問には「『(名前を)漢字でどう書くんですか?』って聞くんですよ。そうすると漢字でイメージできるからパキッと頭に入ってくる」という解決法を伝授し、客席を唸らせる。また、ドラマ「Re:リベンジ」について話がおよぶと、放送時にX(Twitter)で自らの名前がトレンド入りしていたことに触れ「おそるおそるタップしてみたら、うれしいことがたくさん書いてありました(笑)」とホッとした様子を見せた。

「昔懐かしい感じの曲を作りました」という言葉に続いては、このツアーで初披露の新曲「懐メロ」を歌唱。壮大なアンサンブルと熱いボーカル、ユーモラスな歌詞のギャップで錦戸の遊び心をファンにアピールする。ノスタルジックな映像をバックに歌った「罰ゲーム」では、思いを抑え込むかのようだった錦戸の穏やかな歌声が徐々に熱量を増していき、オーディエンスは圧倒されたようにその声に聴き入っていた。

次のライブは“生前葬”

ライブはいよいよラストスパートへ。「バナナジュース」では錦戸もサックスを手に取り、その音色でも観客を魅了する。熱いロックチューンの「Tokyoholic」に続いては、いなたいアレンジが印象的な新曲「I'm an Osakan」を披露。両楽曲ではそれぞれスクリーンに東京と大阪の街並みが映し出され、サウンドと映像の対比でもファンを楽しませた。

最後に錦戸は2019年10月にソロ活動を本格始動してからの4年半を振り返る。「環境も変わってきて、皆さんはテレビで見られたらうれしいと思いますが、仕事は選びます(笑)。いろんなことは変わっていくけど自分自身は変わらずに。これからもよろしくお願いします」と語りかけ、「最初に作ったときとは歌い方も変わりましたが」とソロ第1弾として発表した「ノマド」を熱唱。自信に満ちあふれたパフォーマンスで本編を締めくくった。

「RYO NISHIKIDO LIVE TOUR 2024 "NOMADOFNOWHERE"」ツアーファイナル公演の様子。

「RYO NISHIKIDO LIVE TOUR 2024 "NOMADOFNOWHERE"」ツアーファイナル公演の様子。[拡大]

アンコールの1曲目「I don't understand」では歌詞を間違えてしまうハプニングが起こり、錦戸はギターを持たずにバンドメンバーに演奏を任せて2回目をやり直し。歌に集中した錦戸のボーカルと、バンドメンバーの息の合ったアドリブで見事なアンサンブルを届け、客席から大喝采を浴びた。苦笑いしつつ「こうやっていろんな曲をどんどん上書きしていくんだぜ!」と叫んだ錦戸は、最後に「オモイデドロボー」を披露。大サビでは金銀のテープが客席に発射され、ツアーファイナルを華々しく飾った。

錦戸は別れを惜しむ拍手を送る観客に手を振り「……って、いつもははけるんですけど」と言い、ステージ上のスクリーンを指さした。そこには9月に新たなライブ「錦戸亮 A-LIVE "歌葬"」を全国で行うという告知が。大喜びするファンに向け、錦戸は自らの“生前葬”だというこのライブに向けた意気込みを「生き急いでるんで、会場決めてきました(笑)。遊びにきてください!」と笑顔で語り、今度こそステージを去っていった。

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セットリスト

錦戸亮「RYO NISHIKIDO LIVE TOUR 2024 "NOMADOFNOWHERE"」2024年4月13日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

01. Silence
02. ツキノハナシ
03. オールドスクール
04. アイスクリーム
05. キッチン
06. ロードムービー
07. アンブレラ
08. shabby
09. Good time
10. スケアクロウ
11. 懐メロ
12. コノ世界ニサヨウナラ
13. 罰ゲーム
14. ラストノート
15. バナナジュース
16. Tokyoholic
17. I'm an Osakan
18. ノマド
<アンコール>
19. I don't understand
20. オモイデドロボー

公演情報

錦戸亮 A-LIVE "歌葬"

2024年9月12日(木)兵庫県 神戸国際会館
2024年9月15日(日)神奈川県 相模女子大学グリーンホール
2024年9月16日(月・祝)愛知県 日本特殊陶業市民会館
2024年9月23日(月・祝)千葉県 市川市文化会館
2024年9月27日(金)大阪府 グランキューブ大阪
2024年9月29日(日)福岡県 福岡サンパレス

読者の反応

クロワッサン @uuu_m_uuu

錦戸亮、独立5周年を前に充実のツアーファイナル「いろんなことは変わるけど自分自身は変わらずに」(ライブレポート / 写真5枚)

オーラスの様子がよくわかる(𝑯𝑨𝑷𝑷𝒀) https://t.co/QB5ZQGCSrY

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