SUPER★DRAGONが“大きな一歩”踏み出した夜「999」で分かち合った喜びと、ともに見つめた夢

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SUPER★DRAGONが12月22日に東京・豊洲PITでワンマンライブ「SUPER★DRAGON 9th Anniversary Special Event “999”」を開催した。

SUPER★DRAGON(撮影:笹森健一)

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熱気を“急”上昇させて、“究”極のライブをやります!

「SUPER★DRAGON 9th Anniversary Special Event “999”」は、11月にデビュー8周年を迎えたスパドラが“9周年イヤー”に突入したことを記念して行われた、チケット代999円のイベントだ。結成から今まで9人で走り続けてきたメンバー、そしてBLUE(SUPER★DRAGONファンの呼称)にとって大切な「9」という数字をタイトルに冠したこのイベントで、スパドラはポニーキャニオンからのメジャーデビューを発表。会場に集まった2800人、そして生配信を見守ったたくさんのBLUEと、忘れられない1日を共有した。

SUPER★DRAGON(撮影:笹森健一)

SUPER★DRAGON(撮影:笹森健一)[拡大]

オープニングSEが響くやいなや、BLUEが手にするペンライトの輝きで一面青い光に包まれた豊洲PIT。そこに現れたSUPER★DRAGONの9人はみなぎるテンションで「スパドラ!」「999!」とコールを煽り、ジャン海渡の流れるようなラップで幕を明けるアッパーチューン「Pendulum Beat!」でライブをスタートさせた。フロアからはメンバーの歌声に合わせて「Pendulum!」というコールが飛び、会場の熱気はみるみるうちに高まっていく。9人が「Monster!」を続けると、パワフルな躍動と艶やかな仕草が入り交じるパフォーマンスに、BLUEからは悲鳴のような歓声が飛び交った。

飯島颯(撮影:笹森健一)

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ジャン海渡(撮影:笹森健一)

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2曲を終えてMCに入ると、9人は個性全開の自己紹介でBLUEを盛り上げる。古川毅はこの日のメンバー衣装をプロデュースしたことを明かし「このイケメンたち作ったの、俺ー! みんな感謝、よろしくー!」とひと言。飯島颯は「999」にちなみ「熱気を“急”上昇させて、“究”極のライブをやりまーす!」と宣言し、松村和哉から「すごい、FORKさんのラップみたい」と評されていた。ジャンは「みんなが思っている以上に最高の夜になる予定です」と約束し、おなじみの「ジャジャジャジャン」コールをBLUEと楽しむ。フロアから返ってきた元気いっぱいのコールを聞き、ジャンは「OK、“Danger”な夜にしていきましょう」とライブを進める。

8年間のライブを振り返って

SUPER★DRAGON(撮影:笹森健一)

SUPER★DRAGON(撮影:笹森健一)[拡大]

続く「WARNING」には9人のソロダンスセクションが差し込まれ、1人ずつスポットライトに照らされたメンバーはキレのあるダンスのリレーでオーディエンスの視線を釘付けにした。スタイリッシュなダンスナンバー「Don't Let Me Down」でムードをがらりと変えると、池田彪馬や田中洸希、毅は涼やかなボーカルで楽曲の世界観を深めていく。ボーカルの複雑な交わりとハーモニーが美しい「Burning in the nights」で9人が静かな熱を表現した際には、BLUEも静かに熱い視線で彼らのパフォーマンスを見つめていた。

志村玲於(撮影:笹森健一)

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柴崎楽(撮影:笹森健一)

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この日2度目のMCタイムでは、颯の進行のもと「8年間の歴史の中で印象に残っているライブ」について語り合った9人。志村玲於が挙げたのはコロナ禍で行っていた配信ライブの数々で、彼は「廃工場でライブをしたときは自分も下見に行って『ここなら踊れる』と確認したり。ここ(豊洲PIT)でもやりましたよね」と噛み締める。柴崎楽が2組のグループ内ユニットに分かれて行ったツアー「TRIANGLE」(2019年)に触れるとBLUEからも共感の声が上がり、楽は「ファイヤードラゴン(年長ユニット)とサンダードラゴン(年少ユニット)に分かれてのツアーは初めてだったから、印象は強く残っていますね」と思いを語った。伊藤壮吾が「Road to Real」(2016年)が思い出深いと話した際には、毅が「ケンカもしたし、仲直りもしたね!(笑)」と懐かしがる場面も。思い出話に花を咲かせ、颯は「9年目に突入してもさ、こうしてライブができていることは幸せだよね」と笑顔を見せた。

歓喜のメジャーデビュー発表

池田彪馬(撮影:笹森健一)

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伊藤壮吾(撮影:笹森健一)

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颯が「999、まだまだ盛り上がっていきましょう!」と呼びかけ、ライブは「Purple Moon」で次のシーンへ。スパドラの9人を“RED”、ファンを“BLUE”に例え、双方の交わりとつながりを表現するこの曲で、彪馬は美しいロングトーンを響かせる。そののち、赤い光が9人の姿を染め上げたのは“革命の始まり”を歌う「Revolution」。この曲で張り詰めた空気感を作り上げたスパドラは、気迫をあらわにしたボーカルとフォーメーションダンスでオーディエンスを圧倒してみせた。毅の「この曲で最後です。タオル振り回して、空をブチ抜いてください!」という言葉とともに届けられたのは「Reach the sky」。9人もBLUEも一体となってハイテンションに盛り上がり、会場が高揚感で満たされると、彪馬が自身のパートで「間違えちゃったー!」と歌い出すハプニングも。ジャンの「誰も気にしてないよ!」という咄嗟の返しにステージ上もフロアも笑いで包まれる楽しげなムードの中で、9人は8曲目のパフォーマンスを終えた。

円になってメジャーデビューの喜びを分かち合うSUPER★DRAGON。(撮影:笹森健一)

円になってメジャーデビューの喜びを分かち合うSUPER★DRAGON。(撮影:笹森健一)[拡大]

そして、ライブの最後にSUPER★DRAGONのメジャーデビューが発表されると、豊洲PITにはこの日一番の大歓声が響き渡った。歓喜の中心に立つメンバーは肩を組み合って喜びを分かち合い、そのまま壇上で始まった公開インタビューで順に思いを伝えていく。今の心境を問われた玲於は「こうやって、僕たちとともに歩いてきてくれたBLUEの前で発表できるのがうれしくて。皆さんは僕の誇りです!」とBLUEに語りかけた。

SUPER★DRAGON(撮影:笹森健一)

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「これまでは皆さんに公言することがなかったんですけど……」と切り出した彪馬が明かしたのは、スパドラの9人が目指している “最大の目標”。彪馬は「僕たち9人は東京ドーム公演を目標に掲げています」と宣言し「日本に留まらず、世界中で活躍できる“龍”になれるようにがんばっていきたいと思います。目先の目標としては、日本武道館に立ちたい。皆さんと着実に前に進んでいけたらなと思います」とまっすぐな眼差しで続けた。そののち、BLUEへのメッセージを担った颯が心の内を話し始めると、彼の目にはじわりと涙が。少し困ったような笑みを浮かべながら、颯は「9人がここまで活動を続けてこられたのは、BLUEの皆さんがいるから。BLUEの皆さんがライブに来てくれるのがうれしくて……僕らメジャーデビューをしますが、今まで通りの近い距離でみんなのそばにいたいなって思いますし、みんなで上に上がっていきましょう」とBLUEに訴えていた。

僕たちの一番の強みはBLUEの存在

田中洸希(撮影:笹森健一)

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公開インタビューを終え、メンバーは改めてBLUEへ思いを伝えることに。彪馬は「この9年間、自分たちは“ものすごく大きな1歩”を踏み出すことがなくて、着実な1歩を重ねてきた感覚だったんです」と、メジャーデビューという“大きな1歩”を噛み締め「こうしてうれしい知らせを分かち合えることが何より幸せです。僕たちの心はいつまでも皆さんの近くにあり続けたいと思いますし、前だけを向いて、皆さんと手を取り合って進んでいけたらなと思います」と語る。玲於は、BLUEの思いを汲むように「僕らは変わらないために変わろうとしているから、そこは安心して」と伝えた。

松村和哉(撮影:笹森健一)

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古川毅(撮影:笹森健一)

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「僕は今20歳なので、もうすぐ人生の半分以上をスパドラで過ごしていることになる」と切り出したのは壮吾。彼は「皆さんのその青い光、そして配信を観てくれている皆さんの応援を力にここまで走り続けてきましたけど、もっと力強く走り続けますので、期待して待っていてくれたら。これからも僕たちの走る先を、その青い光で照らしてくれたらと思います」とBLUEに訴えた。「遠くに行きたいわけじゃないから、それだけは覚えておいて」とBLUEを安心させた和哉に続き、最後に挨拶を担ったのは毅。「9年間、総じて幸せだけれど、その中にも苦しいことつらいこと、いっぱいあったんですよね。でも僕らはそれをいつだって音楽やステージに昇華してきました」と偽らざる思いをBLUEに伝えながら、彼は「そんな僕らの一番の強みってなんだろう?って改めて考えたとき……クリエイティブなところでしょう。あとはイケメンなところ。これは自信持って言えます。でもこのタイミングで言える一番の強みって、一緒に僕らのエンタメを育ててくれた、BLUEの存在だなって思います。みんなが一緒にいてくれるのがすごく心強いです」とBLUEのことを見つめた。

SUPER★DRAGONとBLUE。(撮影:笹森健一)

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「俺たちは、大好きなメンバーとスタッフと、そしてBLUEと、もっと大きなものをつかみたいと思っているので。これからも隣にいてほしいと本気で思っています。これからはもっと最高になっていくので、一緒に歩んでほしいなって思います」。まっすぐな言葉でBLUEに語りかけ、挨拶を結んだ毅が最後にコールしたのは「BROTHERHOOD」。毅は「この場所に今いれるのは 仲間がいたからさ」という歌詞を「BLUEがいるからさ!」と歌い替え、9人はがっしりと肩を組んで絆を確かめ合った。最後に和哉は「これからもよろしく!」と言って曲を締めくくる。充実感いっぱいの表情でBLUEに手を振り、SUPER★DRAGONの歴史に刻まれる1日を終えた9人。毅は「何度でも言うけど、みんなと一緒にもっと大きな龍になるので!」と約束し「シングル、めちゃくちゃカッコいいので期待しててね!」と語りかけながらステージをあとにした。

セットリスト

「SUPER★DRAGON 9th Anniversary Special Event “999”」2023年12月22日 豊洲PIT

01. Pendulum Beat!
02. Monster!
03. WARNING
04. Don't Let Me Down
05. Burning in the nights
06. Purple Moon
07. Revolution
08. Reach the sky
09. BROTHERHOOD

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