24emotions、逆境を乗り越え初ワンマンライブを成功に導く

ガールズアイドルグループ24emotionsのワンマンライブ「圧倒的逆境を乗り越えろ！ ～初ワンマンライブで奇跡おこせミラコー～」が8月29日に東京・WWW Xで開催された。

GACKTからAKB48まで数々のアーティストに携わってきた鮫島巧プロデューサーが、本気でアイドルをプロデュースしようと昨年設立したAXY entertainment。24emotions、通称“にーよん”は、この事務所が送り出す最初のグループで、オーディションで選ばれたメンバーが半年ほどかけて厳しいレッスンを積み、その中から抜擢された5人が今年3月にステージデビューした。その後、スタイリッシュなビジュアル、パフォーマンスの路線を押し進め、YouTubeで公開したミュージックビデオの再生回数が大きく跳ね上がるなど国内外からの反響を得ているものの、固定ファンの数はまだ多くはなく、初のワンマンライブであるWWW X公演は彼女たちにとって大きな挑戦に。しかし、24時間生配信企画などでのメンバーの努力が実を結び、チケットは見事ソールドアウト。当日の会場は多くの観客でにぎわった。

ライブの開演時刻になると、24emotionsがダンサーとともにさっそうとステージに登場。現在、YouTubeでのMVの再生回数が100万回を突破している「mia mia」を1曲目に披露し、力強くライブの幕を開けた。さらに「Starring Me」をパフォーマンスし、ステージ上でレーザー照明が瞬く中、キレのあるダンスでオーディエンスを圧倒する。MCに移ると、メンバーは「こんなに集まってくれて本当にうれしいです。ありがとう！」と感謝の気持ちを言葉に。次のブロックでは24時間生配信企画を通して誕生した、両腕を回す振付が印象的な新曲「dig it, dig it」などが畳みかけられた。

ライブ本番を迎えるまでの苦労を振り返り、「この景色を見たら、信じてここまで突き進んできてよかったなって実感しまくってます」と感激した様子を見せた24emotions。ライブの中盤にはメンバーを1人ひとりフィーチャーするソロコーナーがスタートした。まずはバレエを9年間習っていたという最年少のピースフル・ユラが華麗なダンスを披露。クリティカル・サキは観客に振付をレクチャーしつつ、ハツラツとした歌とダンスを届けて会場に一体感を作り出す。フロアに朗らかな空気が流れたかと思いきや、セレニティー・クルミがヴォーグダンスを披露すると、その大人びたステージングに観客の視線が釘付けになった。スーパーハッピー・サクラは24emotionsのドキュメンタリー映像でナレーションを担当した声優、シンガーソングライターのMoeMiをゲストに迎え、ピアノの演奏に合わせてソロ歌唱。透明感のある伸びやかな歌声でグループのリードシンガーとしての実力を見せつける。ラストのアメイズド・ハルナはダンサーを率いてヒッピホップダンスに挑戦し、盛大な拍手と歓声を浴びた。

ソロコーナーを終えると、5人は再びステージ上にそろい、新曲「DDD」「Embrace」や、現在のクールなダンサブル路線の始まりとなった楽曲「Miracle Mirror」を堂々とパフォーマンス。涙をこらえつつ観客に感謝の思いを伝えたのち、暗闇の中にも必ず光はあるというメッセージを込めたナンバー「Because Of You」をエモーショナルに響かせた。アンコールの開始前には結成から現在までの軌跡をたどったドキュメンタリー映像が上映され、会場のムードがより一層引き締まる。そしてステージに再び姿を見せた24emotionsはグループ名を冠した楽曲「24emotions」を晴れやかにパフォーマンスし、大盛況のうちに初のワンマンライブを終えた。

なお、24emotionsは2024年1月26日に神奈川・KT Zepp Yokohamaでワンマンライブを開催する予定だ。