大阪・大阪城ホールとぴあアリーナMMで2公演ずつ、計4公演が行われ、3万5000人を動員したこのツアー。Eveは「ファイトソング」や「廻廻奇譚」といった人気曲や、ツアータイトルにもなっている「虎狼来」で満員の会場を沸かせた一方で、「杪夏」では花道の先でピンスポットライトを浴びながら心を揺さぶるような歌声を響かせた。また、このツアーではオーディエンスの声出しが解禁されたこともあり、「バウムクーヘンエンド」では盛大なシンガロングが発生。MCでは、広い会場にもかかわらず大声で語りかける観客とEveが会話をするひと幕もあり、またライブ本編の終了後にはアンコールを求める声にも一層熱が入っていた。
アンコールでEveとsuisが両サイドの袖からステージに現れた瞬間、驚いた観客から悲鳴にも似た歓声が沸き起こる。2人は2021年にロッテ「ガーナチョコレート」のキャンペーン「Gift」のテーマソングとして制作したコラボ曲「平行線」をライブで初めてパフォーマンス。寄り添うように優しい歌声を重ね合った。
歌い終えたsuisは「私がいつもやってるヨルシカは、歓声とかが基本的に上がらないバンドなので(笑)、人生初のすごい歓声をいただいて。ありがとうございます! うれしい」と観客のリアクションに感謝。「アンコールも初めてだから、気楽に出ようと思ってたのにすごく緊張しちゃって……」と続けると、Eveがすかさず「短パンだし、気楽な感じが出てるけどね(笑)」とツッコミを入れ、仲のよさを感じさせた。
さらに続けてsuisがリクエストした「僕らまだアンダーグラウンド」を2人で歌うことに。この曲はsuisがちょうどEveのことを知った時期にミュージックビデオが公開され、それを観たsuisは曲が胸に刺さり、運命のようなものを感じて「いつか一緒に歌えないか」と思っていたという。Eveとsuisは抜群の相性を見せながらこの曲を歌い、会場は大いに盛り上がった。
なおEveは、11月25日と26日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで自身最大規模のライブ「Eve Live 2023『花嵐』」を開催する。ぴあアリーナMMのツアーファイナルでアンコールもすべて歌い終えたEveは、最後に観客に「じゃあ、次はたまアリでお待ちしてます」と挨拶した。
Eve Live 2023「花嵐」
2023年11月25日(土)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
2023年11月26日(日)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
昭和マダムワンダー @Madam_wander
【ライブレポート】Eveツアーファイナルにヨルシカsuisがサプライズ出演、「運命を感じた曲」でコラボ披露(写真10枚) https://t.co/UFOGvGx65y