Negicco“辞めない選択”をした20年間の集大成、渋公を一面ネギ色に染める

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Negiccoの結成20周年を記念したワンマンライブ「Negicco 20th Anniversary Live ~MY LIFE is Negicco~ supported by サトウ食品」が、8月13日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で開催された。

「Negicco 20th Anniversary Live ~MY LIFE is Negicco~ supported by サトウ食品」東京公演の様子。

「Negicco 20th Anniversary Live ~MY LIFE is Negicco~ supported by サトウ食品」東京公演の様子。

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新潟公演のリハーサルの様子。

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3階席までネギライトで埋め尽くされたLINE CUBE SHIBUYA。

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7月20日に結成20周年を迎え、7月23日に地元新潟のホール会場・新潟県民会館 大ホール、そして8月13日のLINE CUBE SHIBUYAと2会場でアニバーサリーライブを行ったNegicco。新潟公演と同様に、東京公演もsugarbeans(Key)、末永華子(Piano, Cho)、千ヶ崎学(B)、設楽博臣(G)、岡本啓佑(Dr / 黒猫チェルシー)、高橋結子(Perc, Cho)、永田こーせー(Sax)、真砂陽地(Tp)、前田大輔(Tb)という強力な演奏メンバー・NEGiBANDがバックを固め、Negiccoの晴れ舞台を華やかなサウンドで彩った。円形のスクリーンやライブのロゴをあしらったせり出しステージといった舞台装置は新潟と同様。映像を挟むインタールードなどおおまかな構成は2公演共通だったが、セットリストは細かく異なり、のどかな楽曲が多かった新潟公演に対し、東京公演にはさまざまなアーティストとのコラボレーションによる化学変化で生まれた先鋭的な楽曲が多く含まれていた。

紗幕に映るNegiccoのシルエット。

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Negicco

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結成20周年記念ミニアルバム「Perfect Sense」に収録されたインストナンバー「Neggy's House」「Make Up Promenade」が流れる中、ステージを覆う紗幕の向こうではバンドメンバーがスタンバイ。スクリーンにはNegiccoの20年の歩みをテクニカルに編集した映像が流れ、およそ2000人が集う場内には高揚感を表すように緑と白の“ネギライト”が点灯する。そしておなじみのオープニングナンバー「Make Up Prelude」がバンドの生演奏で鳴らされ、紗幕にはNao☆、Megu、Kaedeのシルエットが。大歓声の中で紗幕が落とされ、矢野博康プロデュースによる2014年のシングル曲「トリプル!WONDERLAND」でライブは華々しく幕を開けた。続く堂島孝平提供曲「愛、かましたいの」ではメンバーの愛らしいアクションに場内は大盛り上がり。この20周年公演では観客の発声も解禁となり、観客はメンバー全員の出産を経て本格的に再始動したNegiccoに「おかえり」を伝えるように盛大なコールを届けた。

Negicco

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コールを受けるNEGiBAND。

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「初めて来たけど、3階席まであるんだね」と広い会場からくまなく届く声援にNegiccoは大喜び。挨拶がてらのMCではNao☆が間違えて男子トイレに入った話で必要以上に盛り上がるも、「みんな思い出したでしょ? Negiccoの現場を」というNao☆の言葉に観客も納得の様子。バンドメンバー紹介の際は「今日は特別バージョンで」と、Meguのレクチャーに合わせて「シュガビーン!」「華ちゃーん!」「ちがちゃーん!」など1人ひとりにコールが送られた。小西康陽が10年ぶりに書き下ろした「お久しぶりです・お元気ですか」でライブを再開させたNegiccoは、小西楽曲「アイドルばかり聴かないで」を連続で歌い、場内をハッピーなムードで包み込む。東新レゾナントによるトロピカルなインスト「vermilion sands」を挟み、田島貴男(Original Love)提供のサマーチューン「サンシャイン日本海」、オカモトコウキ(OKAMOTO'S)書き下ろしの新曲「それって魔法かも?」へ。さらにOrlandとのコラボによる2015年のナンバー「Do-De-Da ~Trimondo Negimina~」、コロナ禍に唯一リリースされたシングル「午前0時のシンパシー」、長年にわたりNegiccoに楽曲を提供しているプロデューサーconnieの最新楽曲「ル・ルーラは愛の言葉」、西寺郷太(NONA REEVES)提供による2013年のシングル曲「愛のタワー・オブ・ラヴ」と、Negiccoの歴史を感じさせる新旧のバリエーション豊かな楽曲が次から次へと披露された。

Negicco

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休憩のくだりが始まったことを察知し観念するMegu。

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一斉にラインダンスする観客とNegicco。

一斉にラインダンスする観客とNegicco。[拡大]

インタールード「high-rise」を挟み、後半戦の口火を切ったのは、2015年発売の2ndアルバム「Rice&Snow」収録曲「BLUE, GREEN, RED AND GONE」だ。三浦康嗣(□□□)によるドラムンベース調のアレンジをNEGiBANDがテクニカルに再現。Negiccoの3人は複雑に絡み合うコーラスワークを聴かせ、息を呑むように聴き入っていた観客は演奏が終わると同時に大歓声を上げた。Negiccoはその後も「江南宵唄」「I AM A PUNK!」でコロナ禍のブランクを感じさせないキレのあるパフォーマンスを見せたが、MCに入れば「今お盆でしょ。みんな何してるの! ご先祖様を祀る日でしょ!」と唐突に観客を叱ったり、「ご先祖様もいらしているのではないでしょうか。みんなのご先祖も合わせれば、LINE CUBEのキャパが2000だから、4000人来てるってことだよ。おじいちゃーん! おばあちゃーん!」と独自の理論で来場者数を水増ししたりと、いつも通りの牧歌的なムードに。新潟公演で生まれた「Meguが1人で話しているとNao☆、Kaede、NEGiBANDが一斉に休憩に入る」という不思議なノリが東京公演でも発生し、ホール内は変なムードに包まれた。気を取り直したMeguは「ラストスパート、いっちゃってもいいですか?」と呼びかけ、「光のシュプール」からライブは再び怒涛の展開へ。「ネガティヴ・ガールズ!」「さよならMusic」とライブ定番のアッパーチューンが畳みかけられ、代表曲「圧倒的なスタイル」ではおなじみのラインダンスが1階席から3階席まで広がる圧倒的な光景が作り上げられた。

Kaede

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Megu

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Nao☆

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「いやあ、すごいね。めちゃくちゃ声が聞こえた。帰ってきたね」と、Kaedeはかつてのライブの光景が戻ってきたことにしみじみ。そしてライブ前日にNHK総合で放送されたNegiccoの密着ドキュメンタリー「Dearにっぽん『光の中で、わたしたちは ~新潟 アイドル3人の決意~』」について触れ、Nao☆は思わず涙ぐむ。長期間にわたって行動をともにし、この日も番組と関係なくライブの手伝いに来ていたというNHKのスタッフに3人は改めて感謝を述べた。ドキュメンタリーの中で「20周年ライブが終わったら自分は辞める決断をしているかもしれない」と不安を語っていたKaedeは、「小学校6年生のときに始めて……Negiccoが人生になったような、改めてすごいことだなと思います。いろんな方がサポートしてくださって、ここまで来ることができました。これからもNegiccoとしてがんばっていければいいなと思いますので、ぜひ応援よろしくお願いします」と新たな決意を口にする。Meguは「20年の間にたくさんいろんなことがありましたね。大変だなと思うとき、逃げ出したいなと思うときもありましたが……うん。20年続けてきて、私は今がすごく幸せです。続けてきてよかったなと思います! 21年目、22年目、23年目、私たちも知らないNegiccoを一緒に寄り添って見守っていただけたらうれしいです」と笑顔を見せ、Nao☆は「1カ月限定のユニットとしてデビューしたNegiccoがまさか20周年を迎えて、LINE CUBE SHIBUYA、新潟県民会館という夢にも見ていなかったステージで皆さんにお祝いしてもらっているこの景色を見ることができて、本当にうれしかったです。『辞めない選択』を皆さんがさせてくれたから、今こうしてステージに立てているんです。Negiccoを支えてくださるすべての方に感謝の気持ちでいっぱいです」と思いを伝えた。加えてNao☆は「次は25周年かな? 3人でどんなときも支え合ってきたネギは折れませんでした。これからもがんばります」と未来を期待させるメッセージを残し、観客を喜ばせた。

「Negicco 20th Anniversary Live ~MY LIFE is Negicco~ supported by サトウ食品」東京公演の様子。

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ジャンプするNegicco。

ジャンプするNegicco。[拡大]

ミト(クラムボン)が書き下ろした穏やかなラップナンバー「サークルゲームのなかで」を歌い、ホール内を優しい空気で満たしたNegicco。最後の1曲「雫の輪」ではたっぷりエコーを含んだ3人の澄んだ歌声が響き渡り、神秘的なムードを作り上げた。メンバーがステージを去ると、やがて「アンコール、ネギ!」と懐かしいコールがじわじわと広がり、スクリーンには「君の代わりはどこにもいない」と歌詞の一節が浮かぶ。声援に応えて再びステージに上がったNegiccoとNEGiBANDはそのフレーズがサビで歌われる「I LOVE YOUR LOVE」をパフォーマンス。続く「ねぇバーディア」ではNegiccoからファンへのメッセージが刻まれた銀テープが盛大に発射され、場内をきらびやかに飾った。大歓声に包まれる中、Nao☆は「Negiccoからビッグニュースがありまーす!」と、サトウ食品が来年の正月に向けて販売する「サトウの鏡餅」の新CMへの出演が決定したことを報告。さらにMeguからは年末の恒例イベント「私をネギーに連れてって in Naeba」がサトウ食品協賛のもと4年ぶりに開催されることもアナウンスされた。大喜びの観客に向けて、Negiccoはさらにもう1曲「私をネギーに連れてって」を歌い、2時間40分におよんだステージをにぎやかに締めくくった。

終演直後のNegicco。

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この東京公演の模様は、舞台裏の様子も加えて10月8日にCSテレ朝チャンネル1で放送される。またSpotifyではNegiccoが公式に作成した両公演のプレイリストが楽しめる。

-2023.08.13 LINE CUBE SHIBUYA- Negicco 20th Anniversary Live ~MY LIFE is Negicco~ supported by サトウ食品

-2023.07.23 新潟県民会館 大ホール- Negicco 20th Anniversary Live ~MY LIFE is Negicco~ supported by サトウ食品

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「Negicco 20th Anniversary Live~MY LIFE is Negicco~ supported by サトウ食品」2023年8月13日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)セットリスト

オープニング:Neggy's House~Make Up Promenade~Make Up Prelude
01. トリプル!WONDERLAND
02. 愛、かましたいの
03. お久しぶりです・お元気ですか
04. アイドルばかり聴かないで
05. vermilion sands
06. サンシャイン日本海
07. それって魔法かも?
08. Do-De-Da ~Trimondo Negimina~
09. 午前0時のシンパシー
10. ル・ルーラは愛の言葉
11. 愛のタワー・オブ・ラヴ
12. high-rise
13. BLUE, GREEN, RED AND GONE
14. 江南宵唄
15. I AM A PUNK!
16. 光のシュプール
17. ネガティヴ・ガールズ!
18. さよならMusic
19. 圧倒的なスタイル
20. サークルゲームのなかで
21. 雫の輪
<アンコール>
22. I LOVE YOUR LOVE
23. ねぇバーディア
24. 私をネギーに連れてって

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sugarbeans @sugabin

あの日が思い出されますね。終演後の3人には泣かされました。 https://t.co/736tnafmWX

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