今年結成25周年を迎えたことを記念して6月にリアレンジアルバム「REARRANGE THE BACK HORN」をリリースした
会場のシックな雰囲気に合わせてモノトーンのシャツやジャケットスタイルでメンバー4人とサポートを務める曽我淳一(Key)がステージに登場。松田晋二(Dr)が細かくハットを刻み、「冬のミルク」でライブをスタートさせる。メンバーも観客も全員が着席してのライブは、25年のキャリアの中でも初めてのこと。しかも会場はBillboard Live TOKYO。慣れないライブに戸惑う素振りを見せつつも、メンバーはバンドの新たな1ページを楽しむように演奏を届けていった。
彼らは、山田将司(Vo)のがなり声が特徴だった「幾千光年の孤独」を憂いを帯びたアダルトなボーカルで生まれ変わらせ、「美しい名前」では大胆にイントロをカットするアレンジで楽曲に新たな息吹を吹き込む。また「ファイティングマンブルース」では菅波栄純(G)が気持ちよさそうに鳴きのギターソロを炸裂させ、直後のMCで岡峰光舟(B)に「ここから見てもいい顔でソロ弾いてたね」とツッコまれていた。そのMCではやはり着席スタイルでのライブが話題に。長時間椅子に座りっぱなしとなるため、菅波の椅子がクッション性のあるものに変更されたことが明かされたほか、菅波の音頭で乾杯するひと幕もあった。
ライブは岡峰の奏でるアコースティックベースが温かなミディアムナンバー「夕暮れ」で後半戦に突入。「光の結晶」「罠」と続くと、着席ながらも熱気が場内に充満していく。「夢の花」では躍動するリズム隊の演奏の上をファンキーなギターと山田のスキャットが滑走し、大盛り上がりとなった。
紅潮した客席のファンを見渡した山田は「THE BACK HORN、25周年を迎えることができました。『THE BACK HORNは変わった』と思う人もいるかもしれないけど、変わってもいいと思っていて」と語り始める。「ただ逃げたりせずに一緒にがんばっていこうという気持ちは持ち続けているつもりです」と言葉をつなげ、「どんなときでも、みんなが嫌なことを忘れられる楽しいライブをこれからも作っていけたらと思います」と決意を口にした。本編ラストは25周年を記念して作られた「Days」、アンコールでは「サイレン」が届けられ、ライブは幕引き。終演後の場内には、普段の公演とは異なる余韻が充満していた。
THE BACK HORN「『KYO-MEIワンマンツアー』~REARRANGE THE BACK HORN~」2023年7月30日 Billboard Live TOKYO セットリスト
01.冬のミルク(Rearrange)
02.幾千光年の孤独(Rearrange)
03.ガーデン(Rearrange)
04. 美しい名前(Rearrange)
05. 幻日(Rearrange)
06. ファイティングマンブルース(Rearrange)
07. 夕暮れ(Rearrange)
08. 羽根~夜空を越えて~(Rearrange)
09. 光の結晶(Rearrange)
10. 罠(Rearrange)
11. 夢の花(Rearrange)
12. Days
<アンコール>
13. サイレン(Rearrange)
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ライブレポート掲載!
THE BACK HORN
「KYO-MEIワンマンツアー」
〜REARRANGE THE BACK HORN〜
7/30(日)at 東京・Billboard Live TOKYO
「ナタリー」
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