長瀬が3月から東京・下北沢各所で行ってきたライブシリーズ「Form」の集大成として行われた「Home」。このライブでは、2次元と3次元を行き来するステージが展開された。
開演時刻を迎え、画面に映し出される下北沢駅前の風景。カメラはゆっくりと歩みを進め、mona recordsにたどり着く。長い階段を上り、入口のドアの前に立った瞬間、画面はブラックアウト。映像が実写からバーチャルに切り替わる。
mona recordsの室内を模した仮想空間に現れる長瀬。「駆ける、止まる」でライブをスタートさせた彼女は「ここは2次元と3次元が混ざり合う漂流次元空間です。この数カ月『form』が残してきた長瀬の痕跡を、一緒に楽しんでいきましょう」と話す。「アーティフィシャル・アイデンティティ」では「もしも わたしAIだって 一喜一憂 プログラムだって」という一節が歌われ、2次元と3次元だけでなく、AIと人間の境界線までもが曖昧になった。
「とろける哲学」が始まるとバーチャル空間は書斎に変貌。光り輝く猫に囲まれながら、長瀬がテクニカルなフレーズを歌い上げた。
ここで映像は、再び実写に切り替わる。アコースティックギターを抱えた長瀬は下北沢の路上で「微熱煙」を披露。アンニュイな歌声と乾いたアコギの音が、夜の街に響き渡った。彼女は最後に、東京・LIQUIDROOMで初の有観客ワンマンライブ「Eureka」を開催することを告知。「また同じ次元でお会いしましょう」という長瀬の言葉で、オンラインライブは幕引きとなった。
長瀬有花「Home」2023年6月11日 セットリスト
01. 駆ける、止まる
02. アーティフィシャル・アイデンティティ
03. とろける哲学
04. アフターユ
05. 白昼避行
06. 異世界うぇあ
07. やがてクラシック
08. 宙でおやすみ
09. プラネタリネア
10. 微熱煙
長瀬有花 LIVE "Eureka"
2023年8月25日(金)東京都 LIQUIDROOM
音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】長瀬有花、2次元と3次元の下北沢往来(写真37枚)
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