coldrain、3年ぶり「BLARE FEST.」で仲間たちと熱演「ラウドロックを最後の一息までやってやる」

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coldrainが主催するフェス「BLARE FEST.2023」が2月4、5日に愛知・ポートメッセなごやで開催された。この記事では2日目の模様をレポートする。

coldrain(撮影:ヤマダマサヒロ)

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3年ぶりの開催となった今回の「BLARE FEST.」には、2日間で国内外から計34組のアーティストが集結。2日目はcoldrainをはじめ、マキシマム ザ ホルモン東京スカパラダイスオーケストラALIなどの錚々たる面々が「FIRE STAGE」「WATER STAGE」「THUNDER STAGE」の3ステージに分かれて白熱のパフォーマンスを届けた。

猪狩秀平(G, Vo / HEY-SMITH)(Photo by HayachiN)

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ハルカミライ(Photo by SHOTARO.)

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FIRE STAGEのトップバッターはHEY-SMITH。猪狩秀平(Vo, G)は「今日はいくら大声出してもいい。叫んでもいい。お前らの自由や!」とオーディエンスに呼びかけると「We sing our song」でライブをスタートさせた。HEY-SMITHはその後、「Be The One」「Don't Worry My Friend」を立て続けにプレイ。「フェス1発目なんて何年もやっていない。フェスの空気を作るバンドとして、オレたちにまかせとけ!」とMCを挟み、ラストの「Endless Sorrow」まで終始観客を歌い踊らせてステージをあとにした。WATER STAGEの一番手を務めたハルカミライは、リハーサルと本編で「ファイト!!」を数回演奏したりと自由奔放なライブを展開。「春のテーマ」では見知らぬ客同士が肩を組んで左右に揺れる場面もあり、一体感のあるステージが繰り広げられた。

ROTTENGRAFFTY(Photo by Taka"nekoze photo")

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東京スカパラダイスオーケストラとMasato(coldrain)。(Photo by SHOTARO.)

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ROTTENGRAFFTYのN∀OKI(Vo)は「いろいろ変わった。ちょっとずつ進んできた。ここに立っていることがすべて、まだまだ塗り替えていこうぜ!」とひと言。「ハロー、ハロー」では、N∀OKIの言葉に観客がスマートフォンのライトを灯して応えた。ロットンはその後、「金色グラフティー」で大合唱を巻き起こしてステージをあとにした。オレンジ色のスーツを纏ってWATER STAGEに登場した東京スカパラダイスオーケストラは、「DOWN BEAT STOMP」を演奏して会場にダンスフロアを作り出す。後半には細美武士がゲストボーカルを務める楽曲「Diamond In Your Heart」を、この日は特別バージョンとしてMasato(coldrain)を迎えて披露。ここでしか聴けないスペシャルコラボに会場は沸き上がった。

ちゃんみな(撮影:コシバタツキ)

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ロブ・ダミアーニ(Vo / Don Broco)(Photo by SHOTARO.)

ロブ・ダミアーニ(Vo / Don Broco)(Photo by SHOTARO.)[拡大]

今年の「BLARE FEST.」唯一の女性ソロアーティストであるちゃんみなはFIRE STAGEの3番目に登場。彼女は「呼んでいただいて感謝してます。女性ソロアーティストは私だけって聞いたんですけど、ホントですか? ギラギラトゲトゲの華を添えます」と話すと、その言葉通りグラマラスな歌唱とダンスで観客を魅了した。続いてWATER STAGEに現れたのは、イギリス発のロックバンド・Don Broco。彼らはオルタナティブロックを軸に、電子音を取り入れたミクスチャーサウンドでオーディエンスの体を大きく揺らした。

MAH(SiM)とMasato(coldrain)。(撮影:コシバタツキ)

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渋谷龍太(Vo / SUPER BEAVER)(撮影:青木カズロー)

渋谷龍太(Vo / SUPER BEAVER)(撮影:青木カズロー)[拡大]

SiMはハードなロックナンバー「Blah Blah Blah」を繰り出して序盤から大合唱を生み出す。MCではMAH(Vo)が「俺たちを読んでくれた名古屋代表・04 Limited Sazabysありがとう!」と冗談交じりに話して会場の笑いを誘った。その後は「格の違いを見せつける!」と言い放ち、アメリカのビルボードチャートで1位を獲得した「The Rumbling」をプレイ。壮大かつラウドな音像で観客の心を射抜き、ラストの「f.a.i.t.h」ではMasatoを招いてすさまじいシャウト合戦を繰り広げた。SUPER BEAVERは「名前を呼ぶよ」で会場に一体感をもたらすと、「証明」「青い春」「ひたむき」を続けてプレイし、観客1人ひとりと対峙するかのような白熱のパフォーマンスを展開。渋谷龍太(Vo)はcoldrainについて「いい日だなあ。気が付けば15年の仲です。coldrainは心が優しくて、友達思いで、温かい人たちです」と語り、最後は「ありがとう」をまっすぐに届けてステージを降りた。

マキシマムザ亮君(歌と6弦と弟 / マキシマム ザ ホルモン)(撮影:浜野カズシ)

マキシマムザ亮君(歌と6弦と弟 / マキシマム ザ ホルモン)(撮影:浜野カズシ)[拡大]

「BLARE FEST.」最終日、FIRE STAGEのトリを務めるのはマキシマム ザ ホルモンだ。彼らは1曲目に「my girl」をセレクトすると、観客全員を“膣ジャンプ”の渦に巻き込む。MCではダイスケはん(キャーキャーうるさい方)が「ブレアは俺たち初めて、Zepp NagoyaでツーマンしたときにMasatoから公開オファーをもらった。何かが大きく変わろうとしている2023年!」と興奮気味に語った。ホルモンはラストスパートで「シミ」「恋のスペルマ」といったキラーチューンを畳みかけ、オーディエンスを十分に温めて大トリのcoldrainにバトンを渡した。

coldrain(撮影:ヤマダマサヒロ)

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そしてホストであるcoldrainはほぼ定刻にWATER STAGEに登場。Masato、Y.K.C(G)、Sugi(G, Cho)、RxYxO(B, Cho)、Katsuma(Dr)の5人は息を合わせると、「VENA」でライブの幕を開けた。昨年発表の最新アルバム「Nonnegative」から「Help Me Help You」が届けられると、客席からハンドクラップと大合唱が沸き起こった。Masatoは2日間のステージを振り返り「音楽ってやべーよな。音楽でこれだけ仲間が増えたんだぜ。しんどくなっても助けてくれるんだぜ。夢は支えてくれるんだぜ。俺は声が心に響いたよ。昨日、今日で声の大切さを知った」と感慨深そうに語った。本編ラストに披露された「The Revelation」では、盟友であるCrossfaithのKoie(Vo)が登場。MasatoとKoieは向かい合いながら「The Revelation」を熱唱した。

鳴り止まないアンコール応えて再びステージに現れたcoldrainは「名古屋で音を止めるわけにはいかない。失敗しても、燃え尽きた方がマシ。ラウドロックを最後の一息までやってやる!」と告げると、天井から火花が舞い落ちる中、「Before I Go」をエモーショナルにパフォーマンスした。Masatoは「ブレア、来年は確実にやりません。もっと強くなって、来年この時期に(日本)ガイシホールでワンマンをやらせてもらいます!」と告知しつつ、「次のブレアはマスクなんてねぇよな?」と呼びかけてラストナンバー「Final destination」を披露。すべての感情を出し切った圧巻のステージングで3年ぶりの「BLARE FEST.」を締めくくった。

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