「めちゃくちゃ一緒に音楽できている感じがする」SUPER BEAVER、過去最大アリーナツアーに幕

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SUPER BEAVERが、12月24、25日に愛知・ポートメッセなごや 新第一展示館でツアー「都会のラクダSP ~東京ラクダストーリービヨンド~」 の最終公演を行った。

SUPER BEAVER(撮影:青木カズロー)

SUPER BEAVER(撮影:青木カズロー)

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10月の神奈川・横浜アリーナ公演から始まった「都会のラクダSP ~東京ラクダストーリービヨンド~」 は、バンド史上最大規模のアリーナツアーで、4都市で全8公演が行われた。この記事では、25日のファイナル公演の模様をレポートする。

SUPER BEAVER(撮影:浜野カズシ)

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藤原“34才”広明(Dr)の大きなカウントを合図にライブの幕が開くと、音を重ねる柳沢亮太(G)、上杉研太(B)、藤原の姿が彼らの後方に設置された特大のLEDビジョンに映し出される。轟音とともに高まっていくテンションをオーディエンスがクラップの音で示すと、渋谷龍太(Vo)がステージに姿を見せた。ステージ中央から延びる花道をゆっくりと進む彼がスタンドマイクの前に立つシルエットが浮かび上がり、バンドが1曲目に届けたのは「東京流星群」。広い会場にミラーボールの光がきらめく中で高らかに鳴り響くサウンドに、客席は一瞬にして熱狂に包まれた。

渋谷龍太(Vo)(撮影:青木カズロー)

渋谷龍太(Vo)(撮影:青木カズロー)[拡大]

オープニングナンバーを終えて名乗りを上げた4人のテンションは初っ端から最高潮で、彼らは熱量の高い演奏で「スペシャル」「証明」をまっすぐに届けてゆく。渋谷は「届いてますか?」「届いてる?」と後方の客席にもアピールし、会場中のファンを1人残らず惹き付け「一緒に歌うことはできないけれど、それ以外の方法で気持ちを伝えて。俺たちにくださいね! もらったものは200倍にして返しますから!」と訴えた。

柳沢亮太(G)(撮影:浜野カズシ)

柳沢亮太(G)(撮影:浜野カズシ)[拡大]

「今までいろんなところでもらった気持ちをここで爆発させられたらいいかなと思います」と“過去最高の夜”を渋谷が約束すると、柳沢は「さあやろうか!」と再度気合いを入れ、続く「ラヴソング」へ。藤原が鳴らす軽やかなタンバリンの音に乗せてステージをくまなく歩く渋谷は、1人ひとりに語りかけるように歌ってオーディエンスの幸せを願った。バンドメンバーのパワフルなシンガロングが疾走感を加速させた「突破口」を経て、ステージ前方から無数のファイヤーボールが噴き出す中、「VS.」では柳沢がエッジーなギターソロを轟かせて会場のテンションを一層引き上げてゆく。

上杉研太(B)(撮影:青木カズロー)

上杉研太(B)(撮影:青木カズロー)[拡大]

「俺たちは責任もって、あなたの楽しいと、ドキドキと、ワクワクを2時間かけて守りにきました」と、ステージに立つ4人の強い意志をここで改めて表明した渋谷は、オーディエンスのさらなる“楽しい”を引き出すために新曲を用意してきたことを告げた。ここで披露された新曲「ひたむき」は、エネルギーに満ちた演奏と歌唱で「いつだって今日が人生のピーク」と聴く者を鼓舞する楽曲。舞台上から放たれるポジティブなパワーに応えるように、オーディエンスは両手を挙げて音に身を委ねていた。

藤原“34才”広明(Dr)(撮影:浜野カズシ)

藤原“34才”広明(Dr)(撮影:浜野カズシ)[拡大]

ステージ上から放射状に広がる光の線が、豊かなボーカルワークで曲を歌い上げる渋谷の姿をはっきりと照らした「未来の話をしよう」がプレイされると、ライブも折り返し。バラードナンバー「人として」では壁面のLEDビジョンに歌詞が映し出され、スポットライトに照らされた4人はめいっぱいに思いを乗せたバンドアンサンブルを放ち、オーディエンスを釘付けにする。柔らかなアルペジオの音色が響き渡った「your song」を届け終えると、渋谷は笑顔で会場を見渡し「めちゃくちゃ、一緒に音楽できている感じがしています」と、ステージに熱視線を注ぐファンに感謝を伝える。上杉は「人生でこんなに集中して何かと対峙するクリスマスは人生で初めて」と興奮気味に語り「これからもまだまだバンドは動いていくので、楽しみに付いて来てください!」と呼びかけた。

SUPER BEAVER(撮影:青木カズロー)

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渋谷考案による“ジャンプ練習”で会場中がウォーミングアップすると「俺はあなたとライブハウスを作りたいんだよ!」という渋谷の叫びを合図にライブは「美しい日」で怒涛のラストスパートへ。両手を挙げて大きくクラップするファンを渋谷は花道の先で見つめ、柳沢は「さっきよりも高いジャンプを!」と呼びかける。ステージの両サイドへと駆け出した上杉と柳沢が力強く声を重ねてなだれ込んだ「秘密」では、渋谷が「1対1で音楽やりましょう、かかってこい!」とオーディエンスを鼓舞し、希望に満ちた歌声を響かせた。

SUPER BEAVER(撮影:浜野カズシ)

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ラストスパートを前に、ファンと支え合う関係性で活動ができていることの感謝を言葉を尽くしてオーディエンスに伝えた渋谷。ムービングライトのドラマティックな演出の中、「東京」で柳沢と息の合ったハーモニーを響かせると「準備はいいか? 安心して俺たちに付いて来い!」と「青い春」を投下して勢いを加速させる。上杉と柳沢もこの曲では花道へと飛び出して、オーディエンスの熱狂が伝わるクラップの波を間近で見つめていた。最高潮の盛り上がりの中で届けられた本編のラストナンバーは「最前線」。ステージをくまなく歩き、すべてのエネルギーを放出するような力強いパフォーマンスで明日へ進む人々の背中を思い切り押した彼ら。そんな4人の勇姿をさらに輝かせるように、勢いよく噴き上がる銀色の紙吹雪がステージを彩っていた。

SUPER BEAVERのツアーファイナルの様子。(撮影:青木カズロー)

SUPER BEAVERのツアーファイナルの様子。(撮影:青木カズロー)[拡大]

鳴り止まない拍手に応えステージに再登場した4人は、アンコールで「ロマン」を披露。渋谷は「俺たち“で”、SUPER BEAVERだ!」と客席に手を伸ばし、強力なエールと再会への願いを歌に乗せて届けた。そして渋谷は「最後にひと言。めっちゃ愛してます!」と告げてステージを去る。渾身のパフォーマンスで2時間を駆け抜けた柳沢、上杉、藤原は互いに向き合って音を重ね「最高でした!」と思い切り感謝を叫んでこの日のライブに幕を下ろした。

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SUPER BEAVER「都会のラクダSP ~東京ラクダストーリービヨンド~」2022年12月25日 ポートメッセなごや 新第一展示館 セットリスト

01. 東京流星群
02. スペシャル
03. 証明
04. ラヴソング
05. 突破口
06. VS.
07. ひたむき
08. 名前を呼ぶよ
09. 未来の話をしよう
10. 人として
11. your song
12. 美しい日
13. ライラヴユー
14. 秘密
15. 東京
16. 青い春
17. 最前線
<アンコール>
18. ロマン

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