クラファン385%達成！a flood of circleがフリーライブで13曲熱演の大盤振る舞い

a flood of circleが昨日10月20日に東京・代々木公園野外音楽堂にてフリーライブ「I'M FREE 2022」を開催した。

「今のa flood of circleを多くの人に見てもらうこと」を目的に企画されたこのライブ。開催に向けて、経費と映像作品の制作費を募るクラウドファンディング企画「I'M FREE 基金」も行われ、目標金額300万円という設定に対して1150万円超えという385%の達成率を記録した。

そして迎えたライブ当日。クラウドファンディング成功という後押しを受けてか、この日は快晴に恵まれ、開演時刻が近付く頃には美しい夕闇がステージを包み込んだ。秋らしい凛とした空気が漂う中、a flood of circleのSEとしてお馴染みのBeck, Bogert & Appiceの「Superstition」が公園一帯に響きライブがスタート。観客の熱烈な歓迎を受けた4人は、佐々木亮介（Vo, G）の「おはようございます。a flood of circleです！」という挨拶を皮切りに爆音で「GO」を奏でた。

4人がステージから放つエネルギーと開放感のある音に誘われるように、ステージ前にオーディエンスが集まり、弧を描くようにしながら人だかりが広がっていく。佐々木はその景色を前に「行こうぜ！」と上機嫌で叫び、渡邊一丘（Dr）、HISAYO（B）、アオキテツ（G）もフルスロットルのプレイで応戦。4人はキャリアに裏打ちされた豪胆で勢いのあるアンサンブルで、オーディエンスを惹き付けた。血気盛んな十八番とも言えるロックンロールチューンを披露する一方で、月を思わせる温もりのある照明演出を交えa flood of circle流のロマンチックなラブソング「Honey Moon Song」を届けたり、ポジティブなメッセージを込めた「世界は君のもの」を熱唱したり、空に星が瞬く中で爽快な「北極星のメロディー」を丁寧に紡いだり、さまざまなタイプの楽曲をパフォーマンスしたa flood of circle。ライブの折り返しでは、「Party Monster Bop」と名付けられた新曲も披露する太っ腹ぶりでファンを歓喜させた。なお新曲披露だけにとどまらず、a flood of circleはライブの終盤でニューアルバム「花降る空に不滅の歌を」のリリースと全国ツアー決定という新情報を告知。「今のa flood of circleを多くの人に見てもらうこと」という本来の目的を達成しつつ、未来についても提示した。

無料とは思えないボリューミーなライブを締めくくったのは、タイトルにも冠されている「I'M FREE」。約10年前にリリースされ、「形ないものを爆破しにいく 壊さなきゃ始まんないから」と宣言するアグレッシブな1曲をステージに刻み付けるように奏でたのち、メンバーはステージをあとにした。佐々木は去り際に「We are free! I love you」と叫びファンに愛を伝えていた。