sumikaとヒゲダンが豊洲PITで対バン!お互いの楽曲カバーも飛び出した特別な夜

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sumikaが9月12、13日に東京・チームスマイル・豊洲PITで対バンイベント「TOOY」を開催。1日目にはOfficial髭男dism、2目にはKroi、w.o.d.、ズーカラデルが出演した。この記事では1日目の公演の模様をレポートする。

sumikaとOfficial髭男dism。(撮影:後藤壮太郎)

sumikaとOfficial髭男dism。(撮影:後藤壮太郎)

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Official髭男dismのライブの様子。(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

Official髭男dismのライブの様子。(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)[拡大]

まずはヒゲダンが温かな拍手に迎えられてステージに登場。ハンドクラップに包まれながら「Universe」を華やかに演奏してイベントのオープニングを彩った。高らかなホーンのサウンドで「宿命」が始まると、オーディエンスは音に乗って一斉に手を上下に揺らす。藤原聡(Vo, Piano)は「長いことライブハウスという場所に帰ってくることができないままでいました。その間ライブハウスでみんなと近い距離で熱を一緒に高めていくようなライブをずっとやりたかった。sumikaのみんなが、そして君たちが、僕たちヒゲダンをライブハウスに連れて帰ってくれました。本当にありがとう」とフロアを見渡し、「今日はみんなででっかい声を出して歌おうと言うにはちょっとまだ時代が追いつかなかったかもしれないけど、それでも生の音を一緒に楽しもうって集まってくれたみんなとだったら、心の声と手から出るでっかい音で最高の夜を作れると思います! ましてや、それが俺たちヒゲダンとsumikaとあなたたちのスリーマンライブなら、絶対ヤバいライブになること間違いないよな!」と断言した。

藤原聡(Vo, Piano / Official髭男dism)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

藤原聡(Vo, Piano / Official髭男dism)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)[拡大]

「115万キロのフィルム」を伸びやかに歌い上げたあと、藤原は「メモリアルな夜だからこそ、今から彼らの曲をちょっとだけ歌わせてほしいなと思います」と告げる。「めちゃくちゃ悩んだけど、だんだん夜が涼しくなっていってさ、そのうちお昼もだんだん涼しくなっていって。特に今の日本はすぐ寒くなるじゃん。そんな予感があるからこそ、彼らの曲の中でとても美しいメロディと言葉でその季節を彩ってくれる曲があるので、その曲をやりたいと思います」と藤原が前置きをして、鍵盤の弾き語りで歌い始めたのはsumikaのバラードナンバー「願い」。切ない歌声とエモーショナルな鍵盤の音色で紡がれる特別な演奏にオーディエンスはじっくりと聴き入っていた。

その後もヒゲダンは「Pretender」や「Cry Baby」といったヒットナンバーを惜しむことなく次々とパフォーマンス。後半にはsumikaのナンバー「ふっかつのじゅもん」のカバーを披露し、小笹大輔(G)が熱いギターソロで魅せると、藤原もハイテンションでマイクスタンドを高々と持ち上げてフロアの熱気を煽った。スカアレンジでの「ノーダウト」を経て、「Stand By You」ではオーディエンスの手拍子によって会場がひとつになる。そしてヒゲダンは「I LOVE...」で温かな空気を生み出したあと、ラストナンバー「ミックスナッツ」へ。晴れやかな歌声とエネルギッシュなサウンドを届け、メンバーは手を振ってステージを去って行った。

片岡健太(Vo, G / sumika)(撮影:後藤壮太郎)

片岡健太(Vo, G / sumika)(撮影:後藤壮太郎)[拡大]

ヒゲダンからバトンを受け取ったsumikaは「Lovers」で軽快にライブをスタート。さらに「フィクション」を続け、特別な夜をファンタジックに彩った。そしてsumikaは勢いを加速させるようにアッパーチューン「1.2.3..4.5.6」「ペルソナ・プロムナード」を連投して会場を瞬く間にヒートアップさせる。片岡健太(Vo, G)は「ついに来ちゃったね、この日が! 楽しみにしてたんだけどさ、今日のこと。今日が終わったら夏休みが終わっちゃうような気がして」と話し、「とにかくヒゲダン、ヤバかったね! 彼らはスポーツみたいな感動があるよね。『ゴール!』『ホームラン!』みたいな。だって彼ら、今日ゴールとホームランしかやってないじゃん。バントとかなかったもんね。全部ゴールとホームラン。めちゃくちゃカッコいいバンドに刺激を受けました。ヒゲダンのみんなありがとう!」と賛辞を送った。

小川貴之(Key, Cho / sumika)(撮影:後藤壮太郎)

小川貴之(Key, Cho / sumika)(撮影:後藤壮太郎)[拡大]

「ひさしぶりの曲をやります。3年ぶりかな」と片岡が述べ、ギターの弾き語りでじっくりと歌唱したのは、かつてヒゲダンとの共演イベントでカバーした楽曲「ビンテージ」。そして「大好きなヒゲダンの曲、1曲で終われるわけないだろ!」と片岡が叫ぶと、彼らは大きなクラップの中で「Stand By You」をスケール感たっぷりに演奏した。その後、sumikaは「とびきりの本家を見せてやる!」と先ほどヒゲダンがカバーした「ふっかつのじゅもん」をパワフルにプレイ。「Strawberry Fields」ではジャジーなサウンドが心地のいいムードを生み出し、美しいハーモニーから始まった「Summer Vacation」では胸をくすぐるような切ない夏の空気がゆったりと場内に広がった。

黒田隼之介(G, Cho / sumika)(撮影:後藤壮太郎)

黒田隼之介(G, Cho / sumika)(撮影:後藤壮太郎)[拡大]

エレクトロチューン「Babel」を経て、片岡は「まだ世の中に発表されていない新曲をこれから歌いたいと思います。CDでもなく、ミュージックビデオでもなく、最初にライブという方法で届けたいと思ったのは、今日来てくれたあなたがここにいるからです」と話す。sumikaが披露したのは、9月21日にリリースするニューアルバム「For.」に収録されている新曲「透明」。「愛している」というストレートなメッセージを乗せて、柔らかなメロディが場内に響き渡った。

荒井智之(Dr, Cho / sumika)(撮影:後藤壮太郎)

荒井智之(Dr, Cho / sumika)(撮影:後藤壮太郎)[拡大]

片岡は改めてヒゲダンのライブを振り返り、「ヒゲダンの好きなところって何かなと思ったときに、いっぱい今日もたくさんいい曲やってたし、いろんなフレーズ、演奏、歌詞が思い浮かぶんだけど、俺が一番好きなのはヒゲダンの“人”なの。例えば作った曲を“レコード”だとすると、それを鳴らすのは“スピーカー”ですよね。そのスピーカーは、やっぱり俺は“人”だと思うんです。どれだけいいレコードを作っても、スピーカーが悪かったらいい音がしないと思うんですよ。レコードもすごいし、スピーカーとしても素晴らしい、両方がカッコいいヒゲダン。だけど俺はどっちかというと真似できないのはスピーカーのほうだと思うんだよね」と魅力を熱弁。そして「ヒゲダンの曲を聴いて感動するのは、ヒゲダンのメンバーが鳴らしてるからなんだと思いました。純粋にそういうバンドと一緒にやれるような曲を作っていきたいけど、スピーカーとしても、最高のプレイヤーとしても、やっぱり負けたくないなという気持ちになったから、いい曲を作りたいならまずカッコよく生きていこうと強く思いました」と目を輝かせ、「ファンファーレ」をまっすぐに演奏した。ラストナンバーは「Shake & Shake」。彼らはこの曲をにぎやかにプレイし、オーディエンスを笑顔にしてステージをあとにした。

アンコールを求める拍手に呼ばれて再びステージに現れたsumikaは「雨天決行」を力強く演奏。前へと進んでいく衝動的な思いを音に乗せて届け、仲間との特別な夜に幕を下ろした。

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sumika「sumika presents『TOOY』#1」2022年9月12日 チームスマイル・豊洲PIT セットリスト

Official髭男dism

01. Universe
02. 宿命
03. 115万キロのフィルム
04. 願い
05. Pretender
06. Cry Baby
07. ふっかつのじゅもん
08. ノーダウト
09. Stand By You
10. I LOVE...
11. ミックスナッツ

sumika

01. Lovers
02. フィクション
03. 1.2.3..4.5.6
04. ペルソナ・プロムナード
05. ビンテージ
06. Stand By You
07. ふっかつのじゅもん
08. Strawberry Fields
09. Summer Vacation
10. Babel
11. 透明
12. ファンファーレ
13. Shake & Shake

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きーせんふ @KDHRkiisen0393

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