毛皮のマリーズ、あの問題作をスペシャルライブで完全再現

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毛皮のマリーズが4月23日、東京・渋谷C.C.Lemonホールにて「『ティン・パン・アレイ』完全再現公演」と銘打ったスペシャルライブを行った。

志磨遼平 (Vo, G)(Photographer / 古渓一道)

志磨遼平 (Vo, G)(Photographer / 古渓一道)

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毛皮のマリーズ(Photographer / 古渓一道)

毛皮のマリーズ(Photographer / 古渓一道)

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この日のライブは「毛皮のマリーズ TOUR 2011 "MARIES MANIA"」と題した全国ツアーの最終公演として実施。東京のみ他の地域とは異なり、バンドメンバー4名にゲストアーティスト17名を加えた総勢21名の大所帯で、アルバム「ティン・パン・アレイ」を曲順どおり完全再現するという、一夜限りの特別なステージが繰り広げられた。

ライブは1曲目「序曲(冬の朝)」から幕開け。ステージ上にはキーボード奥野真哉(ソウル・フラワー・ユニオン)とパーカッション高田洋平のほか、多くのバンドで活躍するドラマー・菅大智がサイドドラムとして加わり、荘厳なサウンドを再現する。

続いて志磨遼平(Vo, G)が「ようこそ『ティン・パン・アレイ』完全再現公演に!」と挨拶をし、2曲目「恋するロデオ」ではBLACK BOTTOM BRASS BANDのホーン隊3名が参加した。続く「さよならベイビー・ブルー」ではアコーディオンとクラリネット、「おっさん On The Corner」では高田蓮がペダルスチールで参加するなど、手練れのアーティストが入れ替わり立ち替わり顔を見せるという豪華な展開に、観客は大きな拍手と歓声で応える。バンドはヒットシングル「Mary Lou」で客席を大いに沸かせつつ、後半では弦楽四重奏と子供のコーラス隊を迎え、アルバム「ティン・パン・アレイ」の世界観を満員の観客に向けて丁寧に伝えていった。

そしてライブ終盤で、志磨は長いMCを披露。「ティン・パン・アレイ」が東京という街をテーマにしたアルバムであることに触れ「地震あったじゃん。僕らツアーに出てたのね。帰ってきたら東京暗いのね、節電で」と語りはじめた。「このレコードを作ってたときはこんな悲しいことがあるなんて思わなかった。東京が一番美しくて無邪気で、何の心配もない美しい季節をレコーディングしたんだって今は思うのさ」とその思いを吐露。最後に「祈りを込めて最後の曲を歌います」と語り、本編ラストの楽曲「弦楽四重奏曲第9番ホ長調『東京』」を歌い上げた。

ライブ本編が終わると志磨は大きな目覚まし時計をステージ中央に置き、一旦ステージを去る。約3分後、時計のベルと鳥のさえずりを合図にバンドはステージに再登場し、アルバムにシークレットトラックとして収録されている「彼女を起こす10の方法」を演奏。ピースフルなムードに包まれたまま、約80分間のステージはその幕を閉じた。

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読者の反応

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Takuya Yoshihara @yoshiharatakuya

久々に毛皮のマリーズのティンパンアレイ観た。いいコンサートだなど改めて。東京の美しさがテーマのアルバムを震災前の1月に出して、4月に行ったコンサートで、志磨遼平が「贅沢だろう?だってここは東京だもの」と言うMCも好き http://t.co/GGT1Fj70MN

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