「LIVE at HOME」はコロナ禍が始まってからTERUが不定期で開催している配信企画。約半年ぶりの開催となった今回は、「四季」をテーマにキーボーディスト・村山☆潤とストリングス隊を招いての有観客ライブが東京・スモールワールズTOKYOで行われ、終演後にGLAY appやPIA LIVE STREAMでディレイ配信された。
配信はチャットのタイムラインが「お誕生日おめでとうございます」といったこの日の主役であるTERUのバースデーを祝う言葉であふれかえる中でスタート。深い森をモノクロで映し出す映像が画面に映し出され、ライブの始まりを告げる。豊かな弦のアンサンブルと荘厳な鍵盤の音色に合わせて、TERUがオープニングナンバーとして歌い出したのは「HEAVY GAUGE」。彼はマイクスタンドを強くつかみながら、雪が舞うような映像を背に伸びやかで切々とした声を響かせた。「いらっしゃい。気楽に楽しんでくださいね」というTERUの言葉に続いたのは「LAYLA」。彼は身振り手振りを交えながら15年前に発表したナンバーをたっぷりと歌い上げた。
「やっぱり、愛すべき人たちの前で歌うのは気持ちがいいですね」。TERUはそんな言葉をファンに伝えると、以前からピアノとストリングスのアレンジで歌いたかったという「SORRY LOVE」を包容力のある声で歌い観客や視聴者を魅了する。マイペースなMCとメンバー紹介を挟んで届けられたのは「春を愛する人」。心を躍らせるような軽快なアレンジが施されたこの曲を、TERUは弾むような声で朗々とパフォーマンスして春の息吹をファンに伝えていく。村山☆潤のピアノを軸とした「Miki Piano」と、芳醇なアンサンブルが光る「SPECIAL THANKS」を続けてパフォーマンスしたTERUは「次は夏(のブロック)なんですけど……この曲で夏を感じる人は、たくさんの勇気をもらったんじゃないかなと思います」と口にする。そうして彼が歌い出したのは、GLAYの代表曲である「HOWEVER」だった。芳醇なサウンドに身を任せながらTERUは過去に思いを馳せるように目を閉じながら熱唱したのち、今度は身近な人たちへの思慕を歌った「pure soul」「COLORS」という珠玉のラブソングを披露した。徐々に会場内の緊張した空気がほどけていく中、続くブロックでTERUが選曲したのは1990年代にリリースした「都忘れ」「出逢ってしまった2人」「カーテンコール」の3曲。TERUは懐かしいナンバーを、星空のような景色や幻想的な映像を交えながら、この日限りのアレンジと自身の“今”の歌声で惜しみなく届けていく。
本編の最後を飾ったのは“冬”をテーマに構成されたブロック。TERUが「最後のゾーンでこの曲を歌いたいと思った」と告げたのを機に「MIRROR」が始まり、力強いボーカルを後押しするようにエネルギッシュなアンサンブルが広がる。GLAYが苦難にさいなまれていた時期に作られたという1曲を、TERUは言葉1つひとつに力を込めて熱唱した。さらに彼は“もっともこの時期のスタイルに合う”という「時計」と、GLAYのメンバーやスタッフ、そして自身の自由な活動を見守るファンへの感謝の熱い思いを込めながら「ずっと2人で…」を披露し一旦ステージをあとにした。その後、鳴り止まぬ拍手に誘われるようにステージに舞い戻ったTERUは、2009年リリースの「LET ME BE」を村山☆潤のピアノ伴奏のみで歌唱。リスナーの心に迫る情感豊かな声を聞かせ、最後に「愛の歌届けに行くよ」というワンフレーズを、目の前はもちろん配信で視聴するファン1人ひとりに伝えるように力強く口にした。
「LIVE at HOME Vol.8」のアーカイブ映像は6月19日23:59まで配信中。なお、GLAYは7月12日からファンクラブ発足25周年を記念したアリーナツアー「GLAY LIVE TOUR 2022 ~We♡Happy Swing~ Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv.」を開催する。
TERU「LIVE at HOME vol.8」2022年6月8日 セットリスト
01. HEAVY GAUGE
02. LAYLA
03. SORRY LOVE
04. 春を愛する人
05. Miki Piano
06. SPECIAL THANKS
07. HOWEVER
08. pure soul
09. COLORS
10. 都忘れ
11. 出逢ってしまった2人
12. カーテンコール
13. MIRROR
14. 時計
15. ずっと2人で…
16. LET ME BE
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【ライブレポート】
GLAY・TERU
愛すべき人たちに歌声を届けた珠玉の「LIVE at HOME」
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