イベントのオフィシャルグッズの真っ赤なTシャツを着て現れた鞘師は、1月にリリースした2nd EP「Reflection」より「Take a Breath」をまず笑顔でパフォーマンス。そして「ファンミーティングという形は初めてなのでドキドキしています。1つ大人になって皆さんに会う初めての日なので、楽しんで帰ってもらえるようにがんばります!」と集まったファンへ挨拶した。MCを務めるのは、鞘師がハロー!プロジェクトに在籍している頃からのファンだという
最初の企画は、鞘師の1日の過ごし方を円グラフに書き込みながら紹介する「里保の24」。部屋で育てている植物やマグカップなどの写真も披露され、趣味でコレクションしているという大量のシールを手にした鞘師は「かわいくないですか?」とテンション高く紹介していた。また会場のファンからの質問に答えるコーナーでは、客席通路を練り歩いてファンを喜ばせ、「24歳になりましたが、自分が子供だなあ、大人だなあと思うことは?」という質問に、「子供だなと思うのは、疲れたときに『1人で泣くの嫌だなあ』と思うとき。大人だなと思うのは、家に公的書類がいっぱい届くときです(笑)」とリアルな回答をして観客の共感を誘っていた。
鞘師のモデルとしての実力を見せる「スチール・モデル・チャレンジ」では、3秒に1枚のペースでカメラマンが次々にシャッターを切っていくが、鞘師は巧みなポージングで応えていく。「ファッションモデル風」「渋谷ギャル風」「ボディビルダー風」、そして「ラララのピピピ風」やモーニング娘。在籍中に出演した舞台「TRIANGLE -トライアングル-」のキリ中尉風などさまざまなテーマにしっかりと応じながらも、「こんなにマニアックなテーマが来ると思わなかった(笑)」と苦笑していた。またダンスチャレンジのコーナーでは、目隠しをして踊り、さらに途中からは無音という条件のもとで「Baby me」のダンスに挑戦。時折立ち位置がわからず戸惑う表情を見せつつも、すぐに持ち直してダンサーたちと振りをそろえるなど、さすがの実力を見せた。
グレーのセットアップに着替えた鞘師は、最後に歌とダンスのパフォーマンスをファンへ届けていく。ニューヨークに留学している間にレッスンの課題曲で踊って好きになったというチャーリー・プースの「We Don't Talk Anymore」をエモーショナルに歌い上げたあとは、ダンサーと息を合わせてカバーダンスを披露。BTS「Dynamite」はキレよく、Kep1er「WA DA DA」はキュートに、そして映画「竜とそばかすの姫」のメインテーマであるmillennium parade × Belleの「U」は青いスカーフを手にダイナミックに踊り、観客からはしばらく鳴り止まないほどの拍手が送られた。
踊り終えた鞘師は「活動再開してここまでやってきて、無理しなくていいんだなと思えるときが増えてきました。このまま自分がイキイキと生きていくことを目標にして、ともに寄り添ってくださる皆さまにも自然と笑顔になってもらえるような人になりたいなと、改めて思いました」と述懐しつつしみじみコメント。そこへサプライズでBGMとともにバースデーケーキが運び込まれ、出演者からバースデーソングが贈られた。24歳をどんな年にしたいかを問われた鞘師は「失ったものを取り戻せない年齢になってきたと感じるんです。後ろを見がちな人間なんですが、とにかく前を向いて生きていこうと思います」と語った。最後に「Go-by」を朗朗とパフォーマンスして鞘師はステージを去り、幼い頃からの彼女の成長を写真で追うムービーが流れて温かい空気に包まれる中で、イベントはエンディングを迎えた。
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