夏川椎菜、今年の「417の日」はカラオケ大会！モー娘。からユニゾンまでカバー連発

夏川椎菜が4月17日に千葉・森のホール21でライブイベント「LAWSON presents 令和4年度 417の日」を開催した。

「417の日」は夏川が2017年より“417の日”である4月17日に地元の千葉で行っている恒例のイベント。夏川は毎年このイベントでさまざまな工夫を凝らした遊び心あふれるステージを届け、ヒヨコ群（夏川ファンの呼称）を楽しませてきた。今年のイベントのテーマは“カラオケ大会”。夏川はカラオケルームを模したステージで、大好きな楽曲のカバーを披露した。

ステージと客席を隔てるカーテンがゆっくりと左右に開くと、そこに現れたのは「ソロデビュー5周年記念カラオケ大会」という看板が掲げられたカラオケルームのセット。ステージの右側から夏川が「ここ、松戸で合ってるのかな？」とキョロキョロと周りを見渡しながら登場する。道に迷いながらも“森のホール21”というカラオケルームにたどり着いた夏川は、417号室の扉を開けて「こんにちはー！ よかった、みんな会えたー！」とヒヨコ群に挨拶。「たくさんのヒヨコ群に囲まれて、カラオケ大会をやるということで来ました！」と声を弾ませ、「本日の主役」という文字入りのタオルを身に付けた。夏川は「5年も経つと持ち曲も増えまして、なかなかカバーを披露する機会もないので、今日はカバー曲を思う存分歌おうかなと思っております」と意気込み、カラオケルームの電話からドリンクとフードを注文。フロントの店員から唐揚げを勧められるも、「唐揚げ……唐揚げはちょっとセンシティブかもしれないので、ほかのものはありますか？」とヒヨコ群に気を遣う場面も見られた。

まず夏川がセレクトしたのは、これまでも度々「417の日」のオープニングナンバーとして披露してきたモーニング娘。の「シャボン玉」。JOYSOUND提供のカラオケ映像をバックに、夏川は気持ちよさそうにパワフルな歌声を響かせた。この曲では「愛する人はあなただけ」という歌詞を「愛する人は椎菜だけ」と歌い替えるという「417の日」恒例のアレンジも飛び出す。また歌唱中には、あらかじめ設定されていたエコーが強すぎて、「エコー強くない？ 最大じゃん、これ！」とエコーのかかり具合を調整したり、途中で店員がドリンクを届けに部屋に入って来てしまい、気まずそうに歌うのを控えめにしたりという“カラオケあるある”も再現された。2曲目は夏川のカラオケの十八番だという大塚愛の「黒毛和牛上塩タン焼680円」。「改めてみんなの前で歌うのは恥ずかしいんですけど……」と照れ笑いしながらも、彼女は甘くてキュートな歌声をたっぷりとオーディエンスに届けた。

夏川が楽曲を選んでいる間には、カラオケルームで曲間に流れているアーティストのコメント映像を模した「NANTV」を上映。「NANTV」ではパンダの出立ちをした“夏川椎菜総合プロデューサー”の417PによるMCのもと、2月に2ndフルアルバム「コンポジット」をリリースした夏川がゲストとしてトークを繰り広げた。417Pの「（アルバムで）一番難しかったのは？」という質問に対して、夏川は「うーん、どれも違う難しさがあるんですけど、一番苦労したのはやっぱり『ハレノバテイクオーバー』ですね」と回答。「あー、あの曲ね。あれ歌えないでしょー」と417Pが相槌を打ち、夏川が「田淵智也さんに作っていただいたんですけど。前に田淵さんに作ってもらった『クラクトリトルプライド』の早口の部分を私がライブで歌ってるのを見て、もうちょっといけるんじゃないかって思ったらしくて。ありがたいんですけど、もうちょっとつらそうに歌えばよかったかな」と苦笑いしたところで映像は終了した。リアルなカラオケルームさながらの空気が漂う中、夏川が「盛り上がる曲をいっちゃおうかなと思います！」とマラカスを手に持ち、歌い始めたのは今一番ハマっているハロプロのアイドルだというBEYOOOOONDSの「ビタミンME」。「わたしには…可能性がつまってるんだぞぃ！」というフレーズは「ナンちゃんには可能性がつまってるんだぞぃ！」に歌い替え、元気いっぱいにアルファベットを手で作りながらこの曲を熱唱した。ハロプロ好きの夏川は続いてモーニング娘。の「泡沫サタデーナイト！」をパフォーマンス。カラオケルームのミラーボールの光が輝く中、夏川はディスコサウンドに合わせて踊りながらウキウキと歌を届けた。「楽しいよー！ やっぱモー娘。って最高！」と夏川は目を輝かせ、「ハロプロ縛りでヒトカラをするときは、ハロプロのアーティストの歌い方やニュアンスを真似したりして、めちゃめちゃなりきります。それが楽しいんですよ」とハロプロのアーティストの歌い方によく見られる特徴を解説。さらに「私はももクロ（ももいろクローバーZ）もすごく好きなんですけど、ももクロのメンバーも歌い方や声の感じがそれぞれ全然違うじゃないですか。それを真似しながら歌うのが好きで。だいたいモノノフ（ももクロファンの呼称）はあーりん（佐々木彩夏）の声のところでけっこう声を変えると思うんです。あーりんは可憐な声をしているから」と楽しそうに語った。

夏川が「私の喉も会場の皆さんの雰囲気も温まったと思うので、ここらへんでセルフカバーをやらせてもらおうと思います」と前置きをして披露したのはTrySailの「Youthful Dreamer」。この曲では特別コラボ映像として、417Pが登場するカラオケ映像がスクリーンに映し出された。この曲を歌い終えた夏川は「使い回しが多くなかった？」と417Pが走り続ける映像にツッコミを入れつつ、「『Youthful Dreamer』を自分1人で歌うのってなかなかハードルが高い。歌い分けすることを前提に作られてる曲だから、息を吸うところがないし大変なんですよ」と話す。そしてライブでしばらく披露していなかったことからダンスを一部忘れてしまっていたとのことで、「基本的には1人だと何もできないんですよ。いつもどれだけ青い人と桃色の人に支えられているか」としみじみと語った。

その後、夏川はUNISON SQUARE GARDENの「シュガーソングとビターステップ」を軽やかに歌唱。大盛り上がりのヒヨコ群を見渡しながら、彼女は「声がみんな出せない状況になって危惧したのは『417の日』をどうしようということだったんですよ。でも、そんな心配はいらないくらい、みんなが楽しんでくれてるのをボディランゲージとかで伝えてくれるので、安心して『417の日』を開催できています」と感謝の思いを述べた。「『417の日』も“ファンサ”みたいなもんなんです」という言葉を経て披露されたのは、夏川が声優を務める「告白実行委員会～アイドルシリーズ～」のキャラクター・成海萌奈の楽曲「ファンサ」。夏川はヒヨコ群に手を振りながら生き生きと歌を届け、「次も次もまた会えるよね？ 約束ー！」と小指を立てた。

カラオケの時間終了の電話を受け、夏川は「今日は本当にありがとうございました！ 『ファンサ』の歌詞を改めて見ながら歌ったら、『愛のこもったスペシャルナイト』とか、今のこの自分の状況にリンクする歌詞だなと思って。今日のことを皆さんに忘れないでいてほしいですし、特別な日になったらいいなと思って今日のカラオケ大会を作ったので。皆さんの素敵な日になったらいいなと思って歌っていました！」と話し、「4月5日がデビュー日だったんですけど、次の4月5日がくるまで1年間丸々5周年だと思っています。5周年という言葉を盾に偉い人に頼んで、いろんな企画を皆さんの手元に届く形でやれたらいいなと考えています。ぜひ夏川椎菜の5周年を楽しんでいただけたらなと思います。いい1年にしましょう！」とヒヨコ群に呼びかける。最後には「これからも開催してつなげていきたいイベントだと思っておりますので、これからも『417の日』をよろしくお願いします！」と述べ、夏川は笑顔でカラオケルームを去っていった。