UNISON SQUARE GARDEN×女王蜂、光と影を共鳴させたカウントダウン配信ライブ

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UNISON SQUARE GARDENの配信カウントダウンライブ「fun time COUNTDOWN 2021-2022」が、12月31日に開催された。

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

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ユニゾンの配信カウントダウンライブ開催は2020年に続き2回目。今回は女王蜂をゲストに迎えラリー形式で演奏するという異色のスタイルで、それぞれの個性を全国のファンに届けた。

開演時刻を迎えると、ユニゾンと女王蜂それぞれのセットを真向かいに配置したガレージ風のフロアが映し出された。2組のメンバーは交差するように会場内を歩いてスタンバイする。ライブの幕開けで最初に鳴らされたのはユニゾンの「Catch up, latency」。涼し気なサウンドと斎藤宏介(Vo, G)が歌う「満を持す絶好のカウントダウン」という歌詞が、カウントダウンライブのオープニングを軽やかに彩った。

アヴちゃん(Vo / 女王蜂)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

アヴちゃん(Vo / 女王蜂)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])[拡大]

「fun timeCOUNTDOWNへようこそ!」と斎藤がファンに呼びかけると、画面は逆光を浴びた女王蜂・アヴちゃん(Vo)のバックショットに切り替わり雰囲気は一変。アヴちゃんはアカペラで「雛市」のイントロを悠然と歌い上げる。重厚な世界観で視聴者を圧倒したあとは「火炎」「堕天」「BL」と女王蜂ならではのヘヴィなナンバーを連投していった。

鈴木貴雄(Dr)のドラムイントロを契機に画面が明転し、今度はユニゾンの演奏へ。「君の瞳に恋してない」を華やかに奏でたあとは「シャンデリア・ワルツ」「cody beats」と、ポップな楽曲を楽しげな笑顔とともに次々と披露していく。序盤はユニゾンが明るくさわやかに、女王蜂がダークにそれぞれのサウンドを奏で、個々のキャラクターを互いにアピールするステージとなった。

鈴木のカウントから、女王蜂「催眠術」の演奏がスタートし、女王蜂の演奏に切り替わる。「催眠術」に続き、「KING BITCH」ではアヴちゃんが衣装のコートを脱ぎ捨ててますますアグレッシブなパフォーマンスを繰り広げる。ひばりくん(G)が鮮烈なギターを鳴らし、アヴちゃんが咆哮を響かせて始まったのは「P R I D E」。情熱的なビートで女王蜂の“華”を見せつけた。アヴちゃんが「UNISON SQUARE GARDEN、誘ってくれてどうもありがとう」と話して笑顔を見せる。そして女王蜂は「HALF」を貫禄たっぷりに演奏した。

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])[拡大]

ユニゾンのセットに切り替わった画面にはモノクロの映像が映し出される。そのまま3人が奏で始めたのは「0wn Civilization(nano-mile met)」。逆光を浴び、表情が伺い知れない3人は先程までとは異なる影のあるパフォーマンスで視聴者を釘付けにした。「パンデミックサドンデス」のスリリングなアンサンブルを響かせたあとはアヴちゃんも好きな曲だという初期の楽曲「マスターボリューム」を、赤い照明に照らされながら披露。序盤とは一転し、女王蜂が光を浴びながら鮮やかに、ユニゾンが影を帯びたダークな一面を見せるパフォーマンスで、互いが共鳴した空間を視聴者に届けた。

再び女王蜂のターンへ移り、微笑みを浮かべたアヴちゃんが歌い始めたのは「Q」。時に哀切に、時に重々しく響き渡るアヴちゃんの歌声は、再び視聴者を女王蜂の世界へと強く引き込んでいった。女王蜂は続いて「+」を披露し、荘厳なサウンドとコーラスワークで圧倒。十字の光がフロアを照らす中、アヴちゃんの「今年最後の曲です。ありがとうございました、女王蜂でした」という挨拶から「Introduction」が始まった。田淵智也(B)がお気に入りの1曲として挙げていたこの曲で、女王蜂はラストを神々しく締めくくった。

UNISON SQUARE GARDENと女王蜂。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

UNISON SQUARE GARDENと女王蜂。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])[拡大]

女王蜂のバックショットを超えてカメラがユニゾンの3人の姿を捉えると、鈴木のドラムソロが始まった。ここでは斎藤と田淵が「Introduction」のフレーズを混ぜ、女王蜂へのリスペクトを示す一幕も。そのまま3人は「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」をパワフルにパフォーマンスし、続いて「シュガーソングとビターステップ」を披露した。田淵はフロアを飛び回り、鈴木も立ち上がり、楽しげにそれぞれの音を奏でる。斎藤の「よいお年を!」という言葉のあと、最後はメジャーデビュー曲「センチメンタルピリオド」で2021年にピリオドが打たれた。

このライブのアーカイブ映像は1月3日まで配信中。ユニゾンは現在開催中のツアー「Patrick Vegee」に続き、4月に対バンツアー「fun time HOLIDAY 8」を開催。このツアーの初日となる4月1日の札幌公演では再び女王蜂と対バンする。また女王蜂は3月3日に、東京・日本武道館での2度目の単独公演「犬姫」を行う。

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UNISON SQUARE GARDEN Presents「fun time COUNTDOWN 2021-2022」2021年12月31日 セットリスト

01. Catch up, latency
02. 雛市
03. 火炎
04. 堕天
05. BL
06. 君の瞳に恋してない
07. シャンデリア・ワルツ
08. cody beats
09. 催眠術
10. KING BITCH
11. P R I D E
12. HALF
13. Own Civilization(nano-mile met)
14. パンデミックサドンデス
15. マスターボリューム
16. Q
17. +
18. Introduction
19. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
20. シュガーソングとビターステップ
21. センチメンタルピリオド

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読者の反応

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さり(中) @sariiiiiiiisk

雛市の歌詞変更前のパフォーマンスを届けてくれた『UNISON SQUARE GARDEN Presents「fun time COUNTDOWN 2021-2022」』は、やっぱり風化させちゃダメなんですよ。

https://t.co/FJQUOfeBAp

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